秋色深まる今日この頃、、、ふと穏やかな海景を見たくなり、「
安芸灘 とびしま海道」へ行ってきました。
瀬戸の内海がもたらす、多島美豊かな情景・・・
離島を連ねる7つの架け橋を渡り、島旅ならではの情緒を満喫して参りました。
「安芸灘大橋①」(1175m)

ライトブルーが鮮やかな、一つ目の橋(安芸灘諸島で唯一の有料橋)です。
モニュメントの隙間から、ゆっくり朝日&橋を堪能・・・

眠い眼に、潮風が沁みますな~
「蒲刈大橋②」(480m)

下蒲刈島と上蒲刈島を結ぶ、農道として整備されたトラス橋です。

とびしま海道で最も古い橋ながら、漁船が行き交う「三之瀬瀬戸」を、しっかりと結んでおります。

海景を眺めがらそのまま進むと、映画「海猿」のワンシーンを飾った、「原トンネル」があります。
バスに乗った伊藤英明と、加藤あいのキスシーンで有名になった場所ですね~
「県民の浜」(日本の渚百選)

ルートを外れて、もうひとつのロケ地も見学。

降り注ぐ陽光と詩情・・・
何とも美しい浜辺です。。。

このあたりから、ようやく島旅の情緒が感じられる様になりました。
「豊島大橋③」(903m)

「アビ大橋」の愛称で親しまれる、上蒲刈島と豊島を結ぶ橋です。
この橋の開通により、本州と愛媛県今治市(岡村島)が陸続きになったのですね~

この島(豊島)の見所は、何と言っても、二つの展望台です!
しかしながら・・・

この二つのスポットを巡るには、、、
うんざりする程の「酷道」(離合不可&落石・落葉あり)を進まねばなりません(汗)
(写真の場所は、唯一離合出来そうな展望台入口付近です。)
出来る事なら、この道はもう通りたくないですな~(笑)

クルマを停め、300m程山道を歩き・・・
「空海展望台」

ようやく展望台(標高約300m)に到着。
苦労して訪れた分、達成感が漂います。
鐘つき堂で平和の鐘をつき、澄んだ音色を聞きながら、本州&四国を眺望。

空は霞んでいましたが、何ともいえない爽快感に包まれました。

その後、豊島大橋を眼下に従え、更に酷道を進み・・・

十文字展望台の入口へ。
写真はありませんが、、、実はこの先で、四頭の巨大なイノシシに遭遇(汗)
こちらに向かって来なくて、ホント良かったです。
「十文字展望台」

標高316mにある、高さ8mのドーナツ状をした展望台です。
山頂にこの様な洗練された!?建造物があるのは、何とも不思議な感じがします。

二階からは、瀬戸内の美しい島々が・・・

日常の喧騒を忘れさせてくれる場所です・・・
「豊浜大橋④」(543m)

スマートな形で海に延びた、豊島と大崎下島を結ぶ、三径間連続のトラス橋です。
この辺りまで来ると、すれ違うクルマが極端に少なくなりました。

大崎下島へ渡ると、「架橋記念公園」にある巨大ジャングルジムが出迎えてくれます。
人も歩けるそうですが、今回は遠慮しときました(笑)

先へ進むと、「ひばり座」(明地商店)なる、何やら怪しげなお好み焼屋さんが・・・
こちらのご主人が大の「美空ひばり」ファンという事で、名付けたそうです。
話題づくりの為に、入ってみましょうかね~

美空ひばりの似顔絵で埋め尽くされた店内は、昔ながらの懐かしい雰囲気が漂っておりました。
因みに、素朴な味わいのお好み焼き(そば入り)は、何と350円でした(驚)
「平羅橋⑤」(98.5m)

とびしま海道の中で一番短い、大崎下島から平羅島の間に架かる斜張橋です。
この後に続く「中の瀬戸大橋」・「岡村大橋」と共に、「安芸灘オレンジライン」と呼ばれています。
(師走には、この名に因んだ!?このような
イベントも開催されるとの事。)
短いながらも、なかなか雰囲気のある橋です。
「中の瀬戸大橋⑥」(251m)

