2024年11月20日
コルベット「Z06」を試乗できたので報告致します~!!


先ず、Z06とは何ぞや?!ということなのだが、それを説明するにはベースモデルを知って頂くことが早い~!というこで、
実は2年前にベースモデルの試乗記にZ06のことを書いていたので、それを見て頂ければ、ベースモデルもZ06も、両方とも簡単に知ることができるので、ぜひ見てみてください~^^ここクリック爆
はい、見て頂くとベースモデルも非常に素晴らしいポテンシャルが有ることがよく解り、そしてその時既に「Z06」が凄いエンジンを載せて登場してきたことが判ったと思います~♪

「Z06」とは、要するに走りに特化したコルベットの上級グレードである~!!
このZ06のエンジンは、今までに無かった新開発のエンジンで、8,500回転で650馬力を発生させる超高回転型エンジンを載せているのである~♪♪
単純にベースのOHVエンジンをDOHC化したものでなく、フラットプレーンのクランクシャフトや鍛造チタンコンロッド及び鍛造アルミピストン、更にチタン製インテークバルブやナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し、圧縮比は12.5!!!、更に排気量6.2Lから5.5Lへダウンすることでショートストローク化して、超高回転を実現した特別なエンジンなのである~!!
数々の高スペック部品はまさしくレーシングスペックに近いもの、つまりこのエンジンはレーシングエンジンと言っていい程の素晴らしいエンジンなのである~!!!



【C8コルベット Z06】
全長×全幅×全高=4680×2025×1220mm
ホイールベース:2725mm
車重:1720kg
駆動方式:MR
エンジン:5.5リッターV8 DOHC 32バルブ
トランスミッション:8段AT
最高出力:646PS(475kW)/8550rpm
最大トルク:623N・m(63.5kgf・m)/6300rpm
タイヤ:(前)275/30ZR20 97Y/(後)345/25ZR21 104Y
価格:2500万円
【C8 コルベット】:ベースモデル
全長×全幅×全高=4630×1940×1220mm
ホイールベース:2725mm
車重:1670kg
駆動方式:MR
エンジン:6.2リッターV8 OHV 16バルブ
トランスミッション:8段AT
最高出力:502PS(369kW)/6450rpm
最大トルク:637N・m(65.0kgf・m)/5150rpm
タイヤ:(前)245/35ZR19 89Y/(後)305/30ZR20 99Y
エンジン以外に特別なところでは、極太タイヤ(F275/R345)を納める為にフェンダーを大きく膨らませた。全幅は+ 85mm広がり、2025mmになっている~!
前後フェンダを膨らませ、ついでにサイドの吸入口も広がっているように見える~!

もちろん、外観よりも大事な中身が変わっていることが重要である~!!
そこは、実際に試乗してクルマの動きを見てみることにする~♪

因みにショールームの展示車が、今日はコルベットばっかり~!!!
試乗イベントと限定車の発表展示会と重なっているからだろう~^^♪




そして、このブラックがZ06の試乗車である~!!!

2年前のベースモデルの試乗時と同様に担当営業が目の前まで出してくれる~♪
いよいよエンジンが掛かる~!!
ベースモデルのファストアイドル音はフェラーリやランボのように荒々しい音を立てて威嚇しているかのようだったので、Z06は更に!期待をしていたのだが~、、、

実際は、ベースモデルよりも静かにあっけなく、、、
つまり、国産スポーツカーのように平穏な音なんです~、、

やはり10秒もしない内にセカンドアイドルに移り、さらに静かになる~。。。
それは何故なのか??
実は、日本仕様のみ排気音を徹底的に消音するように太鼓が追加され、それに伴い排気経路も複雑になり、出口形状も位置もベースモデルと同じ形状&位置になっているからなのである~!!

