車をイジることについて、ちょっと書きながら考えをまとめたい。
うだうだ書くので、読み苦しいが、これが素のままの考えなので
サラサラと書いてみようかと思います。36歳のこの歳にこういうこと考えてたんだって
10年後くらいに読んでどう思うか。
まず、車をイジるという事の定義は、パーツを純正で最初から付いていたもの
から交換する。外観を変える、その他、とにかく人と違う事を車に施す。
ということで。
今自分としては 自分のBRZに対して
純正のままが一番ええがねー と思ってる。ガシガシやってたときに比べて
今のほうが全然お金にも余裕があるし、やってくれる工場も人も大勢知っている
でも、「イジると不快になる」「イジると短命になる」「イジると品がなくなる」
といった自分としてのわかりやすい理由をつけて手が伸びない。
でも、本当の理由はちがう。単に「興味が沸かない」ということだ。
しかしながら最近86/BRZの友人たちを見ていて
あまりにも沸かない自分に違和感を感じている。ここまで何も心が動かないのは
ひょっとしてこれは「老化」であり「保守化」であり、自分の中における車の「道具化」
なのではないだろうか。
特に、道具化 という概念は今までの自分の10年間を否定するような感性である。
「車は走ればいい」「静かで広いのが一番」「燃費が良いのが一番」
ある種、車を有機的で人間的なものとして、気持ちよく、人馬一体で走れることが
最高に大切な事だと信じて疑っていなかった価値観に完全に逆説的なその価値観。
忌み嫌ってきた「道具化」の価値観が、知らず知らすのうちに自分の中に芽生えた。
これは絶対にいかん。なんとかせねばである。
では、なぜそうなってしまっているのかという事を自分なりに整理してみたいと思う。
自分の場合は、くるまをイジるとなると、どうしてもサーキット走行やジムカーナ走行
といった、クローズドコースでのスポーツ走行で速く走るという目的に適合した
イジりかたをしてしまう。
元々の車に対する興味のスタートが、イニDを読んだ事であり
大学時代の先輩が峠を走っていた事であり、その延長でサーキットを走り始めた事であるから
車をイジる=速くする為に何かをする という価値観が出来上がってしまっている。
イジる=速くなる。 そうでないイジり=無駄(ただの重量アップ)
まさにそういう価値観でここ10年間くらいを過ごしてきた。
まず最初は大学4年で購入した、DC2インテグラ。瑞穂区の協和自動車で60万で買った。
本当はMR2を買おうと思って店に行ったら、買い手が付いててその横に停まっていた車がソレ。
普通に見たら決してかっこよくは見えない小さな丸目四灯。でも角度によっては、テクノなデザイン。
VTEC 1800ccは 先輩の乗っていた AE 111 1600ccよりもピークパワーがあって
もう、VTECっていう言葉だけで、ご飯10杯食えるくらいのテンションで購入。
最初は峠を走っていたけど、MMLに見学に行って、YZに見学に行って、
YZの走行会に参加(オーバーレブ走行会)して、初めてのチューニングが、後部座席撤去!
自宅アパートから出発した瞬間に、その後の10年間のイジりの根本的な要因となった体感。
「たかが後部座席をとっただけで、こんなにも車が軽くて速く感じる!」
その後、のめりこむようにサーキット走行、軽量化、サーキット走行、軽量化。
いろんなとこにバーを入れて、ステアリングを軽いのに替えて、シートを軽いのに替えて、
デフを入れて、車高調を入れて、軽いアルミを入れて、マフラーを軽いのに替えて、
エアクリを剥き出して、バンパーに穴を開けて、そうこうしている時に、蟹江の交差点で
ブツけられて。側面に長ーいキズ。保険で全損扱いになって35万円貰って。
書類上は廃車。自分はその保険金を頭にして今度はDC5インテグラRを購入。
でも丸目インテは自分でシコシコ治して。(といっても実際は側面を塗っただけ)
MMLの耐久レースにその車で出ようってなって、ダッシュボード撤去して
クオーターガラス撤去して、ECU替えて、ボンネットを自分たちでFRP自作して、
マフラーは直管パイプにして、車中にリベットを1000本打って、
レースに出場。この頃が一番人生を車に捧げていた。
1年くらいでエンジンブローして廃車。最後はクレーンで吊られていった。
新車で買ったDC5はぶつけるのがとにかく怖くて、
ノーマルでもサーキット走れたけど、全然心が動かない車だった。とにかくローン返済中に
ぶつけたくなくて、思いっきり走る事も出来ない。サーキットを数回走って一年で売却。
唯一のチューニングはマフラーを藤壺RM-01Aに交換したこと。
その売った金で、EK4紫シビックをヤフオクで23万円で購入+フィットの中古を町乗り車として。
初めての二台体制。
町乗り車は別にあるという、、、それゆえに。
買って一ヶ月で 缶スプレーで赤に塗装。
最初からサーキット走れる仕様だったので、パーツはあまり買わなくてもよかったけど
やっぱり車は軽くなきゃという絶対的な価値観に突き動かされて、ニヤつきながら
エアコン撤去、クオーターガラス撤去、最終的にはダッシュボードも、ヘッドライトも、ウインカーすら撤去。
社内にはシートとステアリングのみで、美浜サーキットの倉庫にホウチプレー。
この辺りが心の病のピークの頃だと思われる。車のガラスの取り外し方が
ガムテープ貼ってバールでぶったたいて粉々にするとか、完全にアウト。
この時点で結局心から「愛せる車じゃないと駄目」ということに気が付く。
簡単にヤフオクで安く買った車、自分の鬱憤を晴らすように好き勝手にドSな改造では
あまりにも車が可愛そう。おれは本当に車好きなのかとすら思える。(今はね)
その後、ホンダ最高の車、というか、日本最高のスポーツカー「S2000]を購入。
購入価格 205万円。そしてフィットもMTの新車に買い換え。。。
ここからジレンマが始まる。。
全然まとまらんけど、続きは次回。