
新しいクルマを手に入れて早々前のクルマを振り返るのもなんですが、それだけムルティプラとの別れは自分にとって大きな出来事でした。
406の納車の記事ではムルにほとんど触れなかったので、「ずいぶん冷たいな~」と感じた人もいるかもしれませんが、それはこうしてあらためて記事にするつもりだったからなのでした。

結局ムルティプラには8年2ヶ月、114,510km乗りました。
それまで1番長く乗ったのがインプレッサの7年120,000kmだったので、期間ではムルが1番、距離は依然インプが1番ということになります。
正直、クルマを手放すのにこれほど後ろ髪を引かれる思いをしたのは初めてです。
406を契約したあと、新しいクルマを迎えるワクワクより、ムルを手放さなければならない辛さのほうが上回ってました。
乗るたびに「あ~いいクルマだな~。もうすぐお別れか~」という感じ。
また「やっぱりムルのほうが良かった」なんてことになりやしないか、という不安もありました。
機能面でもムルに出来て406に出来ないことはいろいろあるけれど、その逆はほとんど思い当たらないのも事実。
最後までムルは絶好調で、11万kmを後にしたヤレを感じさせることもなく。
それまでもトラブルらしいトラブルもなく、ファミリーカーとしてもドライバーズカーとしても優秀で、乗り換えなければならない理由なんてどこにもありませんでした。
自分が「他のクルマにも乗ってみたい」という気持ちさえ起こさなければ・・・。
来年の車検も通す方向で気持ちもほぼ固まっていて、オイル、フィルターも今月換えたばかりだったんです。
今回購入した406が現れなければ、実際乗り続けていたでしょう。

お別れの日の朝、最後の洗車。
こんなことをするのも初めてのことです。
今までなら「そんな無駄なこと・・・」と思ったでしょう。
朝早かったのでホースが凍って水が出なくなったり、クルマに水をかけるそばから凍りついてしまったりとなかなかハードでしたが、感謝の気持ちを込めて洗ってやりました。
OZのホイールは外して売ることも考えたんですが、純正のホイールにタイヤが付いていなかったのでいといろと面倒だったのと、自分でも気に入っていて最高にカッコイイと思える状態で送り出してやりたい、という気持ちからそのままにしておきました。
下取りでもなく買取店でもなく、以前よく遊びに行っていた中古車屋さんに買い取ってもらったんですが、今日そこから意外なものが届きました。

これは嬉しかった。
粋な計らいに感謝。
月並みな締めになってしまいますが、いいオーナーさんの元に嫁いで引き続き元気に走り回ってほしい、今思えるのはそれだけです。
経験したことはないけど、まるで娘を嫁に出す親の心境だな~。
いや、別れた女房に対する想いか・・・(^_^;;
Posted at 2014/12/29 21:04:38 | |
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