AtsushiB3Sのブログ一覧

前回に引き続き、今回は「40thアニバーサリー」の仕様について、またまた私の想像を交えて書いてみたいと思います。

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（2004年冬）

（技術(T)担当）
社長、そろそろ周年車の生産に入りたいんですが、仕様は決まりましたか？

（B社長）
周年車…？ 仕様…？
何のことだ？

（販売(M)担当）
またまた社長、ご冗談を！
当社40周年の記念モデルの件ですよ。

（T担当）
そうです、仕様は社長が決めるって言ってたじゃないですか。

（B社長）
そんなこと言ったか？
私はあの晩ワインを飲み過ぎたらしく、記憶が全然ないんだ。

（T担当）
そんなー！
もう、BMW本社からクーペボディが40台分届いちゃってますよ！

（B社長）
えっ、本当か！
じゃあ、いまから3人で仕様を決めてしまおう。
実は、私の頭の中にはすでにイメージが出来上がっているんだが。
まずは、ボディカラーをどうするかだな。

（T担当）
B3Sのスポーティなイメージに合うブラックがいいと思います。
ニコル23周年の限定車も、サファイア・ブラックとチタン・シルバーの2色で、ブラックが人気だったらしいですよ。

（M担当）
いや、今回は40台と台数も多いですし、私はやっぱり一番人気のアルピナ・ブルーⅡが無難だと思います。
社長、いかがですか？

（B社長）
今回の周年車、じゃない、限定車の私のイメージは「アルピナ・ブルーⅡ」だ。それ以外は考えてない。

（T担当）
なんだ、決めてるなら最初から言ってくださいよ！
じゃあ、内装のイメージは？
私は、やっぱりスポーティな黒革のシートがいいと思います。

（B社長）
内装は「白革のシート」だ。

（T担当）
えっ、白革ー？
なんかエロくないですか？
それに社長、銀座のクラブと言ったら「黒革の手帳」ですから、やっぱり黒革ですよ！

（B社長）
オマエなー、アルピナ車と銀座のクラブを一緒にするな！
それにな、「手帳」ってのはクラブのママが持ってる小さいノートのことで、シートのことじゃない！

（M担当）
でも、社長、ブルーⅡのスペシャル・ペイントと白革シートだけで、既にかなりのコストアップですよ。
バランスを考えると、その他を全部ベース仕様にする訳にいかないですし。

（B社長）
他にどんなオプションが必要だ？

（M担当）
えーと、スイッチトロニック、サンルーフ、アダプティブヘッドライト、ハーマンカードンのオーディオ、ボディカラー・ペインティッド・モール＆エンブレム･･･

（B社長）
おいおいっ！、オマエ、どんだけ付けたら気が済むんだ！

（M担当）
でも、社長、ある程度のお得感を出さないと、いっぺんに40台も売れないですよ。
オプションを削るくらいなら、白革シートは諦めてください。

（B社長）
ダメだ！白革シートは絶対譲れない！
わかった、特別出血大サービスで、全部付けてしまえ！

（T担当）
えーっ、そんな無茶な！
計算してみたら、全部で240万円相当になりますよ。
そんなに乗っけて売れるんですか？

（B社長）
M担当、どうだ？ 売れるだろ。

（M担当）
社長、またご冗談を。絶対無理です！
40周年車にちなんで、40万円だけ値上げしましょう。
200万円は会社で呑み込んでください。

（B社長）
やっぱりそうか…。
しょうがない、夏のボーナスを削って捻出するしかないか。

（T担当、M担当）
えーっ、そんな無茶なっ！
でも、今回の周年車で、社長がそこまで拘るイメージってどんな感じなんですか？

（B社長）
オマエらなー、何度言ったらわかる！
今回のは銀座のクラブがやってるような安っぽい周年イベントじゃないんだ！
しょうがないから、私のイメージを写真で見せてやろう！


どうだ、このブルーと白のコントラストが醸し出す、エロティックな高級感！
伝統あるアルピナ社の40周年記念モデルにピッタリのイメージだろう！

（T担当、M担当）
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