前車MINIに乗っていた時のこと。
乗り続けても良かったのですが、クルマ自体の話ではないところでいろいろ思うところがあったのと、ちょこちょこ壊れてきたのと、前々車SVXで使っていた20等級の任意保険の保険中断証明書の有効期限が切れそうだったので、乗り換えても良いかなと思いました。(MINIとSVXの2台持ちの時期があったのでMINIは14等級で乗っていました)
うちは二人だし、奥さんも乗らないし、ブログで眺めていた諸先輩方のエリーゼがかっこいいし、ちょうどへそくりも貯まってきたし(笑)
エリーゼにしちゃっても良くない?
で、エリーゼ買っちゃいました (^_^;)
私は何でもデザインで選ぶところがあります。
かっこいいですよね、エリーゼ。
<納車初日は奥多摩へ>
納車されて自宅の駐車場に駐められているエリーゼを見て奥さんは、「旦那が好きなクルマが居るよ。あとで旦那に教えてあげよう」と思ったそうです(笑)
最初は気恥ずかしさもあって屋根も開けられないなんてこともありましたが、クルマいじりオフ会でカッティングシートを貼ったり、ツーリングに行ってみんなで走ったりしてしているうちに、オープンで走ることが定位であるかのように何となく慣れてきました。やってみればオープンドライブは気持ち良いですし (^_^)v
ふつうと違うクルマなので、所有する喜びもありました。職場でバレてそんな話をしそうにない人から声をかけられたりもしました(笑
みんカラで声をかけていただいたり、オフ会に参加したり、これまでとは違う楽しみに触れ合えたのもエリーゼに乗っていたからだと思います。
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「
かっこいいと思えるうちは頑張って維持したい」
と以前書いたことがあります。
今でもかっこいいと思っています。でもこのところ生活スタイルが変わってきたと言いますか、思っていたこともあって、
●奥さんを乗せて出かける機会も出てきた。
●気軽に乗れないので乗るには気合がいる。
●大切にしたいので雨の日は出したくない。
●出先での駐車場も選ばないといけない。
●病人を乗せるにはつらい。
●年老いた親の送迎に使えない。
2台持ちになれば問題は無いように思えますが、現在の環境が許さないのと1台ですらあまり乗らないのに2台持ちは贅沢です。 そんな思いが心の奥底にチョロチョロと灯り始めた矢先、ちょっとした事件がありました。
「2度目の車検から帰ってきました」
昔からモノには愛着を感じる方なので、エリーゼも大切に乗ってきました。(気遣いしすぎるおかげで気軽に乗れないという話にもなるわけですが (>_<) )
「オーナーがいくら大切にしていてもお店の人は大切に扱ってくれないんだなぁ」
こんなことぐらいで、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分のクルマを雑に扱って欲しくないから、エリーゼというクルマに慣れているところにお願いしたのに、現実を目の当たりにして心が折れた感じがしました。
次は任せたくないな、という思いが湧きあがってきて、毎年、点検の案内が来るたびに出していたメンテナンスも、このあとからは預けるのをやめてしまいました。
そうなると困ってしまうのは車検です。
次の車検はどうしよう。
どこか面倒を見てくれるところはないかしら。
とにかくメンテナンスが出来ないことには維持することができません。
必要なときだけ車検を通す、という方もいらっしゃるようですし、次の車検を通さずに保管しておいて面倒を見てくれるところが見つかったら車検を通して乗る、というのも良いのでしょうが、そうすると乗る際には、整備して積車を準備して車検場に行かないといけないわけで、ただでさえ面倒くさがりな自分がするとは思えません。
保管していても朽ちていくだけになるのは明白で、所有する喜びはありますが、朽ちていくのを見ているのは何とももったいないです。(名車再生、でもしてもらわないといけませんね)
別に足車を用意すれば先の問題は解決しますが、今の住環境ではそうも言っていられないですし、エリーゼの車検の問題は解決しません。
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そんなわけで、
自分の運転は流すだけなので、
●サーキットに行くわけでもないし、
●ツーリングで元気いっぱい走るわけでもないし、
という言い訳で自分を納得させることにして、エリーゼから降りることにしました。
車検整備に出したディーラーを悪しざまに言いたいわけではありません。ディーラーには良い人もいますし、クルマ弄り好きの溜まり場という雰囲気は好きな人には好きでしょう。
結局は自分の気持ちと状況の変化もあって、潮時かなと。
もったいないけれど仕方がありません。
本当にもったいないと自分でも思います。
車検ギリギリまで乗ろうとも思ったのですが、車検を前にバタバタすることになるし、次期車のタイミングもあってこの時期になりました。
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引渡しを前にどこに行くわけもなく首都高を流してきました。
辰巳のPAにはフェラーリの方々がたくさんいました。
エリーゼに乗ってから、クルマのヒエラルヒーを気にしなくなった気がします。大きいクルマが偉いとか、値段が高いクルマが偉いとか、性能がどうとか、最新型がこうとか、そういうのじゃなくて、どんなクルマに乗っていても、人それぞれにそのクルマを選んだ背景があって、その人が楽しんでいれば素敵なカーライフじゃないか、って。
走り終えてから、
ミラーを純正品に戻したり、取り外していたバイザーを戻したり、ドラレコを外したり、取り付けていたアクセサリー類を外すと、その姿は寂しくなりました。車体のカッティングシートやデイライト、黒塗装したデフューザーはそのままです。
愛車アルバム
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引渡しの当日、田舎の義父が倒れたとかでバタバタしている中、エリーゼの注意事項をいくつか伝えて、引渡しはあっけなく終わりました。
次は良い人に乗ってもらえると良いな。
エリーゼつながりで声をかけていただいた方々、ありがとうございました。
今後も変わらずお付き合いいただければ幸いです。
ありがとうエリーゼ。
(...そういえば名前を付けていなかったなぁ、笑)
またね。
<またね>
そっと吐いた息が
空に溶けて消えた
今も胸の奥
静かに揺れている
白く輝く世界
残した足跡も消えて
果てないと思ってた時間が
終わりを告げる
だからずっと忘れない
言葉より大切な思いが
きっと繋いでくれる
いつの日かまた旅に出よう
世界中どこにいたって
同じ空の下歩んでいる
ほらそばにいるよ
だからずっと忘れない
一緒にいたかけがえのない時間が
きっと繋いでくれる
いつまでもいつまでもまたね
Posted at 2020/11/08 09:38:21 | |
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