おはようございます!
2016年6月25日。X1が納車された日付です(なぜかわからないのですが、E53 X5もE70 X5もF48 X1も納車の日付が25日なのでハッキリ覚えているんです笑)
早いもので、納車されてから早くも1年が経過しました。
6月初旬に、ディーラーの1年点検に入庫。どこも問題なく戻ってまいりまして、新たな1年を迎えたところです。
走行距離はもう間もなく12,000kmを達成というところですが、これまで運転してきて感じたこと、気になったことを写真をプレイバックしながら考察してみたいと思います。
・ハンドリングについて
もう耳にタコかもしれないですが、少なくとも街乗りレベル、コーナーの少ない高速域なら全然違和感ないというのが正直なところです。E46のような激重ステアリングではないですが、先日試乗したG30などに比べて幾分重さがあるのは個人的に好印象です。
車高が高いSUVなので、ロールは皆無、どの速度域でもじゃんじゃん走れる、なんて事はまずあり得ません。これはX3やX5といったFRベースのモデルでも同様です。
今年の4月にターンパイクを走ったときは、それなりに飛ばしてあえて速度をあまり落とさないままコーナーにさしかかるとちょこちょこ滑ったりして恐くなったことは多々ありました。しかしながらX5でターンパイクを運転したことないので、これがFFベースになることにより前がやや重いからこうなるのか、はたまた車高の割りにタイヤが細くて踏ん張りが効きづらいからこうなっているのかわかりません。このような高速域では四駆になっているはずなので、個人的には後者の影響なのかなと思っています。だからといってタイヤを太くしたところで劇的に踏ん張りが効くというわけでも無さそうですが...笑
・エンジンについて
外から聞こえるエンジン音はそれなりに大きいです。ディーゼルか?と思うぐらい。
でもこれは、直噴エンジン自体がディーゼルエンジンの技術を応用したものなので仕方ないのかなと思っています。
しかし、これが車内になると途端に静かになります。遮音性がしっかりしているんでしょうね。
正直、横置きと言うことでエンジンの振動がダイレクトに伝わりやすいこともあり、これまでの直6ターボに比べて不自然な振動を感じる場面は多いです。
ところがこのエンジン、キックダウンで以て爆発させるとなかなか気持ち良い音を出すんです。E46の直6エンジンには叶いませんが、これには結構驚きました。
トルクもパワーもソコソコ余裕があるので、気持ち良いサウンドと共にスゥーっと気持ち良く加速していってくれます。これぞ!といった感じ笑
・足回り/乗り心地について
Mスポだからといって、E46のように不快に感じてしまうぐらい堅いという印象は受けません。
しかしながら、感じ方は千差万別。世間的には堅い部類に入るはずなので、堅いと感じる人は多いと思います。個人的には理想より少し堅いか理想の堅さかといったぐらいの感覚です。ただ、高速の継ぎ目等で跳ねが大きい印象があったのでここは改善した方が良いかなと思います。
・デザインについて
初めて見たときはFFベースが故のボンネットの短さに違和感を覚えましたが、次第にこれがデザインの余裕さに繋がっているというのがわかり、今では全く気にならなくなりました。
ヘッドライト/テールライトの造形は他のXモデルと比べてもかなり好きなタイプです(どうも個人的にX3/X4のデザインは好きになれません)。
SUVなのに若干クーペっぽく見えるのは、どのBMWにも共通していますが、改めて非常に不思議に感じます。個人的に、近々登場予定のX2が要らないのでは?と感じる位です。
ヘッドライト、テールライト共にLEDが採用されており、特にヘッドライトは従来のキセノンの更に上を行く明るさです。
しかし、どうせならウインカーとブレーキもLEDにしちゃおうよ…という気持ちはあります。
・インテリアについて
先代と比べると格段に良くなっていると思います。グロスブラックが随所にあしらわれていることが見た目の質感向上に寄与しているのではないでしょうか?ファブリック内装ですが、チープさを感じるというのはまず無いです。
ただ、センターコンソールの低さはどうにかして欲しいです。そのせいで、シフトノブ、パーキングブレーキなどのスイッチ類、iDriveコントローラーの位置がかなり低く、手探り状態になる上にiDriveコントローラーをずっと弄っていると腱鞘炎になりそうです。どうせなら、センターコンソールをもう少し底上げしてコンソールボックス深みを持たせて欲しかったです。
・シート
