先代M135iの不慮の事故から約1ヶ月と1週間あまり。
無事に新型M135が納車されました。
少しクセが強かった先代に比べて、グリルの主張が抑えられてスッキリしましたね。リアはあまり変化感じません笑
昨日は午後出社だったので納車には立ち会えなかったのですが、担当氏からの納車説明を省いて帰宅したせいで(実際には担当氏の負荷減らすために何もせずに帰ってきなさいと言ったのは私です笑)ログインから細かい設定までやって一通り私も触ったのと、10km弱運転しましたので簡単に一次レビューしてみたいと思います。
まだ納車直後ならではの硬さ/カドが取れていないのでその前提で参照ください。
また、人間の感覚っていい加減なんだなってことも前提に入れておいてください。
先代M135iが納車されたとき、私はまだE70 X5に乗っていました。いわゆる「昔ならではのMスポーツ」典型例でして、ステアリングはアクティブステアリングで激軽だったのですが、乗り心地は硬く結構ピョンピョン跳ねていました。
そのE70に比べるとかなり快適だな、最近のBMWだなと感じた記憶があります。
M135iが納車されて1年弱、私の車がG01 X3に変わりました。ステアリングはG系にしては珍しく結構重たかった一方、乗り心地はかなりマイルドになりました。
X3×M135iの布陣は約3年弱続きましたが、M135iのステアリングが軽く感じたほどです。一方、乗り心地は硬く感じるし、ロードノイズはうるさいしで、下手すると昔から車酔い平気だった私が車酔いすることもありました。
そして昨年夏、私の車が今度はG05 X5に変わりました。

今でこそすっかり慣れてしまいましたが、G05後期の乗り味はかなりマイルドです。ステアリングはかなり軽く、エアサスも相まって乗り心地は少し柔く感じるかもしれません。でも今X5に乗ると何もかもがちょうど良いです。これ以上硬い乗り味のクルマには普段乗りできないなと思っているほどです。
実際、たまにM135iに乗るとステアリングは重たいしピョンピョン跳ねるし。。。と、E70に乗っていた頃とは全く違う感想を抱いていますよね。

そんな、マイルドな乗り味のBMWに乗り慣れた私からするとやはり硬いです。
前述のとおり、新車の硬さが取れれば多少はマシになるかもしれないですが、それを以てしても明らかに硬いです笑
ただ、ひとえに硬いといってもレベル感は様々、感じ方というか種類も様々だと思います。
最近のBMW全般に言えるのは、振動収束が上手で「ピョンピョン」という表現が死語になりつつあると言うことです。
新型M135にも当てはまります。先代M135i以上に硬いかもしれませんが、なぜか快適性は上がったように感じるんですよね。
タイヤが225/40R18から225/45R18へと大径化したことも起因しているでしょう。
昨年M4クーペが代車としてやってきましたが、あの硬さは心臓にまで響いてきますので、あれはまた別次元の硬さです、とても乗りこなす自信はありません笑

先ほど快適性が上がったと申し上げましたが、ロードノイズが下がったことも起因しているでしょう。耳に入ってくるインフォメーションは快適性を測る指標の一つになるはず。
何となくですが、タイヤが自分から遠くなったような印象を受けるんですよね。ただ、ホイールベースは変わっていないはずなので物理的な距離はほぼ同じのはず。そうなると静粛性を上げる騒音対策等が進んでいるのかなという印象を受けました。

またステアリングを切ったときのリアの追従性、姿勢変化の自然さはFFベースを意識せずとも良い境地まで来ていると思います。
そのくせ、FFベースなのとキャスター角を寝かせたこと、更に高速域ではステアリングアシストが入りますのでまっすぐ走りやすくなりました。

サウンド演出については、正直先代M135iの方がバチバチ言わせていて面白かったです。まだ高回転域まで踏めていないのでそこの比較は出来ませんが、2速3速ぐらいのパンパン鳴らす感じ、エンジンをかけたときの音は先代の方がかなり迫力ありました。何なら現行のピュアMモデルに近い演出度合いでしたが、こういった面でもマイルドになっています。ただ、リアは2本出しから4本出しに進化しましたので、後ろの見た目上はワイルドになっています。
そしてDCT化による恩恵は想像以上に大きく、すぐに次のギアに入れ替わってしまうのでもはやバチバチ言わせる暇がない?のかもしれない、というのが正直なところです。ただ、F系等のMモデルはDCTだったので判断が難しいところです。

ただ、M135はかなり変態なモデルなので、このサイズでマイルドに。。。というなら120か120dがあります。ロードノイズが減って快適装備も充実して、振動収束も上品になってというシャシーでノーマルモデルになればかなり乗りやすいと思います。更にどちらもマイルドハイブリッド化されたのもあって、実用性は少し犠牲になっていますが、電気を程良く上手に使えて乗りやすいはずです。
この日本においてM135のパワーを使い切ることはまず出来ないと思います。X5も同様で、M135よりも断然重いとはいえ更に強力なパワーとトルクを持っています。
そんなパワーに余裕のある2台をゆったり走らせる、いざという時にギャンギャン回す?なんてのがこの類いのクルマの醍醐味なんじゃないかなと最近思い始めているところです。

M135の多くはオールブラックのアルカンタラとヴェガンザのコンビシートのようですが、今回は無償オプションのコーラルレッドのオールヴェガンザシートです。キャリパーも赤いので全般に赤がテーマのM135です。
このヴェガンザシート、タッチが柔らかく、柔らかすぎずで程良いです。ゴワゴワだったX3のヴァーネスカレザーよりよっぽど印象良いです。
M135はコーラルレッドのヴェガンザ、X5はタルトゥーフォのメリノレザー、遂に2台ともブラックではなくなりました笑

標準18インチのMスポーツブレーキですが、これが19インチを履いてコンパウンドブレーキ装備になるとグレーキャリパーになります。
赤の方がカッコいいと思いますけどね?

そんなこんなでエクステリア、乗り味、インテリアはまずまずなのですが、インフォテイメント系は想像通り色々慣れないです。

このメーターはX5のiDrive8.5とほぼ同じ構成なので特段違和感は感じませんが、やはり小さくて少し見にくいなと感じます。ここには映っていませんが、ヘッドアップディスプレイも縮小版でした。

そして、遂にiDriveコントローラーが無くなってしまいました。画面ベタベタ、右側のNAV付近に指紋がついてますね。iDriveの進化は何だかんだ時間の経過と共に少しずつ慣れてきましたが、コントローラーを廃止してしまうと視線が全部手元にいってしまって危ないんですよね。残念ながらヒトの手と目は進化していないんで、廃止はあかんです。

そして右ハンドル用に作り替えていないセンターコンソール。運転席側からのボリューム調整はステアリングスイッチで操作するので、わざわざ運転席側に音量調整は不要なんですよね。
X5でシフトスイッチの操作には慣れましたが、どうしてもセンターコンソール右側に手を伸ばすクセがあるので慣れないです(自分はX5がメインなので慣れちゃいけないんです笑)。
それから、USB端子が充電専用になってしまいました。これにより、音楽を聴く手段がスマホ前提、BluetoothかAndroid AutoかApple CarPlayしかありません。iDrive8.5までのUSBオーディオインターフェースはかなり優秀だったのでこの度の廃止は残念です。いずれこの流れは後輪駆動系モデルにも波及するんでしょうね。
そんなこんなで、操作ロジックにはかなりアレコレ言ってしまいましたが、これはFF系モデル全般に言えること。1シリーズ単体としては確実に完成度上がっていますし、乗っていて楽しいなぁと思うのは言うまでもないです!