それにしても、これではやり過ぎ(消音し過ぎ)~!!!
つまり?!、ベースモデルよりも迫力が無い!!!、乗る前から落胆?!させられたことの一つなのである~、、
そしてもう一つ、実はアイドリング時の空ぶかしリミッターが2,000回転という!!恐ろしいほど低い!自主規制が入っている~!!!

ベースモデルには、こんな規制は入ってなかったのに~、、、
で、気を取り直して?!
とりあえず、運転席に乗り込む~♪

運転席はこんな感じ、というかベースグレードと殆ど変わらないような~、、

気づいたところでは、ステアリングが一部カーボンになって、パドルもカーボンになっているところ、あとは液晶メーターのデザインがよりアグレッシブになっている感じ~!!
それ以外に目立つところは特にないので、ちょっと残念だが、C8コルベットとしては上位グレードということだけ?なので、そんなに期待しちゃいけないのかもしれない~、、

で、いよいよスタート〜^ ^
ホントに普通のクルマと同じように、全ての操作系や動きがスムーズで高級車のように動きます〜♪
そして、走らせてすぐに、オレがパドルをカチカチと引いているのを見て感じたのか?!
実は前回と同じ営業担当なので、オレの性格をよく熟知?!しているのか、すぐにレースモードへ切り替えてくれたのである~!!
「レースモードにしたので、これで完全マニュアルですよ!」と~!!

レースモードになったが、トラコンやABSが切れる訳ではないので安心なので~?!
いつ全開にしようかと思っていた矢先、脇からパトカーが出て来て真後ろにビッタリ~!!
これじゃあ全くスピード出せない(いや、本来制限速度までしか出せないんだけど)~、、
とりあえず、大人しく走ってパトカーが居なくなるのを待つしかないと思っていた時、
営業がそこを左に曲がりましょう!と、すぐさまウィンカーを出し左折仕掛けると同時に、
信号が黄色になり、パトカーは停止した~♪
なんと!素晴らしいタイミング~^^
そして、すぐさまアクセル全開~!!!
650馬力を解き放つ~!!!!!
て、踏み込んだ瞬間のオレの感覚は~、、
アレ?思っていたような(ベースモデルを簡単に超える)スゲー加速じゃない~、、、
実は踏み込んだ瞬間は2速3,500回転くらい、つまり、超高回転NAエンジンとしては、まだまだ助走域なのでベタ踏みしても大したことないのは当然なのである~!
そして、回転が5,000を超えた付近から勢い付き!パワーも出て来て~!!
6,000を超える頃にはTSUNAMIのような押し寄せる大パワーが出て~!!!
7,000を迎えた時にパワーが炸裂しました~!!!!
7,000~8,500まではホント一瞬~!!!!!
液晶のタコメーター(バー)の光が増える様子が ⇒ 一瞬で全灯するって感じ~!!

これほどまで、高回転寄りのエンジンは、オレでも初めてくらいの経験~!!!
まぁ、単純にホンダVTECを例えて話すと~!
パワー感で言えば、、、
旧NSX後期3.2Lの2.5台分のパワー感~!!!
高回転で言えば、、、
S2000みたいな超高回転~!!!
つまり、実際はその二つの融合型なので、
旧NSX 2.5台分のパワーをS2000と同じ超高回転で発生する物凄いエンジンなのである~!!!!!
では、ボディーやサスペンションはどうかと言えば~!
ポルシェのような金庫みたいな剛性感とBMWのMコンペティションのように超硬いのにちゃんと動いている足のように、そして、トラコンはフェラーリやポルシェのように正確無比にコントロールされている~!!
リアタイヤは、345/25R21という超幅広の大径タイヤである~!!!