フロントシートは、サイドサポートが今時のモデルにしては珍しくやや派手に張り出していてホールド感はあるのですが、座面/背面共にかなり薄く、腰やお尻が痛くなってしまい長時間座るのはかなりキツいです。
リアシートも、足元はこのボディーサイズにしては信じられないぐらい広いんですが、やはり座面と背面が薄いのと、フロントに比べてリアはかなりバタついて揺れるかつホールド感がイマイチなので決して快適とは言い難いです。
シートの表皮の問題もあると思います。レザーシートならもう少しクッションが柔らかくなるのかもしれませんが、ただでさえ少ないMスポーツにレザーシートというのはほぼ間違いなく即納車にはないのでそこはトレードオフです。
・iDrive/オーディオ
iDriveの中身は上級モデルと同じなので、使い勝手はかなり良いと個人的には感じています。ただしあくまで個人的主観なので、人によっては使いにくいと感じる方もいらっしゃると思います。BMWの操作系は、「慣れるまで時間かかる、慣れればもの凄い使いやすい」というのが多いので、長く使えば使い慣れてくると思います。私も6年前に初めて使い、最初はなかなか使いこなせませんでしたが、今では他の社外ナビが使いにくく感じるほどです。
オーディオは、日本仕様はなぜかスピーカーアップグレードの選択肢がないので(年次改良でようやくHi-Fiが選択できるようになるみたいですが…)、基本的には標準の6スピーカーのみです。案外低音は出ますし、音が歪むようなこともないのですが、メリハリがなく籠もっていて非常に面白みに欠けるサウンドです。どのBMWにも共通していますが私みたいにスピーカーをゴッソリ換えないと満足できない方は、オーディオに期待するのはかなり厳しいと思います。
オーディオそのものの使い勝手はかなり良いです。楽曲を取り込んだUSBを挿しっぱにしておくことで取り込み作業が不要なミュージックサーバー的な使い方が出来ます。また、据え置きできる昔のiPodなどを繋げるとプレイリストも使えるので便利ですよ。
・安全機能について
自宅の場所柄、どうしても狭い生活道路を通らなくてはならないのですが、この車には歩行者/自転車検知機能がついていて急な飛び出しに伴う事故を防ぐことが出来ます。ところが、この機能自体がかなり敏感でしっかりとわかっている歩行者/自転車まで検知してしまい、抜かそうという場面で急にブレーキがかかったりブザーが鳴ったりして逆にドライバーの私が驚いてしまい危ないです。まぁこれこそ安全機能なのかもしれないですが、もう少しそこの部分は煮詰めが必要なのかなと思います。
最初っからついていたアクティブクルーズコントロール、X1はエントリーモデルということで前車の検知がレーダーではなくルームミラー部分のカメラのみとなっています。カメラベースだと性能的にレーダーに劣ってしまう部分があり、トンネルに入って暗くなるとシステムが動作不可になったり、不自然な加速をしたりと、恐い思いをする場面が幾度かありました。更に、前車との間隔を一番狭いセッティングにしてもかなり空いてしまい、しょっちゅう前に入られます。なので、個人的に一番使いたい首都高などの細かい速度調整が必要かつ交通量が多い場面では使っていません。前述のG30のアクティブクルーズコントロールは、挙動面でも間隔面でも常用できるレベルに仕上がっていたのでちょっぴり悔しいところです笑
・実用性の面について
もちろんボディー自体が大きいX5には諸々叶いませんが、FFベースになったことにより車内やラゲッジスペースが格段に広くなりました。後部座席の広さ、特に足元の空間の大きさには驚くと思います。
また、実用性を上げるロジックがいくつかあります。
まずは電動テールゲート。上級モデルであれば当たり前の機能になってきましたが、それがこのX1にも搭載されています。巷で話題のキッキングモーションもだいぶ慣れてきました笑
ラゲッジスペースには他にも
ラゲッジスペース下の空間
→X5でも同じスペースがありましたが、これと同じぐらい広いです。
リアシートのスライディング機能/オートフォルディング機能
→パッとリアのスペースを使いたいときに便利です。
ズラズラと書いてきましたがいかがでしょうか?
最初は抵抗あったX1。まだ煮詰めが必要なところは多々ありますが、かなり高水準にまとまっているコンパクトSUVであると思います。
じゃんじゃん走り込みたい!というニーズには応えられないですが、小さくても実用性が欲しくて、それなりにキビキビ走れれば...というニーズには十分応えられていると思います。
また、X5からX1に変わってしまったことにより、自らX5を買いたいという目標を更に強めるものにもなり、これから更に頑張りたいなと思っているところです。