2021年01月06日
マクラーレンF1の真実~♪
≪今から約10年前に本家ブログにアップしたもの≫
『マクラーレンF1』
『F1』といっても、「フォーミュラ1」のことではなく、「フォーミュラ1」でおなじみのマクラーレンが“公道用”に作った
『F1』とういう名前のスーパーカーのこと~!!
当時、マクラーレンの設計者ゴードン・マレーが自身の才能を如何なく発揮し、一切の妥協を許さずに作り上げた最高のスーパーカーである~♪♪
と、簡単に言ってしまえば、ホントに簡単に聞こえるが、実はその正体はまさしくスーパーカーの中のスーパーカーと言える、もの凄い車なのである~!!!
あからさまにスーパーカー市場に挑戦状を叩きつけ、この世の全てのスーパーカーを凌駕してみせた陰には、ゴードン・マレーの不断の熱意があったからに他ならない。
【市販車初のフルカーボンモノコック】
特徴的には、背後に6.1Lもの大排気量V12エンジンを積むも、決して大きくない(結構、小さい)ボディー(カーボンコンポジット製)の中には何と!大人3人が座れる特異なもの⇒運転席は中央にあり、両脇後方に一人ずつ座ることができる。更に後輪の前側にはトランクがあるのだから恐れ入る。(きちんとスーパーカーの使用目的を判っている!)
1994年時点のスーパーカーと言えば、フェラーリ:F40、F50(発表前)、ランボルギーニ:ディアブロ、ブガッティ:EB110GT(SS)、ポルシェ:959、ジャガー:XJ220などなど、凄いスーパーカーが既に世に出てその実力を見せつけていたが、それら全てをいとも簡単に置き去りにするのであった~!!!

【マクラーレンF1のスペック】
(当初価格は約1億円 : 但し、いくら金があっても独自の「オーナー基準」をクリアしないと買えない)
エンジン:6,064cc V12 (BMW製)
パワー :627ps/7000rpm
トルク: 66.3kgm/4000~7000rpm
車重 : 1,070kg(公称)
最高速 380km/h以上 [391km/h(実測)]
加速 0-100km/h : 3.7s (以下実測)
0-400m : 10.8s
0-1km : 19.0s
0-300km/h : 20.3s
では、上記の数値がいかにスゴイものなのか?!
まあ、このパワーと車重の関係からしてスゴイことは誰でも理解できるが、果たしてどのくらいスゴイのか!!!

例えば、CG実測データ(1994年当時のデータ)より、
【追い越し加速 60-80km/hのタイム比較】
日産GT-R(R33) [3速ギア] : 2.0s
マクラーレンF1 [6速ギア] : 2.0s
つまり、マクラーレンF1の6速ギアの加速は、GT-Rの3速ギアの加速と同じなのである~!!
そのままアクセルを踏み続ければ、391km/h出てしまう超ハイギアードな6速ギアなのに~!!!
1~5速ギアでの加速は、どんだけ恐ろしいことか~^^;
【追い越し加速 280-300km/hのタイム比較】
ポルシェ959 : 13.0s
フェラーリF50 : 13.5s
ブガッティEB110 : 10.4s
マクラーレンF1 : 3.6s
これは他のスーパーカーを完全に凌駕していることを最もよく表わしているデータだ!!
超高速域の加速では、話しにならないほどの差がある~!!
【レースデビュー】
1995年ルマンにおいて、デビュー1、2フィニッシュで勝利している。(普通、あり得ない!!)
さらに1996年には日本のJGTC(現スーパーGT)でデビュー総合優勝している。
レースを前提に開発された車ではないのにも関わらず、ルマンやJGTCにおいてもデビューウィンを簡単に成し遂げたことは、超異例としか言えない。。。

【レース車両の比較】
普通、量産車からレース車両を作る場合、GT-Rでもポルシェでもフェラーリでも、元の車のボディーやエンジンを大幅に改造して、つまり時には2倍以上にパワーアップしてレース車両とするが、このマクラーレンF1の場合、それが当てはまらない~!!
実はルマンでもJGTCでも、ノーマルよりパワーを下げて勝利している~!!
ノーマルエンジンにリストリクター付けて、2倍もパワーアップしてる他車に合わせるなんて聞いたこと無い~!!!前代未聞爆
(つまり、この車はノーマルの方がレース仕様よりもパワーが大きいのである~!)
当時、JGTCのドライバーであった服部尚貴選手が『(直線は)ノーマルの方がレース車両より、全然速いんだよな~!!!』と、しきりに言っていた!

【フライホィールが無い】
それと、この車にはフライホィールが無いのである!!
(申し訳程度のスターターの為のディスクが付いているのみ)
BMWの全てのテクノロジーを結集して作られたこのV12エンジンは、ほぼ完璧な回転バランスと超ローフリクションによって、フライホィールを必要とせず、いかなる回転域でもハイパワーとスムーズさを保っている。
ブリッピングを与えると、レーサーバイクのような超ハイレスポンスで吼えるのである~!!!
その回転の上下するスピードは完全に車の域を超えているのである~♪♪

【その後のスーパーカー】(ライバル)
ポルシェは5.7LのV10 612ps 『カレラGT』を世に出し、
フェラーリは6LのV12 660ps 『ENZO』を完成させた。
(この2台のターゲットはマクラーレンF1であることは周知の事実)
ようやくマクラーレンF1に反撃してきたが、マクラーレンF1を凌駕するほどではなく、
辛口に言えば、ようやくマクラーレンF1に『10年掛かりで追いついた』という感じである~!!!
唯一、直線速さだけなら、
ブガッティ・ベイロンが8L W16クワッドターボで1001psを振り絞り、このF1を振り切る!!!
0-100km/h : 2.5s
0-200km/h : 7.5s
0-300km/h : 16.7s
マクラーレンF1をも置き去りにし、本物フォーミュラ1に匹敵するくらいの速さは、もうバケモノと言って良いだろう~!!
まだまだこのマクラーレンF1のスゴイ所が、他にもたくさんあるが紹介したらキリがない…
とにかく、ゴードン・マレーが一切の妥協を許さずに作ったこのF1は、現在においても最もピュアで速いスーパーカーであることに間違いないのである~!!!

2012年時点での中古価格は、最低でも4億円以上するだろう。。。
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昨年から話題の正当な後継モデルである「T.50」のデビューが待ち遠しい~^^♪
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マクラーレン | 日記
Posted at
2021/01/06 23:46:06
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