2019年11月10日
有明通信2019(11月8日)
私の勝手な定義ですが、
カメコとは「写真を趣味にしている人」だと思います。
スマホは当てはまらないし、
カメラとセットで購入したズーム1本で来ている人は
「カメラを持っている」だけで写真を趣味にはしていないと思います。
そういう基準で見ると、カメコと呼べる人が減ったなあ。
私が初めて一眼レフを買ったのは2008年ですが、
それ以前からカメラ仲間と付き合いがあったので
21世紀初めごろのカメコの状況を知っています。
当時はモーターショーは幕張メッセでしたが、
終了時間を過ぎると今はコンビニになっている出口付近のベンチには
その日の成果で盛り上がるカメコのグループがいくつもありました。
それが2019年の今では終了後には私と友人2人のグループ一つだけです。
当時はITバブルなどもあり
毎週末メッセやビッグサイトでカメコが写真を撮れる展示会がありましたが、
今では撮る機会は年に一度のオートサロンとゲームショー、
そして2年に一度のモーターショーだけです。
撮る機会が激減したのだからカメコが減るのも仕方ありません。
今や我々は「トキ」のような存在です(笑)
今回の来場者は130万人、前回の70%アップだそうです。
ただ、モーターショーの最終的なゴールは来場者数ではなく車を売ることだと思います。
「車が売れない」「若者の車離れ」と言われる中で
「軽量安価なスポーツカー」を発売して車好きな若者を増やそうとしています。
でも自動車は国の基幹産業ですから「熱心なファン」だけで支えられる規模のニッチな産業ではないと思います。
フトコロに余裕があれば興味がなくても車の一台ぐらい買っちゃいますけど、
バブル崩壊後に経済が30年低迷し続けているのでカネがないから車を買えないのだと思います。
社会全体が低迷している中で自動車産業だけが抗うことはできないですよ。
車は「電気」と「自動運転」へどんどんシフトしていくでしょう。
横浜のメーカーは軽自動車や安いミニバンは売れていますが、
高価格帯のセダンやミニバンは売れないのにモデルチェンジする体力がないように見えます。
(スカイラインやエルグランドは前回のモデルチェンジから何年経過していますか?)
「98%減」という短期的な落ち込みではなく、もっと深くて長い低迷を迎えている気がします。
もう閉鎖する工場もないのだから二度目のV字回復はありえないと思います。
回復するにも10年単位の時間を要すると思います。
それだけの期間に業績を回復させ新車を開発し「電気」や「自動運転」に投資するのはかなり難しいでしょうが、
倒産させるわけにもいかないから液晶画面メーカーのように国がファンドを作って救済という事態もあるのではないかと思います。
2年後には自分自身も自動車業界もモーターショーもどうなっているか全く分かりませんが、
モーターショーは私が写真を始めた原点ですから撮り続けたいですし、
撮り続けられるモーターショーであることを願っています。
以上、2019年の東京モーターショーレポートを終了します。
「2021年にまたお会いしましょう!」
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東京モーターショー2019 | 日記
Posted at
2019/11/10 19:25:27
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