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やずースポールのブログ一覧

2025年10月25日 イイね!

追いつけない焦りがミスを呼ぶ。全日本ラリー最終戦「ラリーハイランドマスターズ」のレースペース

追いつけない焦りがミスを呼ぶ。全日本ラリー最終戦「ラリーハイランドマスターズ」のレースペース岐阜県高山市で行われた「ラリーハイランドマスターズ」はレース専用車両で競われるJN-1と市販車最高クラスのJN-2のチャンピオンを決める天王山となりました。

今期開幕から続けてきたレースペース算出とともに結果を振り返ります。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・59位以下の成績カット(lo・選手権対象が58台のため)
・リタイヤカット(re)
・最低順位1〜3点カット(bo)
・残った順位の平均を計算



【JN-1】レースペース

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JN-1の1位は名実ともにコバライネン/北川紗衣組。スタートから5連続1位(青字)とハイペースな走りを見せ2位に大差をつけて優勝。年間チャンピオンも獲得しました。

いつもは序盤は抑える王道な走り方だったけど、今回だけはスタートダッシュを狙っていたように見えます。勝負師ですね。

レースペース2位は新井大輝/立久井大輝組。SS3までピッタリ2位につける好ペースでしたが、SS4でマシンをぶつけてしまいデイリタイヤ。

3本のSSを失い30分のタイム加算を受けてしまってはなす術がありません。2日目はラリージャパンに向けたテストとスタッフへの恩返し走行とし、コバライネン選手とほぼ同じスピードで走破完走。泣ける。

ペース同率2位に勝田範彦/保井隆宏組が入りました。初日24.9秒あった差を一時18.6秒まで縮めましたが追いきれず2位。

勝田選手は開幕2戦で優勝しましたが、ペースで見ると1位を一度も取れていません。惜しく悔しい1年だったと思うので来年に期待です。

4位以下は奴田原文雄/東駿吾組、福永修/齊田美早子組、鎌田卓麻/松本優一組といつものメンバーが並びます。

最新型ラリー2マシンや、前年チャンピオンカーと同型のファビアを駆りながら上位に食い込めなかった悔しさが残る面々。来年の奮起に期待したいですね。

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【JN-2】レースペース

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JN-2の1位は貝原聖也/西崎佳代子組。初日はトップから3.1秒差の2位につける好走。雨が降って悪路となった2日目SS8でやらかしてしまいましたが見事復帰。ペースはかなり良かっただけに惜しい結果となりました。

2位には同率8.9で内藤学武/大高徹也組と山田啓介/藤井俊樹組。内藤選手はSS7の全体4位など2日目の走りが光りました。山田選手はSS7の全体2位の走りが驚きで、ここだけで貝原選手を11.7秒引きはなしました。この好走がミスを誘ったのではないでしょうか。チャンピオンおめでとうございます。

4位小泉敏志/村山朋香組はまたしてもリタイヤ。5位三枝聖弥/木村裕介組、6位大倉聡/豊田耕司組、7位吉原將大/石田裕-組もところどころ速く、今年はいいバトルがたくさんありました。

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JN-2は若い選手が多く、これからが楽しみ。来季はJN-3として1つ格下のクラスとして開催されますが、このまま残って熟成を重ね更なる接戦を見たいとも思います。


【JN-2・MCC】レースペース

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MCC1位は最上佳樹/小藤桂一組は久万高原に続きハイペースを発揮。正式順位でも2位に1分4秒4の差をつけてモリゾウチャレンジカップ1位を獲得しました。マイペースながら着実に速くなってきているので、来年MCCに残ってWRC挑戦権を狙うのか他のクラスにステップアップするのか気になります。

2位に大竹直生/橋本美咲組。JN-2チャンピオンの可能性もまだ残っていましたが、現行のレギュレーションではタイヤ差がありすぎてとても追えません。SS2で1分以上の差がついてしまったこともあり、その後は無難な成績でフィニッシュしています。