何度もフル加速しても、直線では全く破綻しない~!!
ただし、2速で6,000を超えた辺りでリアが左右に振れる動きが出る~!!!
その後7,000回転くらいでは収まってしまうので、トップエンド(8,500回転)での恐怖は感じ無いけど、一番トルクが出る回転域はギリギリの制御をしてるのがよく分かった~^^、
次にコーナリングだが、これまた見事に綺麗に旋回してくれる~♪
普通?!初開発のミッドシップカーって昔だったら、大抵は前荷重を意識してやらないと
すぐにアンダーが出るんだけど、、、もう21世紀の現在に至っては、そんな運転方法も要らないくらい、人間の意志が赴くままに簡単にコーナリング~♪
というか、オレが言ってるレベルの速度域なんて、何とも無い領域なのだろう~!!
つまり、Z06の限界域は当然オレのレベル以上に高いところにあって、その手前で何をどうしようと、全く何も動じることがないってことなんだろうなぁ~!!

フル加速で言ったが、一番トルクが出るところではさすがにリアが左右に振れるような動きになるのだが、それとて、実際はわざとトラコンの介入を最小限にして、その時の最大の加速を実現するようにコントロールしているんだろうと、今にしてみればそんな感じなのである~^^♪
あとブレーキに関しては普通の市街地や郊外の道路なので、試してみることも出来ないし、しようとも思わないけど、ブレーキのことも忘れるくらい何も変化無くガチっとしていたのである~!!
惜しむらくは、やっぱり音に尽きる~、、、
本国仕様はアヴェンタドールのように、バンパーの真ん中に4本デカい排気口が出ているが、なぜか?!日本仕様はベースモデルと同じ、しかも、日本仕様はトランクの床面の形状を変えるくらいスペシャルな太鼓が追加されていて、排気音はベースモデルよりも大人しくなっており、例え8,500回転のトップエンドまで回しても、なんだか本当に旧NSXに乗っているような排気音なのである~!!
そして、空ぶかし禁止のごとく、わずか2,000回転までしか吹かせないなんて~、、、、、
その辺を営業に聞くと、納車されたら国内の専門ショップでマフラーを変えるのが既に一般的になっているとか~、、、(ようやく本格的にデリバリーになったZ06なのに)
まぁ、確かにオレもオーナーなら、納車してすぐに交換するだろうなぁ~^^、、
だって、こんな凄いパワーで超高回転NAエンジンなら、音がよくなきゃ宝の持ち腐れのようなものだからなぁ~!!!
それと、もう一つ、気になるのは、、、
そう、高めギア比だろう~!!
ベースモデルは当然ギア比が高くても文句は出ない、
むしろ、大排気量の大トルクで高いギアを回すのが豪快だし、アメ車らしいもの
実際、ベースモデルの8速は100㎞/hでわずか1,300回転しか回らない~
つまり、200㎞/h出しても2,600回転~、、
まぁ、8段目のギアはそれでいいだろう~^^

しかし?!Z06はホンダVTECと同じか、更に高回転寄りのエンジン特性なので、
正直、高いギア比だと、超高回転を味わうことが限られてしまうのである~、、、
で、今回ハッキリと2速トップエンド(8,500回転)でのスピードを覚えていないのだが、、
でも明らかに、(当然だが)100㎞/hを軽く超えていたのは間違いない~!!
それが感覚として仮に120㎞/hとすると、その前の1速は80㎞/hくらい、3速は170㎞/hくらいかもと、、
まぁ、落胆するような高いギア比ではないけど、、、
やっぱり2速/3速で楽しもうとすると、既に超高速領域~!!!
まぁ、そんなもんかもしれないなぁ~。。
あんまりギア比を低くしても、「コルベット」というクルマの性格上、
国産みたいなギア比じゃあ、それもまた変なのかもしれない~^^、、
そんなモヤモヤが頭に残りつつ、試乗は終わった訳だが、
2年前のベースモデルの試乗記を読み返してみると、その時は“物足りなさ”を感じていた~!
その物足りなさとは、ずばり、パワーのこと~!!
ベースモデルでも500馬力も有るのに、ボディーやサスが余裕綽々なのである~!!
その物足りなさは、超高回転のエンジンパワーのZ06で解決したように思えた~。。。
つまり、素晴らしいエンジンのお陰で物足りなさは無くなったのだが、代わりに排気音が乏しくてモヤモヤ感が出てきたというのも、何だか皮肉なものである~!!
試乗車から降りた後も、気になって色々写真を撮ったり、エンジンルームを覗きこんだり~♪

