昔のイメージ

２日は墓参りへ行く母の運転手をした。
車中で昔の話になった。
「そういえば昔は年末になるといつも実家に荒巻鮭を送ってたよね」
母は茨城県の北関東寄りの農村出身なのだけど、
その地域では嫁に出た娘が正月には荒巻鮭を実家に送る風習があり、
実家では送られてきた荒巻鮭を軒下に吊るしその数が多いと鼻高々になるのだそうだ。
「あの頃は宅急便なんてなかったでしょ」
郵便局へ持ち込んで送るのだけど荒巻鮭なら常温でも腐らないから大丈夫なのだそうだ。

昭和では荷物は届くのにずいぶん日数がかかるのものだった。
リンゴなんて郵便局→国鉄の貨車→郵便局と経由するから到着までに1週間ぐらいかかっちゃって、
乱暴に扱われてボコボコになった箱に入った腐ったリンゴが早朝にウチの玄関に置かれていたこともあった。
年末の混雑で荷物が遅延してるとか佐川のニーチャンが段ボールを放り投げたとかで大騒ぎになってるけど、
昔は荷物を送るってこんなもんだったけどね（笑）


墓参りからの帰り道。
交差点を直進しようとすると、
右折レーンの先頭で右にウィンカーを出して止まっていた品川ナンバーのアウディA8がいきなり発進してオレの前に割り込んできた。
それからしばらくアウディの後ろを走っていたけど、
駅前の狭い道をかっ飛ばすし、
対向車がパッシングライトで合図して譲ってくれた右折車両に続いて強引に右折するし、
いかにも昔の高級外車のドライバーがやりそうな運転だった（笑）


信号待ちでアウディの隣に並んで運転席をチラ見した。
良く言えば「30代の青年実業家風」の若造だったけど、
あんな運転をする人格のヤツだからどうせ胡散臭い商売でもやってるんだろう…。


（追記）
以前、ロンドン在住のアルピナ乗り（ネットだけで会ったことはないけど）の友人に聞いた話を思い出した。
BMW乗りは「飛ばす」「煽る」といった運転をするイメージを持たれがちだけど、
向こうでは今やそういうイメージはアウディ乗りが持たれているのだそうだ。
てことは、品川ナンバーのアウディはヨーロッパの最先端の運転をしていたわけだ。
車もドライビングもヨーロピアンスタイルなんてカッコイイね！（笑）