3位に兼松由奈/山下秀組。初日こそパッとしませんでしたが2日目の下りセクションで別人のような速さを発揮し、正式順位でも2位に入りました。最終戦の最終日だけ速いとかすごくもったいない。最初からそうやって走れたらよかったのにとつい考えてしまいました。

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【JN-3】レースペース

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上位勢の接戦が見ものだったJN-3。1位は山本悠太/立久井和子組というといつものパターンに見えますが、今回はクラストップを3本しか取れませんでした。大きなミスがなかったのが勝因となりました。

2位に窪啓嗣/藤口裕介組。ラリー飛鳥では驚異的なペースで走りながら3本目のSSでリタイヤしましたが、今回は2日目に猛追しつつ完走。全体6位と7位を1本ずつなどクラストップを3本獲っています。

3位は曽根崇仁/小川由起組。クラストップ2本を取るなどがんばりましたが上りセクションでのタイムロスが響きました。

その他クラストップタイムを上原淳/漆戸あゆみ組が2本、山口清司/竹原静香組が1本、鈴木 尚/島津雅彦組が1本とっています。

全日本ラリー初参戦の荒聖治選手は無事完走を果たしました。安定して最下位を走っていましたがSS9と11ではちゃっかり一人抜いてブービーを獲得しています。

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【JN-4】レースペース

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JN-4では1位に選手権2位を狙う鮫島大湖/船木佐知子組。SS5「あたがす」でリタイヤするまでなかなかのペースでした。

2位に高橋悟志/箕作裕子組。ジリジリと鮫島選手にプレッシャーをかけSS3アルコピア‐無数河でトップを奪取。2日目も快走し優勝しました。

3位の須藤浩志/新井正和組は粘り強く走り続けましたが高橋選手を抜くことは叶わず41.7秒差で正式2位でした。

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【JN-5】レースペース

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スポット参戦が7組も参戦したJN-5。レースペース1位は初の阪口知洋/野口智恵美組。SS8駄吉下りでは、全体20位をマークするなど健闘しましたが、SS5と6の30.5秒の遅れが響き優勝はなりませんでした。

2位には小川剛/山本祐也組。阪口選手との接戦を制し優勝しました。今年レースペースでは1位を取れなかったので松倉選手や河本選手を追うには何らか対策が必要となるでしょう。

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【JN-X】レースペース

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1位に天野智之/井上裕紀子組。雨でマディなコンディションとなった2日目午前は大きくペースを落とすなど着実なレース運び。

2位清水和夫/山本磨美組は初日ペースが上がらずSS6終了時点で1分26秒差。2日目は比較的回復しましたが追うには至りませんでした。

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2026年シーズンは2月27日三河湾から開幕。福島が追加されて全9戦のシリーズとなります。また、来年からはクラス分けが変わり、二躯のレース専用車両クラスが追加されたり、86とスイフトが同クラスに混合されたりします。

どうなるのか楽しみです!



Posted at 2025/10/25 21:55:40 | コメント(1) | ラリー | クルマ
2025年10月13日 イイね!

霧と雨と石灰に泣いた久万高原ラリー

霧と雨と石灰に泣いた久万高原ラリー久万高原ラリーの前に、来年度の全日本ラリー選手権が1戦増えて9戦になることや、クラス分けが大幅に変わることが発表された。

どんどん世界基準に近くなっていくような流れがあり、スピードと同時にコストもアップしていきそうなのがやや心配。来年一番頑張らなきゃいけないのはスポンサー探し、なんてことにならないといいけど。

久万高原ラリー自体は6クラス中3クラスの覇者が決定済みでやや消化試合っぽい感じもするけどまだ決まっていないJN-1、2、5クラスは緊張感マックス。

今回も「普通に走ったら誰が速かったのか」を探るべくレースペース順位を出した。この段階になると誰が速いのかほぼ分かってるけど、JN-2の貝原選手やJN-2MCCの最上選手、米林選手、岩堀選手などの新たな速さが見えたのが収穫でした。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・49位以下の成績カット(lo・選手権対象が48台のため)
・デイ離脱とリタイヤカット(re)
・最低順位1つカット(bo)
・残った順位の平均をレースペースとした


