
サーキットを走り始めまして、
いろんな方々にアドバイスをいただいておりますが、
より正しいアドバイスをいただくために、
車のスペックをまとめて紹介しておきたいと思います。
Audi S3 (8L)
■スペック
エンジン:1.8L直4DOHCインタークーラー付きターボ
5バルブ 154kW/270N・m(210ps)
トランスミッション:6MT
ハンドル:左
0-100km/hのカタログデータ:6.9秒
駆動方式:4WD(ハルデックス社製:以下に解説アリ)
全長×全幅×全高:4150×1765×1400mm
ホイールベース:2520mm
最低地上高:100mm
車両重量:1460kg(ただし、サンルーフのため+20kgぐらい)
タイヤ:225/45R17 91W XL
を、下記へインチアップ
225/40ZR18 92W XL
(激安アジアンタイヤ SUNEW YS618)
ブレーキシステム(前) Vディスク式
ブレーキシステム(後) Vディスク式
サスペンション(前) ストラット式
サスペンション(後) ダブルウイッシュボーン
電子制御:ABS、ESP
■シリーズ概要
アウディの「Sモデル」は、各「Aモデル」を、よりスポーティに仕立てたもの。
高出力エンジン、「クワトロ」こと4WDシステム、スポーツサスペンション、
大口径のタイヤなどを特徴とする。
私のS3(8L)はA3より遅れること3年、1999年のジュネーブショーでデビュー。
基本的には、初代TTクワトロのシャーシにハッチバックのガワをかぶせたのがS3です。
■S3の4WD解説(いろいろなHPからの抜粋)
FFのVWゴルフがベースとなるA3/S3/TTに用いられる4WDシステムは、
ハルデックスカップリングによるクワトロシステムで、
駆動トルク配分90対10~50対50の間で駆動トルクのやり取りをします。
つまり、通常は前輪に90%、後輪に10%のトルクがかかったバイアス
方式となります。「スタンバイ式」と記述する方もおられますが、
常に後輪にもわずかながらトルクがかかっているので、「フルタイム」
の一種です。
カーブ進入時は走り方にもよりますが、後輪へのトルク配分は多くなっているはずです。
アクセルを踏んで激しくコーナリングしている場合には、限りなく50対50に近い
駆動配分になっていると思います。逆にアクセルを踏まずににしてカーブを曲がって
いるときには、前後のタイヤの回転差≒差動制限を緩め、カーブを曲がりやすくする
ために、駆動トルク配分は比較的少なめになっているはずです。
===より詳しくは以下。
ボルボに初めて採用された初期のハルデックスカップリングは、前後の駆
動トルク配分を100対0・・・つまりハルデックスカップリング内でク
ラッチを完全に切り離し、後輪に駆動力がかからないように制御されてい
ました。そして前後輪のタイヤの回転差がが8分の1回転以上すると即座
にリヤに駆動トルクが伝達されるというものでした。
ちなみに100対0~50対50の間で駆動配分されていました。
ただ、このシステムだとFF⇔4WDをいったり来たりするため、駆動が
切り替るところでクルマの挙動が大きく変化するのがウイークポイントで
した。ですから、たとえばコーナーでハンドルを切りだす瞬間はFF、カ
ーブの中でアクセルを踏み込むと4WDに変化するのですが、このとき、
どうしてもフトロントタイヤが滑り出してから後輪に駆動力が伝達される
ため、後輪の駆動力が前輪の横滑りを増長させるような動きが出てしまい
やすいんです。いわゆるプッシュアンダーというものです。
そこで登場したのが改良版のハルデックスカップリングです。
このシステムは初めからリヤに5%から7%くらい(アウディでは10%
といっています)常にリヤに駆動をかけているんです。
数字のマジックともいえるのですが、ほんの10%くらいでなにが違うん
だと思うかもしれませんが、後輪にまったく駆動力がかかっていないと、
フロントタイヤが滑り出してからでないと後輪は駆動しません。ところが
初めから駆動力がかかっていると、カーブでパワーをかけたときも、格段
に滑らかにトルクが行き来できるようになります。しかもリヤに駆動力が
かかっていると、後輪の安定性は圧倒的に高くなります。
ハルデックスカップリングは、FFベースの4WDを作る際に、センターデフを
用いない比較的シンプルな駆動レイアウトを採用しながら、4WDならでは
の安定性と、滑らかな可変駆動配分、それによる優れた操縦性を可能にした
システムだといえると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
S3はこんな車です。