ドイツ村ではひと際目立っていたルノーバス。
前回マキシ《》さんやオーナーの赤バス野郎さんからも丁寧なコメントをいただき、にわかに興味がわいたので、ちょっと調べてみました。
鉄道やバスにはまるで関心がないんで完全に未知の領域だったんですが、けっこう有名な存在のようですね。
またさすがにマニアの多い世界らしく、マルチライダーを紹介しているブログやHPもたくさんありました。
前回ルノーのマルチライダーと書きましたが、正確にはルノー・マスターをベースとし、スウェーデンのオムニノーバ・テクノロジー社がFRPボディを架装した、オムニノーバ・マルチライダーとなります。
6.22m(全長)×2.13m(全幅)×2.8m(全高)、2.8L直4ターボディーゼル114ps、エアサスを備えます。
いつ頃のモデルなのか?というのをドイツ村でも聞くのを忘れてしまったんですが、日本に導入されたのが2000年からで、2002年にはオムニノーバ社は破綻してしまったようです(^^;;
見た目のヤレ具合からもうちょっと古いかと思ったんですが(失礼)、意外と新しいんですね。
「なぜルノーのバスを日本で?」というのが初めに興味を引かれたところなんですが、コミュニティバス等で小型バスの需要が日本で高まったときに、それに適したモデルが国産では無かったということのようです。
昔から日本にもマイクロバスというのがあるんで意外に感じられたんですが、低床でノンステップというのがポイント。
たしかにFFのマスターがベースなので、床はフルフラットに出来ますからね。
赤バス野郎さんのマルチライダーは大阪市交通局で使用されたものの払い下げですが、大阪では70台と最も多くの台数が導入され「赤バス」として親しまれたようです。
それ以外でも日本各地で導入され、自分の身近なところでは東京ベイシティ交通や船橋新京成バスでも使用されました。
もしかしたら実際に目にしたことがあったかも。

東京ベイシティ交通で使用されていた個体(画像は拝借しました)。
もっとも予備車として中古で1台のみの導入でした。
今ではほとんどの車両が廃車され国産車と置き換わってしまったようですが、人様のブログの目撃情報によると、払い下げられたものがまだ別のところで使用されていたりというのが、わずかながらあるようです。

温泉宿の送迎車として使用されている個体(画像は拝借しました)。
これも元は大阪市の赤バスでしょう。
さて気になるのはその信頼性。
以下wiki からの抜粋です。
「故障が多く、約5年間で352回発生した(一般バスの8-12倍)」
「収容力、エンジン性能の問題からラッシュ時の運行に支障をきたすようになり」
さすがルノーwww
とはいえ、同時期のフォルクスワーゲンT4をベースとしたクセニッツでも、似たような状況だったようです。
今ならまだ間に合う(かもしれない)ので、まだ現役で活躍しているマルチライダーを探して乗りに行ってみるのも面白いかも、なんて妄想してしまいました。
その乗り心地を、一度味わってみたいものです。
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変態車趣味 | クルマ
Posted at
2015/05/14 21:43:19