【近況報告】
この度,令和8年度エネルギー管理士試験(電気分野)(以下,"エネ管試験")に合格しました.
そこで勉強を始めるに当たって私が使用した物理学の入門書を一冊紹介します.
"古川修 著 / クルマでわかる物理学 オーム社"
【オススメする理由】
私自身自発的な勉強から何年も離れていたので初めは不安だったんですが,本書をファーストステップとしてとりあえず読み込んだら高校〜大学般教レベルの力学/電磁気学に対する理解が蘇りました.やはり,自動車工学と物理学は不可分の関係にあるので学習の親和性が高いですね.
(物理の超絶劣等生だった自分としては,学生時代に読みたかったデス(−_−;)
また,本書の著者は自動車メーカーで革新技術の研究開発責任者に従事された後に大学のシステム工学部教授を歴任されており,所謂その道の大家です.章末のコラムでは自動車開発におけるご自身の体験談も交えて解説されており,感興の湧く内容が多かったです.
そしてここから私の所感となりますが,エネ管試験を受験するに当たっては,主に剛体の運動を扱った1章と,内燃機関編の3章を何度も読み返しました.前者は試験課目Ⅳの機械力学問題を,後者は試験課目Ⅰ・Ⅳの熱力学問題を解く上での素地となり大変重宝したと思います.
【留意点】
ただ,本書を読むに当たって高校数学の微積分や常微分方程式の解き方等は既習であるという前提で説明が進んでいくので,その点は注意する必要がありますね.
(知ってないと,最初の6DoFのところで躓くと思います(^_^;)
あと,本書はあくまで"オールインワン型の入門書"であるので,各種試験合格のためには過去問演習や論点ごとの参考書が欠かせませんので予めご承知置き願います.
また,電装系を扱った4章は,電磁気学入門としては至極オーソドックスで丁寧な内容ですが,ことに試験勉強という観点から考えれば,エネ管試験課目Ⅱの電気理論のレベルを超えて,電験二種の一次試験(理論)寄りではないかと思います.ところで,クルマの電装系の特性上,当然というか(単相・三相)交流については言及されておりませんので要追加学習です.
残り分野,2章のサスペンション振動系,5章の多自由度振動及び,旋回運動の応用である横運動特性等もクルマの物理論点/制御工学を理解する上で欠かせませんが,今回は軽く読み流すに止まりました.ここで,応答特性の解説に出てくる伝達関数,ラプラス変換は試験課目Ⅱの自動制御を解く上での必須知識なので,後々まで覚えておく必要がありますね.
(6章はセンサー等の応用論点なので省略...)
【まとめ】
以上,駆け足で紹介しましたが,物理学と自動車工学との同時理解という点において素晴らしい入門書だと思います.事実,エネ管試験の勉強を始めるにあたって,個人的に本書は起爆剤となりましたし,今後も定期的に読み返して理解を深めていこうと思います.
最後に,初版がもう20年ほど前になる古い書籍ですが,興味のある方は是非手に取って読んでみてください.もしかしたら,あなたのエンスー度合いにいっそう拍車がかかるかもしれません(^_^;)
Posted at 2026/09/20 23:45:17 | |
トラックバック(0) |
資格試験 | ビジネス/学習