【JN-1】レースペース

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 1位は同率1.43でコバライネンと新井大輝選手が並ぶ。1位を各4本ずつと2位を3本ずつも同じ。勝利の女神がちょっとよそ見した瞬間に新井大選手が石灰でズルッと滑ってしまった感じで、見る側としては不完全燃焼でした。

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【JN-2】レースペース

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貝原選手が初の1位。正式順位でも初優勝を飾りました。山田選手は選手権を見据えて安全策を取った模様。三枝選手、小泉選手、大倉選手はなかなかのペースを刻むも上位二人には追いつけませんでした。

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【JN-2M】レースペース

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最上選手が初のレースペース1位。北海道の2戦をスキップして猛特訓していたのでしょうか。米林選手といい走りを見せていましたが残念ながら共にリタイヤ。岩堀選手もがんばりMCCで2位表彰台獲得。

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【JN-3】レースペース

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上原選手がレースペースでは1位ですが正式順位では曽根選手が優勝と逆転現象が起きました。山口選手が復調したようでよかった。

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【JN-5】レースペース

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松倉選手のリタイヤであっけなく河本選手がシリーズ優勝。順位だけで見ると、SS1の河本選手全体14位という好走に焦ってしまったように見えるけど実際はどうなんでしょう。

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【JN-X】レースペース

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なんの波乱も起きる気配なく天野選手が優勝。4選手ともSS1が最低順位となっています。このクラスは競争原理が全く働いていないとしか思えず、選手のモチベーションも上がってない気がする。

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来週はいよいよ最終戦ラリーハイランド。JN-1とJN-2の年間チャンピオンがここで決まる大一番です。


Posted at 2025/10/13 02:19:05 | コメント(0) | ラリー | クルマ
2025年09月25日 イイね!

「ひび割れでタイヤ交換」は、低グリップが引き起こす楽しさ不足のサインかも

「ひび割れでタイヤ交換」は、低グリップが引き起こす楽しさ不足のサインかも
タイヤのひび割れが始まった時に溝が残らないようにしっかり使い切りたい。それを実現する方法として、エコタイヤからグリップ高めのタイヤに変えて摩耗を早める方法を以前考えました。

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法

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もちろんこの方法には、転がり抵抗が増えて燃費が落ちる、乗り心地が硬くなりがち、ハンドルが重くなり軽快感が減るといったデメリットもあります。燃費重視派や子育て真っ最中でファミリーユースメインの方にはメリットはないかもしれません。


●グリップがいいと運転が楽しい

ですが、タイヤのグリップを高くすると安全面では有利に働きます。制動距離が縮まり、雨の白線やマンホールで滑りにくくなる。万が一急ブレーキでABSが作動してもグリップ復帰が早いので心強いなど安心材料が増えます。

さらに、安全なだけでなく運転が「楽しくなる」きっかけにもなります。

・コーナリング時の安定感が増す
・高速走行時に接地感があって頼もしい
・ハンドル操作のタイムラグが減る

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例えばこんな高速コーナー。同じスピードで走っていてもグリップの低いタイヤの場合アウトにはみ出ていきそうな感覚に襲われますが、グリップが良いとラインをトレースするようにインに向けて曲がっていってくれます。これがとても気持ちいい。

コーナーで受ける横Gが、ヒヤヒヤするものなのか安心感があるものなのかで、走りのワクワク感が全然違ってくるのです。


●悪循環から抜け出し楽しさを取り戻そう

ひび割れでタイヤ交換する人が多い理由は、この「楽しさ」が不足していることも関係あるんじゃないかと思っています。

車やタイヤをエコに振ればどうしても運動性能は落ちるので無意識に慎重な運転になります。すると運転する楽しさが減ってしまい、つまらない、飽きた、と感じるようになり、乗る機会が減ったり一度に走る距離が短くなったりします。