平羅島と中ノ島を結ぶ、ニールセンローゼ橋です。
橋の欄干には、みかんのレリーフなどもあり、歩いて渡ることもできます。
行き交う船が、何とも気持ちよさそうです~

おっ、釣れたかな!?
島めぐりをしていると、至る所で、釣りを楽しむ人の姿を見かけます。
これも豊かな海に恵まれた、この地ならではの情緒ある風景ですね。

島全体に段々畑が広がる 大崎下島は、みかんと潮風のふるさとです。
「
JA広島ゆたか」

ここでは、今回の旅の目的のひとつ「大長みかん」を頂きます。
全国的に有名なだけあって、抜群の甘さです。
美味しさに加え お買い得だったので、みかん&レモンを10kg程(おまけ含む)購入しました。
あたたかなJAの皆さん、またおじゃま致しますね。
「千砂子波止」

お次は、「御手洗町並み保存地区」へ移動し、レトロな町並みを探訪。
潮待ち・風待ちの港町として栄えたこの地の情景に、無性に惹かれてしまいます。。。

高燈籠も、当時の繁栄ぶりを現代に伝える歴史の証人です。


突如現れる、白壁の町並み・・・


都会では見る事のなくなった、路地裏の美しさ・・・


美しいというより、ほとんど懐かしさに近いものを感じます。。。
「天満宮」

ここには、学問の神様(菅原道真公)ゆかりの地も・・・

天満宮の下をくぐると、願い事が叶うとの事。

郷愁を誘う、海と道・・・
この町に身を置いていると、時の流れが緩やかに感じられました。。。
「歴史の見える丘公園」

眼下に御手洗の町並みを望む、優美な公園です。
対岸の岡村島、
昨年訪れた
来栖海峡や四国の山々も一望できます。
箱庭の様な芸予諸島の情景は、見ていて飽きません。

個性豊かな展望台・・・

ベンチに腰掛けひと休み。

ぼーっとして過ごす昼下がりは、何よりの贅沢です。
みかん畑の間を通る遊歩道では、四季折々の風情が・・・

神戸から来られたご夫婦は、小さなピクニック。
旅先で人情に触れるのも、良き思い出です。

海に向かって佇むガゼポで、のんびりと・・・
「岡村大橋⑦」(228m)

中ノ島と岡村島、そして広島県と愛媛県を結ぶ、「とびしま海道」最後の橋です。
海や島の景色に溶け込むように架けられています。
ここまで来ると、流石に感慨深いものがあります。。。

愛媛側には、海に突出した東屋があり、何でもない風景をゆったり堪能できます。

県境を示すペイント・・・
何だか遠い場所に来た気がします。。。

とびしま海道の締め括りは、岡村島にある展望台へ。
「空海展望台」程ではありませんが、、、ココも道が狭く離合不可なので、注意が必要です。
(特に頂上付近のみかん畑)
因みに、下山途中 対向車に出くわし、大変な思いをしました(汗)
(上記写真のみかん畑を、延々とバックする事に。。。)
「ナガタニ展望台」

標高125mの長谷山山頂に佇む、砦の様な造型の展望台です。
眼下には、観音崎と瀬戸の海が望める、絶好のロケーション・・・
心地良い潮風に吹かれれば、時のたつのを忘れてしまいそうです。
ことにたそがれ時は雰囲気がいい・・・
島めぐりを締め括る、何ともロマンチックな雰囲気の場所でした。

帰路は、大長みかんを頬張りながら、桟橋で豊浜大橋の雄姿を眺望。
大きく深呼吸し、とびしまの旅情を振り返りました。。。
☆おまけ

上蒲刈島の「であいの館」で販売している、「藻塩アイスクリーム」です。
名店
ドルチェが手掛けているだけあって、味は折り紙つき!
この地へ来たら、是非食したい一品です。
上記に加え、とある番組で取り上げられた「
藻塩」もおすすめですよ。

もう一つのお楽しみ「じゃこ天」は、残念ながら売り切れておりました。
次回必ず食さねばッ!(笑)
「野呂山」(ハチマキ展望台より)

たっぷり遊んだ後は、、、
旅情緒溢れた、呉の街(
両城の200階段)を抜け・・・

いつもお世話になっている こちらの
ホテルで、心静まる
海景を。。。
錦秋のみぎり、、、
潮の香りに包まれて、何とも穏やかな休日を過ごせました。
いやー、やはり旅は良いですね!