営業も呆れたのか、どこかへ行ってしまったと思ったら~!
こっちおいでと手を振るので、行ってみると~、
実はもう一台、Z06が在るんだと~!!!
シャッターの中に入ると、真っ白なZ06が鎮座しておりました~♪


オレが選ぶなら、黒よりも白だなぁ~と^^
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そして、試乗記はここで終わりなのだが、、
もう少しだけ、コルベットの話題を続けます~♪
コルベットには更にスペシャルなモデルが在ります~!!
それが「ZR-1」~!!!


実は既に7月に正式発表されて、おおよそのスペックは下記の通り~♪
【C8コルベット ZR-1】
エンジン型式:LT7
エンジン:5.5リッターV8 DOHC 32バルブ + ツインターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:1064PS(873kW)/7000rpm
最大トルク:1123N・m(114.6kgf・m)/6000rpm
最高速度:374㎞/h
0-400ⅿ:10s以下

要するに、Z06の超高回転NAエンジンにターボを2つ付けたツインターボである~!!

素晴らしい素性のエンジンにターボを組めば、言わずもがなの超大パワー1064馬力は伊達ではなく、最高速度はなんと!374㎞/h!!トルクも軽く100㎏を超えている~!!!
最新ランボのレヴェルトも超えちゃってるんだよなぁ~♪♪
正直、Z06を超期待していたがモヤモヤが残ってしまったので、
このZR-1も何かしらモヤモヤが出るんだろうと思いつつも、
試乗車が出てきたら、また絶対に試乗してみようと思う~^^♪
2年後くらいかなぁ~??

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そして、最新情報によると「ZR-1」の上に新たなアルティメットなグレードが出来るらしい~!!!
それが最強の「ZORA」である~!!!


名前のゾーラとは、“コルベットの父”と称される名エンジニア、ゾーラ・アーカス=ダントフから付けられた。ゾーラが1950年代後半、コルベットにV8を積んでレースに参戦したところから、今日に至るパフォーマンスカーとしてのコルベットの歴史が始まったということである~!!!

C8コルベットは変身して強くなるスーパーサイヤ人のように、いや、3回変身するから、フリーザの方に似ているだろう~^^
「ベース」 ⇒ 「Z06」 ⇒ 「ZR-1」 ⇒ 「ZORA」

この超性能コルベット「ZORA」の市販型プロトタイプをニュルでカメラが捉えた~!!
ゾーラには、ZR-1の驚異的なツインターボエンジンに、E-Ray(ハイブリットのコルベット)のフロントモーター、1.1kWhバッテリーパックを組み込んで、最高出力は1,220psだという~!!!
【C8コルベット ZORA】
全長×全幅×全高=4680?×2025?×1220?mm
ホイールベース:2725mm
車重:2000?kg
駆動方式:MR-4WD
エンジン型式:LT8? ハイブリッド
エンジン:5.5リッターV8 DOHC 32バルブ + ツインターボ + フロントモーター
トランスミッション:8段AT
最高出力:1220?PS/7000?rpm
最大トルク:1300?N・m/6000?rpm
最高速度:400?㎞/h
0-400ⅿ:9?s以下
上記の想像スペックを見ただけでも、身体が震えるくらいの超性能~!!!
果たして、ニュルのラップタイムはいくつ出るのか~♪♪
もちろん試乗車が出てきたら、絶対に試乗してみようと思う~^^♪恐怖爆
3年後くらいかなぁ~??
Posted at 2024/11/20 00:28:49 | |
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