FSWに到着すると、ゲートで事前にメールでいただいていたゲストパスで通過し17番パドックへ。
既に何台か本日の参加者らしきクルマが到着しています。誘導されるままにクルマを停めると、お隣は偶然にもAlfaromeo GTV 後期型3.2Lモデル。前期型より洗練されたフェイスがカッコ良いクーペです。あとはZ4や86、もちろんアウディの方も何人かいます。
FSWに向かう途中からRS6 Avant と思われるアウディと一緒になる。おそらく本日の関係者でアウディ社の方かな、と考えながらついていきましたが、この方も参加者の方でした。しかしこのクルマ、1500万円オーバーなのですね。いやはや、いいお値段しています。
本日のプログラムはこんな感じ。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「TAG Heuer × ENGINE Premium Experience」
8:00パドックビルA内のクリスタルルーム1で受付開始
8:30ブリーフィングおよびプレゼンテーション。
9:30ショートコース・プログラム。
散水コースでの、ブレーキング・危険回避・スラローム走行。
終了後、本コース・パドックに移動。
10:30ブリーフィング
11:00レーシングコースにて、サーキットコース・プログラム。
コース下見、サーキット走行(先導車付き)、レーシングタクシー。
終了後、レストラン“Orizuru”に移動。
12:00 Orizuruにてランチ。
13:00時計ジャーナリストの柴田充氏とAudi Driving Academy 田部雅彦氏と
村上編集長による、クルマと時計にまつわるトークショー。
会場内には、タグ・ホイヤーの各モデルも展示します。
14:30終了予定
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
8:30になりENGINE村上編集長からブリーフィングが始まった。
その後、番号ごとに3名づつ割り当てられたアウディに乗り込み、散水コースに移動する。
我々のクルマは。Sラインでないのが残念だが、ゆったりと大きいA7であった。
散水コースはだだっ広い駐車場のような広場であり、すでにカリキュラム用にパイロンが並べてある。
アウディ・ドライビングエクスペリエンスのインストラクターの方々の自己紹介が終わると、各車両にインストラクターが乗り込んだ。つまり3名に1人のインストラクターが割り当てられる贅沢なプログラムなのである。
まず、最初はフルブレーキングの体験。
通常の街中の走行では、ABSを効かすようなフルブレーキングを行うシチュエーションに出会うことはまず無い。そのようなことが起こることは、すなわち事故寸前であり、通常はそのかなり手前で安全回避を自然と行なっているものだ。
ここではフル加速し、指定されたブレーキポイントでブレーキをガツンと床まで踏み込みながら障害物を回避する体験を行うのである。
最初にインストラクターがお手本を見せてくれる。カート上がりと自己紹介してくれた元気なインストラクターは軽いトークで楽しませながら説明してくれた。
ハンドルは9時15分の位置。 半回転したら手を入れ替えるが、手の位置は逆になったハンドルのやはり9時15分の位置とのこと。
昔の自動車教習所の古い教え方である、10時10分で刷り込まれていた自分は、早速目からウロコ状態である。次に、アクセルを床まで踏み込みフル加速させる。ブレーキは床までガツンと踏み抜くとのレクチャーを受け、実際に行う。
フル加速~・・・ブレーキガツン! ハンドル切る~~戻す。
後半はすべて一瞬のうちに終わるが、障害物を避けた上で、シートベルトが体に食い込みながらクルマは1台分横にまっすぐ停まる。
なるほど、こんなことやったことないな、と考えながらも次はレッスン生の番だ。
まず、最初はRS6 Avantの方が行った。何度かドライビングレッスンを受けたことがある。紳士然とした大人の方である。経験者だけにインストラクターとほぼ同じ要領で障害物を回避し、同じ場所に停止した。お上手!
次はサーキットも何度か走行したことあるとのAlfa GTV3.2の方。この方もほぼ同様の動きを再現した。
さて、未経験な自分の番だ。
さあ行きましょう。とのインストラクターの掛け声とともに、アクセルを床まで踏み込む。
ブレーキングポイントでブレーキ~ ハンドルを回して戻す・・・と、ABSは効いていない。通常の街乗りでブレーキをかける時は、いつもすっと踏み、停まる寸前で抜いてクルマの挙動を抑えるクセが体に染み付いており、ブレーキを床まで踏み抜くこともできていなかれば、ロックしたままABSに任せることもできていないようだ。
なるほど、やってみないと判らないものだな、と反省しながら、自分の番がもう一巡するのを待った。
さて、2回目。 今度は床まで踏み抜きABSを効かすことができた。ただクルマは少しナナメで停まっており、理想通りにはできていないのであった。
次はパイロンスラロームのプログラムである。
これも初体験なのだが、インストラクターの手本の後に、順々に行う。
自分はハンドルの切り始めが、いきなりすぎるので、もうすこしスムーズに行うように指摘を受け、2回目はそれを意識してハンドルを握った。
スムーズなスラロームも難しいのだが、思ったポイントで停まることも難しい。
大柄な重いボディのA7は停まるポイントでブレーキを掛けてもクルマ一台分前に出てしまうので、2回目はきちんと停まることも意識して乗車した。
ひととおり終わると、チーフインストラクターの方から、少し時間に余裕があるので1人づつタイムを測りましょう、との提案があった。
ひぇ~、と思いつつ、次々コースを周るクルマを見る。
S4などはボディも軽く、ブレーキも強力そうで戦闘力が高そうだ。1台で行うのかと思いきや、先ほど乗ったクルマで行うとのこと。自分たちは大きく重いA7である。
パイロンタッチやブレーキポイントを超えると、マイナス点で3秒加算されるルール。
ゆっくり走る方、タイヤを鳴らしながら攻める方、いろいろな方がいるが、3人に1人はブレーキポイントを超えてしまい、仕方なくバックで停車範囲に戻っている。
これはキチンと停まるのがポイントだな。と自分の番が来たのでアクセルを踏み込む。
インストラクターが自分はスタートの位置から考えています。と、ヒントをくれていたので、自分も最初のコーナーが大きなRになるように右寄せポイントからのスタートだ。
フルスロットルから軽くブレーキを踏み込み、少し減速しつつフロントに荷重を移し、障害物をかわす。次にタイヤが鳴らない程度にアクセルを踏み込みながらパイロンステージまでの大きなコーナーをゆるりと回る。そのまま荷重移動が少なくタイヤに負担がかからない大回りになる方向からパイロンに突入する。ギュン、ギュンと、リズムを取りながらスラロームし、余裕を持ってブレーキ!と、なんとか指定の範囲で止まり、終了した。
タイムは聞き取れず、よく判らない。 まあ思ったところで停まったので良しとしよう。
さて、次はお待ちかねの本コースの走行である。
つづく