そうなると走行距離が稼げなくなるので、結果的に溝が残ってしまう、という悪循環が起きている気がするのです。

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いい車もある、時間もある、元気もある。だけど走り出せない。
それって実はタイヤチョイスのせいかもしれない。

そんな時タイヤのグリップ力を上げると、同じ車とは思えない新鮮な驚きが得られるのではないかと思います。運転しているだけで楽しくなり、もっと乗っていたくなることでしょう。


●せっかくならもっと楽しく

さらに「小さな楽しみ」を持てば効果は倍増します。どれか一つでもハマれば走行距離なんてすぐ伸ばせます。

・聖地、道の駅・温泉、サービスエリア巡り
・滝・道路・絶景の百選巡り
・峠ステッカー、道の駅切符、スタンプ収集
・車で推し活(アイドル、アスリート、イベント)
・県道全走破の旅、旧街道をたどる旅
・ラーメンの旅、ソフトクリームの旅
・60分のパジャマドライブ

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結局、タイヤは消耗品。ならば「ひび割れて途中で捨てる」より、「走る楽しさと一緒に溝まで使い切る」方が、ずっと得した気分になれるはずです。ちょっとグリップの良いタイヤで、もう一度走る楽しみを取り戻してみませんか?

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駐車さえ楽しめるくらい運転好きに戻れるといいですね!
(あざといとはいえ、ホントに楽しそう♪)
Posted at 2025/09/25 22:09:08 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年09月16日 イイね!

相次ぐトラブル、コースアウト。全日本ラリー「ラリー北海道」はサバイバル祭り

相次ぐトラブル、コースアウト。全日本ラリー「ラリー北海道」はサバイバル祭り普通乗用車をベースとする全日本ラリーの選手にとって、最も過酷なレースとなったラリー北海道を、独自のレースペースで振り返ります。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・60位以下の成績カット(lo・選手権対象が59台のため)
・デイ離脱とリタイヤカット(re)
・最低順位1つカット(bo)
・ギャラリーステージ順位カット(×)
・残った順位の平均をレースペースとした
青文字=SS順位(太字はヤムワッカリバース)


【JN-1】レースペース 

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JN-1の1位は新井大輝/立久井大輝組。チャンピオンシップでもう失敗は許されない状況でよく踏ん張り優勝。いつもは順走していたコースを逆走するヤムワッカリバース(青太字)で勝負をかけるなど、戦略巧者的な側面も見せてくれました。

2位は0.8位差で奴田原文雄/東 駿吾組。前回カムイで優勝した勢いで連勝したかったところですが新井選手にはばまれました。でもペース的には上り調子なのでターマックでも優勝争いしてほしいです。

3位は勝田範彦/保井隆宏組。正式結果はリタイヤでしたがSS1でトップを取り、勢いを取り戻した感があったので残念です。ラリージャパンまで続くターマック戦に向けて更なるスピードを見つけたいところでしょう。

勝田選手始め、鎌田卓麻/松本優一組やコバライネン/北川紗衣組など、今回はあまりリタイヤしなさそうな選手が多く離脱しました。

同じくスバルの新井敏弘/小坂典嵩組もリタイヤしましたが、ペースで見ると今季初めて福永選手を抜き6位に入っているので、今後にちょっと期待。

ヤムワッカリバースJN-1最速は新井大輝選手で15:11.6。

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【JN-2】レースペース

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大挙16台が参加したJN-2。レースペース1位には石川昌平/大倉 瞳組が初めて入りました。正式順位でも3位表彰台を獲得しグラベルでの強さを発揮。欲を言えば大竹選手を追いかけてほしかったですが1分近く差が付いてしまいました。

2位の内藤学武/大高徹也組も前戦ラリーカムイから好調が続いています。スタートは出遅れましたが徐々に挽回。セクション2では全体順位で一桁台を連発しています。残りのターマック戦に期待です。

