バックカントリースキー・白馬八方尾根(前編)
投稿日 : 2007年02月05日
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1月中、ずーーっと雪不足に悩まされていた白馬にも、久々に雪が降ったとの情報をキャッチし、急遽白馬へのスキートリップを実行しました。
今回行くのは、八方尾根のバックカントリー(≒裏山)。つまり、スキー場ではなく、自然の山の中です。
当然、雪崩、強風、低温、石や木などの危険があります。中でも、雪崩の危険は怖いものです。
写真に写っているのは、左から、「ビーコン」「プローブ」「シャベル」で、雪崩対策3点セットです。ビーコンは電波を送受信することで、雪崩に埋まった時に埋没者の位置を特定する送受信機。プローブは、雪に刺して埋没者の体に先端を当て、埋まっている正確な位置をわりだす棒。シャベルは当然掘るためのものです。
詳しくはまたの機会にするとしても、これらの機材を使うことで、素早い救助が可能となり、生存率が飛躍的に向上することは確かです。15分以内で救助した場合の生存率は約90%以上ですが、1時間経つと25%ほどまで激減すると言われています。
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八方尾根スキー場の店の前に停めてあった車。
相当なスノーボード好きと思われます。
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すったもんだがあったのですが、どうにか12時前にリフトで登り始めることができました。
驚いたのは雪の少なさ!リフト線下は20~30㎝しか積もってません!到底2月とは思えません!
ところが、そんな中でもやんちゃする人がいるんですね。リフトの支柱の台座を使ってジャンプした跡がありました。高さ2~3m、距離6mくらい。なかなかの足前のようです。
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この人、相当気合を入れてやんちゃしているようです。
リフト線下が滑走禁止であることはともかくとするなら、この積雪でここまで攻めるガッツには頭が下がります。
でも、あくまでもスキー場内におけるルール違反であることをお忘れ無く。
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だんだんと視界が広がり、スキー場横の斜面も見えてきました。
尾根の手前側に、雪崩の破断面(亀裂ができて雪が落ち始めたところ)の痕跡が見てとれますね。
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兎平ゲレンデ上部まで来ると、左側に岩が出た斜面が見えてきます。
立ち入り禁止のロープをくぐって、ここを滑りに来る人がたくさんいました。写真左の人は、一体何mくらいの高さの崖を飛び降りたのでしょうか。
まあ、その道のプロなら、写真くらいの高さのクリフ(崖)なら、ビデオの中ではもっとスピードをつけて、落差にして15~18mくらいどんどん飛んでますけどね。
ちなみに、この写真の右側には、長野オリンピックの男子滑降で、ヘルマン・マイヤー選手がジャンプで飛び過ぎ、飛距離70mくらい飛んでクラッシュした場所があります。
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その斜面を横から見るとこんな感じ。
バックに五竜遠見尾根が見えてますね。
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スキー場最上部まで来ると、こんな景色が広がります!
白馬三山、右から、白馬(しろうま)岳、杓子(しゃくし)岳、白馬槍(はくばやり)ヶ岳です。
真ん中の杓子岳はまだ山頂から滑ったことが無いので、いつか行ってみたくもあります。
さて、ここからは登山的な世界になります。(後編へ)
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