ガキの頃のアイドル
ジェームス・ハント と ニキ・ラウダ
現在に至るまで、自分が最も好きなF1ドライバー、ジェームス・ハント。
通称「ハント・ザ・シャント」
マシンを壊しまくる故に
つけられたキャッチ・フレーズ。
イケメンの女誑し。
ヒッピーの様に自由に生き、何ものにも縛られない。
奇人変人でブラック・ジョークを連発。
いつも、煙草(?)を吸っているか、酒を呑んで酔っぱらっているか。。
気分屋だが、波にのったら手がつけられない
天才ドライバー。
そして、そのライバルのニキ・ラウダ。
通称「走る、コンピューター」
計算され尽くした走りをして、どんな状況下でもポイントを積み上げていく。
したたかで強いドライバー。
沈着冷静な駆け引きの天才。
プロストやピケの師匠筋にあたる人。
正反対な性格の2人だったからこそ
奇妙な友情関係が生まれたんだと思う。
その2人のF1ドライバーの間に起こった
伝説的なエピソードを
題材にした映画が公開された。
正確に言うと、公開されて大分経った(笑)
まだ見てない。
この頃のF1は「命知らずのスピード野郎」どもが群雄割拠 して
暴れまわっていた、危険極まりない時代。
F1のレーシングドライバーなんてのは、一癖も二癖もある、異様に個性が強い
おっかない野郎の集まりで
まさにサーカスの一団であった。
あの時代の空気感は
あの時代を生きた者たちにしか
分かるはずはない。
感覚的なもんだから、説明したって分からない。そんなもんだ。
時代というのは、その時代を生きた当事者にしか本当の所は分からない。
後から来た人間が、四の五の言おうが
本質が理解できないんだから
その言葉に重みもなけりゃ
説得力もない。
「飢えた、渇いた、野性児の時代」
二度と、あのような時代を経験することが出来ないことを、日々思い知らされる。
月日が過ぎる度に、痛切に感じる。
あの瞬間、あの時代に生きたことを感謝さえする。
2人の物語は、当時は少ない情報だったが
知るたびにワクワクした。
後日、書籍やインタビューで
深く知る度に、「乱暴」「渇いた 」「荒削り」だが しかし「人間くさい」 「ユーモア」のあった、あの時代に、タイムスリップすることが出来るのも楽しかった。
あまりにドラマチックな物語だから
映画は、サイドストーリーを削ぎ落として
事実を羅列すれば、それなりのものが
出来てしまうだろう。
まだ映画は観ていないが
監督がロン・ハワードなら外すこともないはずだ。
久しぶりにタイムスリップさせて貰いたいな。
6輪たいれる に JPSロータス77
富士スピードウェイ に レインタイヤ
312T2、ピラミッド・モノコックのブラバム、マルボロ・マクラーレンM23
フォード・コスワース・エンジン
完璧にコントロールされて、遊びがなく、閉塞感いっぱいの 小さく纏まった この時代から
血湧き肉躍る時代への逃避
其れ位は、許されてもいいんじゃないか。
間違いだらけの世の中に生きて、息がつまりそうだね。
こいつらがぶっ飛ばす映像を見ると
スカッとするぜ。
痛快だ。
Posted at 2014/10/30 02:34:02 | |
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