3位に前回カムイの記事で「異端児枠」として紹介した松岡孝典/坂口慎一組。SS5までは2位で、大竹選手とも1秒差でしたが魔のヤムワッカリバースで力尽きてしまいました。

ベストテンには地元の関根正人/松川萌子組やスバルで参戦の原澤潤平/磯田卓組、近藤拓/松本真直組もランクインしています。

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11位以下では13位に現在ランキング2位の山田啓介/藤井俊樹組。虎の子のGRヤリスを出せない歯がゆさもあると思いますが、最終SS12で全体7位、クラストップの速さを見せています。旧車エボ9で良い気づきがあったのではないかと思います。

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【JN-2/MCC】レースペース

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モリゾウチャレンジカップ1位には安定の大竹直生/橋本美咲組。早くもMCC暫定チャンピオンを獲得。おめでとうございます。

恐るべき大躍進を遂げたのはレースペース3位、正式5位に入った米林慶晃/木村悟士組。これまで奥井選手や松原選手の活躍に隠れがちでしたが、ラリホで急に速くなり長尾綱也/安藤裕一組と大接戦を展開。その差はわずか0.7秒。

まだ大竹選手とは1分以上の差がありますが、あまり大きくタイムを損失することもなく12のSSを走破。奴田原選手の秘蔵っ子らしいですが、まだ初心者マーク付きのビギナーだけに末恐ろしいです。

JN-2で7台が餌食となったヤムワッカリバース最速は大竹直生選手の16:47.1でした。

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【JN-3】レースペース

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参加がわずか4台しかなかったJN-3。しかもそのうち2台がリタイヤしたためタイムシートには山本悠太/立久井和子組と加納武彦/島津雅彦組の名前だけとなりました。

次回久万高原ではもう少し盛り上がってほしいですね。JN-4や5では色々な選手の活躍で面白そうなことが起きてるので。

競技は山本選手が3分以上の差をつけて圧勝し今年もチャンピオン決定。おめでとうございます。

2位の上原淳/漆戸あゆみ組はSS6で全体18位と一瞬光る走りを見せましたが、今一歩上位に届きません。曽根崇仁/小川由起組は4台の中でも下位にいることが多く、いい走りが見せられませんでした。

ヤムワッカリバースJN-3最速は山本悠太選手の17:27.3。

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【JN-4】レースペース

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スポット参戦した小舘優貴/伴 英憲組がいきなりの優勝。JN-4といえばスイスポだけかと思ってたらまさかのFTO出現。往年の三菱ファンが久しぶりに湧きました。

FTOのV6・2000ccNA(180ps)に対しスイスポは1400ccターボ(140ps)と不利で、ジリジリと引き離される展開。小舘選手は2年かけて準備してきた甲斐あって表彰台の中央をゲットしました。青森のお店も盛り上がりそうです。

2位には鮫島大湖選手がランクイン。ヤムワッカリバースの最速も18:07.6のタイムで獲得。今度こそ優勝するかと思っていたら思わぬ伏兵にやられた感じです。

藤原選手も2位奪還目指して猛スパートしSS11では4.8秒差まで迫りましたが、SS12フィニッシュまであとわずかのところでコースアウトしてしまいました。藤原選手はいつもドラマ作ってくれるので観てる方もワクワクします。

高橋悟志/箕作裕子組は3位入賞でチャンピオンの栄冠を手にしました。おめでとうございます。

※4位の筒井選手以下のSS12は32位ですが、ノーショナルタイムタイム(救済措置で付与されるタイム)のためカウントしていません。(JN-5、JN-Xも同)

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【JN-5】レースペース

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JN-5クラスは河本選手が欠場のため松倉拓郎/山田真記子組をおびやかす選手は現れず、4分42秒5の差をつけて優勝。ペースでも4大会連続1位と安定して速いです。ヤムワッカリバースJN-5最速は18:09.1で、JN-4に迫るタイムをマークしました。

