Holts / 武蔵ホルト ガラスリペアキット  

我が愛車W210後期ワゴン (S210) E320アバギャルドのフロントガラスの飛び石エグレを補修するために購入しました。

このセットには紫外線硬化レジンの液剤だけではなく、ひび割れに液剤を注入するための器具までがセットになっています。
フロントガラスに飛び石でひび割れが出来てしまった際には、このセットに入っている器具を使ってひび割れの奥まで紫外線硬化レジンを浸透させることで、ひび割れを極限まで目立たないように補修することが出来ます。
焦らずに指示通り正確に作業を行うことで良好な補修結果が得られます。

今回我が愛車で発生した「周囲のひび割れを伴わない単純なエグレ」の場合には、説明書に無い作業をする必要があることが分かりました。
ひび割れを伴わない単純なエグレの場合、注入器具を使って作業をしてもあまり意味がありません。
また指示の通りしっかりと紫外線硬化レジンを硬化させてしまうと、ほぼ間違いなくカミソリで削り取る工程でエグレ内部のレジンもポロっと取れます。。。
ひび割れがある場合は、穴の底からひび割れ各方向にレジンが入り込んでいるのでアンカー効果でレジンがしっかりと張り付いていますが、今回の私のようにひび割れが一切ないエグレの場合は、いわば単純なボコ穴ですのでレジンが穴に密着する力が極めて弱いです。
完全硬化したレジンは弾力性がある透明な樹脂であり、カミソリを用いて余分なレジンを削る工程でちょっとエグレ内部のレジンに力が入るとポロっと取れてしまいます。
そこで今回学んだのは、ひび割れを伴わないエグレ(ボコ穴)の場合は完全硬化させる前に生焼け状態で削る工程に移ることです。
残念ながら完全硬化前に削り取り工程に移るため、表面が荒れてしまうために綺麗な透明状態にはならずにやや乳白色になってしまう点は欠点ですが、この方法であればエグレ部分にこのレジンを定着させることが出来ました。
はっきりと言えることは、エグレの補修は難しいという点です！