前回の日記から一ヶ月間の出来事
ベアリングを外してから、ようやくデフケースを分解できた
万力とか持ってないから凹みにパイプレンチをかけて力ずくでボルト3本を緩める

ケース蓋の内側に円状のすり傷があり、ドラシャが刺さる真中のヘリカルも同様の傷
たぶんアクセル・オフでの異音はここから出ていたのだろう
どうしてこんな状態になってしまったのか?
更に分解を進める
ヘリカルのねじれ歯車は回しながら引くと思いのほか簡単に抜ける
すると内部には直径40.8mmのワッシャーが8枚も入っていた
厚みには1.2と2.4mmの2種類あるのでスペーサーとして入っているようだ
この分厚いワッシャーが全て皿状をしていたので最初からそういう形状だと思った
しかし元に戻そうにもワッシャーの厚みが大きすぎてデフ蓋が浮いてしまう
3本の取り付けボルトを締めこめば押し込めないことはないが
これでいいのか?
分解したまま、ここからしばらく作業はストップして色々と考えてみた
左右タイヤのどちらかが空転するとヘリカルギアが外に押し出され
そのヘリカルギアがデフケースに接触することで空転が止まり
タイヤに駆動力が伝わるのがヘリカルデフの原理
ケース蓋の内側についていた円状のすり傷
こんな小さい面積で駆動力を伝えているとは思わなかった
その部分が普段はフリー、かつ瞬時に繋がる為にクリアランスを調整するため
厚さ2種類の8枚のワッシャーが入っていたはず
それが何故クリアランスが無くなってしまったのか
やはりワッシャーは元々平らだったのに皿状に変形したから?
この分厚いワッシャーが8枚とも均一に変形するにはかなりの力が必要だが
ヘリカルデフの原理を考え続けたら一つの答えが出てきた
左右タイヤのどちらかが空転するとヘリカルギアが外に押し出されるのは
車の前進方向の時であって、後退方向の時は反対に内側に入ってくるはず
確かにヘリカルデフがおかしくなる前にやっていた作業は
インプットフランジのオイルシール交換でボルトを抜くために
車の後退方向にインパクトレンチで何度も駆動をかけた後だった
その時にタイヤが空転しないようにサイドブレーキをかけていたのだが
それでもドライブシャフトが内側に引き込まれで
ワッシャーを変形させたのだろうと推測
フランジボルトはそれでも緩まず、フランジをパイプレンチで固定したら緩んだので
そもそも作業方法が間違っていてデフを自分でおかしくしてしまったのだった
外形40.8mm 内径22.5mmのワッシャーはなかなか手に入らないし
(内径が30.8mmくらいならドライブシャフトも当たらないはずだが)
クリアランスさえ確保できればいいはずだから
2.4mmの厚い方のワッシャーを1枚抜いて
2.4×3+1.2×4+皿状変形分×8を入れて組みなおす事にしよう
Posted at 2014/08/10 18:55:01 | |
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