○名阪国道(国道25号線)
三重県亀山市の亀山ICから奈良県天理市の天理ICまでの区間の事。
通行無料の自動車専用道路。東名阪・西名阪に挟まれていて名古屋~大阪をつなぐ道路の一つ。
延長73.3㌔
道路規格は第一種三級~四級 最高速度はだいたい70㎞/h(所々見直されてる)
福住IC~天理東ICのΩカーブは危険なことで有名。
・IC入口付近が割と難解な作りになっているところが多い(山添や伊賀等)
・IC入口付近がなんかごみが多くて汚い場所が多々ある
・1962年5月に今の旧道25号(非名阪)がバイパスを通す目的で一級国道に指定される
・1963年4月にのちの名阪国道工事開始。着工から1000日間で完成させる計画で、実際1000日以内に開通している。
・1963年9月に出された第二次道路整備5か年計画で有料高速道路になりそうだったけど
それに伴う道路規格の見直しとか手続きとすると1000日じゃまにあわないからやっぱり無料自動車道にした。
・・・以上が名阪国道。
で、非名阪はその名阪国道を着かず離れず走っていて
同じように天理~亀山までつながっています。
まずこれが非名阪の天理~川添までのルートです。
では、さっそく走ってみることにしましょう。
ドライブレコーダーの撮影した映像も交えて解説してきますわ・・・!
1 天理~針
天理ICを降りて石上神宮を通り過ぎ天理ダム方面へ向かいます。
ここはまだ片側1車線の道路ですが、すでに交通量もすくなく寂しい雰囲気です。
ちなにみここは天理トンネルですわ・・・
天理ダムに到着ですが・・・
やはり哀愁というかなんか重い感じがします。
事前に調べると印象が染みついちゃうのでしょうかね。
気になる方はググってみてもいいかもしれません・・・
天理ダムを通り過ぎてしばらくは北上しながら高度を下げていき
名阪国道のICにたどり着きます。
非名阪はここを直進してさらに北上するのですが
だんだん道が怪しくなっていきます・・・
しばらくするとこんなふうになりました。
2桁国道とは思えない状態です(゚д゚)
基本非名阪は片側1車線&こんな感じの道がずっと続くかんじです。
放置具合がよくわかる道路標識ですわね・・・
「滑りやすい」標識なのですがすでにこの標識そのものが滑って傾いてます。
しばらくするとまたICに当たります。一本松ICです。
そうとう余裕のない作りなのか、ところどころちょっと無理やり作った感じが見受けられます。
2 針~山添
針IC付近です。
住宅街を駆け抜ける非名阪・・・
すれ違いどころか自転車や歩行者を抜くことさえ難儀です。
そう思ったら今度は田園風景がでてきたりします。
名阪国道が事故で渋滞や通行止めになった場合は
この非名阪を走ることになるかもしれません・・・
小倉IC付近です。
名阪国道の真横を通り過ぎるのですが・・・
すぐ隣にあんな高規格道路が走っているのに
なぜ自分はわざわざ狭い道を走っているんだろう・・・と哲学したくなります。
3 山添~五月橋
川添ICです・・・
お分かりいただけるだろうか?
右の自販機にゴミがたくさん捨ててあります。
・・・このICだけでなく、ほかもこんな感じなってるところがあります。
で、ここからしばらく相変わらずの道路状況がつづきます。
そして見えてくる伝説の橋!
非名阪の目玉!五月橋!!!
すごく古い感じのトラス式ですわ・・・!!
トラックでも通ったら崩れてしまいそう。
昭和二年・・・
まだ現役で頑張ってくれてるんですね
・・・にたような橋を岐阜の酷道418号でみたことありますわね(゚д゚)
あっちもあっちで相当アレだったけど。
国道表記の最長老ですわ!!
サッビサビで死にかけてます・・・
4 五月橋~伊賀市街地
五月橋から北上して伊賀方面へ向かいます。
・・・
なんだろう・・・とくにこれといった見どころはありません。
普通の村道です。
いや、2桁国道が村道レベルってのもアレな話なんですけどね('ω`;
5 伊賀市街地~伊賀ドライブイン
そんなかんじで伊賀市街地から伊賀ICまでも特に問題なく抜けられます。
強いて言えば久しぶりのコンッヴィニエンスットアァに涙がでてくるくらいです。
写真は伊賀ドライブイン(別名・忍者ドライブイン)入口付近なのですが
やはりここも初見は身構えてしまうくらいごちゃごちゃしてるかんじです。
汚い、さすが忍者汚い。
6 伊賀ドライブイン~亀山
伊賀ICを過ぎると、いよいよ終わりが見えてきます。
伊賀ドライブインから関まではだいぶ寂しくなります。
集落を一つ抜けるくらいであとは採石場等がありトラックは通るものの人の気配はすくなくなります。
ここまでくると「国道」を走っている気分は0に近いです('ω`)
もうこれは国道やない・・・
林道や!!
この辺りは本当に名阪酷道と揶揄されるにふさわしいです(´ー`)
そして私好みの風景も飛び出してきます。
川沿いの道に崖から緑色岩がむき出しになっていてちょうかっこいいですわ!!!
でもじつはここで最後。
このあとすこし東へすすむと国道1号にぶち当たって
非名阪区間はそこで終わりを告げるのですわ・・・
7 東海道、関宿
噂通りの非名阪・名阪酷道を走り終え
すこし疲れを感じていたのでどこかで休憩しようと思ったらどうやら道の駅があるみたいで
そこに寄ってみるとどうやらこのあたりは東海道の宿場の一つみたい。
ついでだから観光気分で散策してみました。
日本の道!!!
もちろんCPもありますわ・・・!!
そして東海道の宿場・関宿のCPも手に入ります。
街並みも観光地チックになっていて素敵ですわ・・・
なにより電柱等、家より高い現代建造物が存在しないのが住民の努力を感じます(゚д゚)
~エピローグ~

えっと・・・名阪国道ができたからたった3年で非名阪が旧道になってしまった・・・ってことですよね

うむ、まあ・・・旧道になってしまった、というより
もともと現道にするつもりはなかったんよね多分
なんだ!おっさん、痔はなおったのか!?

こういう国道のバイパスってのはもともとの道に国道が走ってなきゃ作れないんよ
だから計画に沿ったおあつらえ向きの道をとりあえず国道指定にして
そこから工事を始める。
なかにはバイパスが完成したら旧道はふたたび格下げされたりもするんよ。
今回のアナザー名阪(非名阪)もその工事目的の国道指定だろうと推測される
きっと、はなから国道としての機能は期待されていなかったのさ
あと痔は治ってねえよ
そうだな・・・走ってみて所々管理が行き届いていないような感じはあったが・・・
でも、生活道路として利用している人もいるんだ
そういうところは最低限やることやってるみたいだし
あの旧道区間すべてが見捨てられているわけでもないとは思う

うむ、結局・・・酷道だの2桁国道だの言うけれど
現地で暮らしている人たちにとっては
大切な生活道路であることには変わりはないってことだ
そしておかげで好奇心や探求心が満たされたし、道路規格の知識も得ることができた
ありがとうアナザー名阪、とてもたのしい時間だったよ
終わり
(C) BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.