フォグランプ合法化
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モトレージのバンパーに付属していたフォグランプが上縁高さオーバー(基準値:80cm以下)で車検に引っかかってしまったので、基準値をクリア出来るように改造しました。
フォグランプは任意灯火なので無くても良いじゃんと言われるかもしれませんが、私にとってフォグランプ(イエロー)は悪天候時の視界確保の為に絶対に外せない装備なので、何としても取り付けたいという一心で試行錯誤する事3ヶ月、やっと完成しました。
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元々付いていたステーを採寸して、それを元に新しいステーのベースを作ります。
工業系の学校出身なので製図は割と得意です。
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図面をトレースして厚紙で原型を作ります。
お菓子の箱で代用しました。
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最初は軽くて耐候性があって塗装も要らないアクリル板で作ろうとトライしました。
・・・が、硬くて脆い故にうまく加工が出来ず、断念。。。
超音波カッターで切ったりヤスリで削ったりドリルで穴開けたりしようとするだけで面白いくらいバッキバキに砕けます。
自分の心も同じくらい砕けます。。。
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で、材料を厚さ1mmのアルミ板に変更しました。
アルミは金属の中でも軽くて柔らかく加工製に優れています。
それでいて金属ならではの強度や耐久性を兼ね備えた素晴らしい素材です。
弓ノコで切り出します。
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穴開けはピンバイスで下穴開けてからハンドドリルで徐々に外径の大きい刃に変えて広げていきます。
アルミは柔らかいので楽勝です。
同じ板厚でも鉄やステンレスだと硬くて大変です。
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レンズが収まるベゼル部分のくり抜きも下穴を開けて弓ノコの刃を通して切り込んでいきます。
旋盤、フライス盤、ボール盤、ベンダー、シャー、電ノコ、レーザーソーと言った工作機械なんてありませんので手持ち工具で根気良く加工していきます。
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今回使用したレンズユニットはIPFの972 マルチリフレクター。
元々付いていた直径110mm→80mmにダウンサイジングする事で上縁高さを確保しています。
しっかり採寸して設計したはずですがどうしても誤差は付き物。
ランプユニットと現車それぞれに現物合わせで加工していきます。
荒削りはリューターで、仕上げはヤスリで。
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加工が終わったら仮付けして確認。取り付け位置や角度、点灯も問題無し。
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ちなみに締結部の断面はそのような形になっています。
バンパーに元々付いていた溶接ナットに裏からビスを入れ、40mmのロングナットをスペーサー代わりにしてステーを表から別のビスで留めています。
こうする事でバンパー側の加工をしなくて済む(ちなみにバンパーは厚さ3mmの鋼板ですから加工は容易ではありません)のと同時にレンズユニットとバンパーの干渉も避けています。
面圧の分散と緩み防止で平ワッシャーとスプリングワッシャーを噛ませてあるのもポイント。
これぞ正に匠の技!(自画自賛)
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ステーはサンドペーパーで足付け→洗浄→乾燥→脱脂→アルミ用プライマー塗布→アルミ用塗料で塗装しました。
色はバンパーに合わせてツヤ消しの黒です。
取り付け用のビスも極力目立たないよう黒い物を使用しました。
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絶妙なクリアランスでコーナー部もエーミングスクリューも干渉してません。
ちゃんと光軸調整出来ます。
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上縁高さもご覧の通り問題無し。
測定場所や方法、車両の状態によって多少の誤差はあれど1cm弱の余裕があればよっぽど大丈夫かと思います。
最終的なジャッジメントは次回の車検時のお楽しみ、、、
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無事、完成です。
イエローのLEDバルブはルーミーで使用している物と同じブランドの物を装着しています。
ここまでやって見て感じた事は
プロの職人スゲェ!
と言う事です。
こんな小さくて単純な部品一つだってゼロからワンオフ製作するのに費やした手間と時間と労力は計り知れません。
より早くより安くより高品質なモノづくりが出来るよう日々精進したいものです。
技術の道に終わり無し!
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