神河町にある大河内発電所の見学に行きました。
この発電所は純揚水式発電所です。揚水発電とは、上部と下部に二つのダムを設置してその高低差を利用して発電します。上部ダムから取水して下部ダムへ放水する途中に水車を設置して、その水車で発電機を回します。昼間はこのように通常の水力発電所として機能します。夜は、電力需要が少なくなるので、余った電力で発電機をモーターをして回転し、下部ダムから上部ダムへ水をくみ上げます。
発電能力は128万KWで、なんと黒部第四発電所の4倍で、全国で第3位だそうです。
黒部の方がダムの規模は大きいのでちょっと以外でした。発電機の大きさ、効率が違うそうです。
ちなみに1位は奥多々良木発電所だそうです。ここも数年前までは見学出来ましたが、今は実施していません。
見学者はまずバスに乗ってトンネルの奥深くにある、発電所に向かいます。
トンネルの長さは約700mで地下280mです。
終点でバスを降りると正面に大きな扉があります。その脇の小さな扉から中へ入ります。
中は大きな空間で、地下とは思えません。
ここには発電機が4機設置されています。実際には発電機は見えませんが・・・。

内部構造はこのようになっており、見学は矢印のとこだけ見えます。
この時間は発電していないので、静かです。日曜日なので、そんなに電力需要がないのですかね?
こちらは1、2号機で定速で回転して発電します。

大きな円柱の下に発電機があります。
こちらは3、4号機です。電力需要の増減に対応できるように、発電機の回転数を変えられるそうです。
地上には送電設備があり、車窓ですがすぐ近くで見られます。
見学は約40分くらいでした。
せっかくなので、上部ダム及び下部ダムにも行ってみます。
まずは上部ダム(太田ダム)です。
なみなみと水を湛えきれいな景色です。
写真中央部の水門みたいなのが取水口です。
続いて下部ダム(長谷ダム)です。
発電していないからか、かなり水位が低いです。
これが放水口です。水をくみ上げるときは取水口になります。
発電所の中に入るなんて、なかなかないのでいい勉強になりました。
この発電所の横にエル・ビレッジおおかわちがあり、その中のレストラン?でダムカレーを提供しています。
ダムに似せたご飯の中にカレーを注ぐのですが、ビジュアル的にはダムと言うより、カルデラのイメージです。味は、まっこんなもんでしょ・・・。
今度はうちのぼんちゃんを連れてきて、自由研究の題材にしたろかなと思いました。
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Posted at
2017/08/08 16:06:52