
いよいよ、北海道グランド・ツーリングのレポートも最終回です。
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9/3(木)、釧路のホテルで目覚め窓の外を見ると、予想外に雲ひとつない青空!
「こりゃ早く出発して、北海道最後のドライブを楽しまなければ!」と、その割にはいつもと同じ8時過ぎにホテルを出発。
今日は、釧路から十勝平野を横切って、富良野あたりまで足を伸ばし、宿泊地である洞爺湖まで行く予定です。
釧路の街から、しばらく国道38号線で海岸線を走り、途中で国道392号線に乗り、内陸部に向かいます。
「白糠」から無料の高速道路があったので、すかさずB3Sを乗り入れ、「足寄(あしょろ)」まで距離を稼ぎます。
ここから走った国道274号線は、今回のツーリング中でも思い出に残る快走ワインディングロードでした。
青空と深い緑のコントラストがどこまでも続き、交通量の少ないワインディングロードは舗装もきれいで、3〜4速の中速コーナーの連続を心地良いエキゾーストを響かせながら、アルピナB3Sは飛ぶように走ります。
国道274号線から241号線へとスイッチして、十勝牧場そばの「白樺並木路」に立ち寄りました。
《白樺並木》
天気に恵まれたため、白樺並木が織り成す陰影がとてもきれいで、私としては珍しく、かなりの枚数の写真を撮りました。
この並木路から奥の展望台までは、延々と続く砂利道なんですが、B3Sでこんなに砂利道を走ったのはもちろん初めて、タイヤが砂利を踏む音や振動が、ちょっと懐かしい感じでした。
《展望台》
さて、十勝牧場を後にしたB3Sは、次の目的地、十勝岳を目指して再スタートを切りました。
国道274号線→38号線→237号線のルートをとり、スピードの出し過ぎに注意しながら、一気に北上して、15時半頃に十勝岳のパーキングに到着。
緩やかに登ってきたせいか、あまり実感が無かったですが、ここは標高1700mを超えてるために、雲が低く垂れ込めていました。
《十勝岳》
時刻は16時を回り、空模様もだんだん怪しくなってきたので、ここから一気に、今夜の宿の洞爺湖まで走ります。
国道237号線を南下して、「占冠(しむかっぷ)IC」で道東自動車道に乗り、「虻田洞爺湖IC」まで雨の高速を疾走しました。
とっぷりと日が暮れた19時くらいに、本日の宿「乃の風リゾート」に到着しました。
普段は「どんなに運転しても疲れない」と豪語している私ですが、500kmを超える今日のドライブでは、さすがにぐったり!
今回のツーリングで楽しみにしていたこのホテル、エントランスも部屋もとても素敵で、豪華なブッフェで夕食を済ませ、恒例の洞爺湖上の花火も見物して、今日も健全に早めに就寝しました。
《「乃の風リゾート」》
【本日の走行距離:550km】
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9/4(金)、いよいよ北海道での最後の日です。
曇時々雨という生憎の天気だったこともあり、今日はチェックアウト時間ギリギリまで、大浴場に行ったりしてゆったりと過ごし、12時にホテルを出発。
取り敢えず、洞爺湖の湖畔をB3Sでグルッと回ってみました。
《洞爺湖》
そのあと「ウィンザーホテル」を見学したりして、夕方のフェリーまで時間があったので、国道36号線で海岸沿いを、伊達〜室蘭〜白老とゆっくり走り、16時頃には苫小牧に到着。
お腹が空いたので、またラーメンが食べたくなって色々検索しますが、どうもピンとくる店がありません。
結局、北海道で何回か見かけたチェーン店の「山岡家」に入ってみましたが、これが予想外に美味でした。
18時半のフェリーだったので、17時にはB3Sを「車高の低いクルマ用」(笑)の下層甲板に載せ、ホテルみたいな個室でくつろぐことがてきました。
《苫小牧フェリーターミナル》
《ホテルみたいな船室》
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9/5(土)、18時間の船旅は、海が穏やかだったこともあり、船酔いもせず、火事にもならず(笑)、定刻より早い12時半に無事大洗港に入港しました。
ここからは、勝手知ったる常磐道をノンストップで駆け抜け、16時前には、豊洲の自宅に帰宅しました。
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今回のツーリングは、7泊8日の日程で、函館から時計回りに北海道をほぼ一周し、走行距離3,000kmを超えるロング・ツーリングとなりました。
北海道は、学生の頃からバイクで一周旅行がしたいと思っていながら果たせず、結局この年まで札幌と旭川に仕事で行っただけでした。
「日本とは思えない雄大な景色」とか「走り屋には堪らない飛ばせる道」なんてことを聞いてましたけど、そういうのはやっぱり実際に走ってみないとわからないですね。
一番感じたことは、北海道は広大過ぎて、これ程発展した日本国内でありながら、旭川以北は手付かずの自然そのままであるということ。
函館〜小樽〜札幌〜旭川〜千歳〜釧路あたりは、それなりに人口も張り付いて、農業や漁業以外にも一定の経済活動がありますが、稚内〜網走〜知床あたりは「何これ?」ってくらい建物も人も車も無くて、ほとんどが未開の地でした。
この手付かずの自然を守って欲しいと思う反面、観光資源が無限にある道北は、昨今のインバウンド観光客の数が飛躍的に増えている状況を考えると、これを取り込むことは、今までできなかった北海道の経済発展の大きなチャンスでもあります。
私などは、今回、無目的にドライブを楽しんだだけで、本州の人間か勝手なこと言うつもりはありませんが、想像以上に素晴らしかった北海道が国内に残るとても貴重な国土なんだと、身をもって感じることのできた今回のツーリングでした。
《一度も洗車しなかった汚れ果てたB3S(笑)》
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ドライブ | クルマ
Posted at
2015/09/23 17:55:55