2018年01月20日
最近メディアで評論家がベンツやポルシェをほめると投稿欄が炎上することが多いような気がします。一方、国産車をほめると輸入車党がコンプレインを書き込むことはほとんどない。まあ、国産車を悪く言われると腹が立つことは日本車を愛するが故の結果であるのでしょう。
さて、最近、高齢により免許を返上した親族から、車を売却してほしい、と一台の国産車を手渡されました。新車価格約500万円、車齢4年半、走行4万キロのLクラスミニバンです。まさに価格、車齢、走行距離とも今のCクラスと同等で、いい比較材料になると思います。この2台を比較すると、国産車党の皆さんには申し訳ありませんが国産車の負け、と結論付けざるを得ないです。(そうはいってもミニバンそのものは多人数の我が家には利用価値がありそうなので、その親族には査定額を支払ってしばらくCクラスと一緒に国産ミニバンを所有することにしました。)
この2台を比べてみると
外装;国産車はチッピングによる塗装剥がれ、ガラスの石はね跡、樹脂部分の塗装の劣化がCクラスよりまったくひどくて、比較にならない。塗装やガラスはどう見ても圧倒的にベンツのほうが強そうです。(もちろん、ベンツにもチッピング傷は2か所ほどありますけど、いずれも塗装がはがれるところまでいっていないし、ガラスの石はね跡も、ベンツのほうが圧倒的に小さいです。
また、下回りをのぞいてみると、国産車はマフラーやボルトナット、ドライブシャフトやボディの板の端部など、無数に錆がありますがメルセデスは全く錆がないです。(この、錆の差だけで私はもう2度と国産車には乗らないと思っています。)
内装;樹脂部品の経年劣化は圧倒的に国産車のほうが劣ります。助手席エアバックの展開のためのエンボス部分が、ひびが入って割れてしまいました。メルセデスの内装の劣化は、運転席シートに若干しわが出ている程度(これは革シートであれば避けられないもので、国産も革シートであれば同等のことが起こると思います。)また、メルセデスはスイッチ、レバー、収納ボックスそのほか、手の触れるものすべてに夜間照明が設けられていて、その徹底ぶりに感心させられます。
走行フィーリング;国産車はメルセデスに比べるとあちこちにガタ、遊びがあることがよくわかります。駆動系、ステアリング系から始まって、ペダル、コラムのレバー類などの操作系、ドアのノブ、トランクリッド、すべての機能、可動部にメルセデスはガタや遊びが全くなく、これが運転していていい気分になる理由の一つです。ただ、メルセデスのペダルだけはやはりいまいちしっくりこないです。アクセルペダルはオルガン式、ブレーキは吊り下げ、また、アクセルは重くブレーキは軽い。両ペダルは結構離れている。ここだけ(本当にここだけだと思う)国産車の勝ちですね。
機能不具合;国産車にはいくつか電気系のトラブルが出ています。ドアミラーのリバース連動のした向き機能がオカシくなってしまいました。前進に戻したときに、元の位置を素通りして空が見えるところまでいきすぎてしまう。また、HIDヘッドランプの自動角度調整装置が完全にオシャカになっています。
以上のように、ほぼ同じ金額、車齢のクルマなのに明らかにクルマとしてメルセデスのほうが優れていると思います。誰もが国産車有利だろうと思っていた電気系の耐久性さえメルセデスに負けているようです。
私は国産車とベンツの比較に興味を持ち、このままこの2台を10万キロくらいになるまで使い続けようと思っています。
Posted at 2018/01/20 22:26:39 | |
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