ミッドフィールドでは小川 剛/山本祐也組と三苫和義/遠藤 彰組の2位争いが白熱。小川選手がジリジリと追い上げ12秒差で2位表彰台を獲得。

中溝悠太/竹下紀子組と原口 真/春日美知子組のヴィッツ4位争いも勃発。引き離したかに見えた最終SS12でコースアウトし、リタイヤとなりました。

原口選手は2004年と2005年の四輪駆動部門B(インプレッサ)のチャンピオンで、今でもグラベル戦のみ参戦しています。

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【JN-X】レースペース

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JN-Xクラスは天野智之/井上裕紀子組が優勝し年間チャンピオンも獲得。おめでとうございます。全てのスペシャルステージでクラス1位で、注目していたヤムワッカリバースでは2位を1分以上引き離す快走。

今回もRAV4ではなくアクアでの参戦でしたが、併催のXCクラスのスピード(トップの番場 彬/梅本まどか組でもJN-5クラス2位相当)を見ているとその理由もうなずけます。やはりレースでデカい、重い、高いは悪なのです。

2位にはCR-Zの中西昌人/山村浩三組が入り、清水選手の指定席を奪いました。ヤムワッカリバースJN-X最速は天野智之選手の19:28.0。

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カムイからちょっと間が空き、忘れた頃に開催されたラリホでしたが、次回「久万高原ラリー」は再来週と割とすぐ。その2週間後には高山でラリーハイランドが行われ、全日本ラリーは一気にフィナーレとなります。

JN-1の奴田原勝田コバライネン新井選手。JN-2の大竹山田選手。JN-5の松倉河野選手などチャンピオン争いがどうなるか注目です。

Posted at 2025/09/16 18:45:34 | コメント(0) | ラリー | クルマ
2025年08月10日 イイね!

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法
「溝はまだあるけど、ひび割れてきたからタイヤ交換した」というパーツレビューをよく見かけます。溝を使いきれないのはちょっともったいない気がするので、回避する方法を考えてみました。

タイヤがひび割れる本当の理由
方法1「次期タイヤは転がり抵抗性能を落とす」
方法2「走行距離目標を持ってドライブに出る」
方法3「格安タイヤにシフトする
ひび割れの許容範囲はどこまで?
溝は残り何ミリまで使えるの?


タイヤがひび割れる本当の理由

ひび割れの原因は紫外線だとか空気圧だとか言われてますが、一番の要因は溝の寿命が長くなったこと。

どんなにケアしていてもタイヤはゴムという性質上3年から5年でひび割れが始まりますが、その間に使いきれないほど溝が長寿命化したのです。これは現在の主流がエコタイヤになったことと関係しています。

エコタイヤは燃費に優れ、環境にもお財布にもやさしい、まさに今の時代に合った選択です。でもちょっとした落とし穴もあって、転がり抵抗を抑えるために接地面に硬いゴムが使われているので、なかなか溝が減らないのです。

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ミシュランプライマシー5、ブリヂストンエコピアNH200、ヨコハマブルーアースGT AE51

例えば、AAのタイヤならローテーション込みで5万kmくらい走らないとスリップサインに到達しません。3年でひび割れるタイヤなら年1万7,000km、5年ものなら年1万kmの走行距離が必要になります。

これってなかなかハードル高いですよね。街乗りメインの車の多くがそんな長距離走りきれないためタイヤ溝を余らせてしまいます。

ロングライフといえば聞こえは良いですが実際はオーバースペックな耐久性です。ユーザーはタイヤ代1本につき1〜2万円を捨てているようなもの。これに当てはまるドライバーはタイヤ選びから考え直した方がいいかもしれません。

ひび割れる頃に溝も使い切れたら一番いいですよね。


方法1「次期タイヤは転がり抵抗性能を落とす」

ひび割れるまで走りつつ溝も使い切る具体的な方法ですが、次のタイヤを選ぶ際、転がり抵抗性能ランクを下げてみます。

するとトレッド面のゴムがやわらかくなり、同じ距離を走っても早く摩耗するようになるので、溝だけ残る可能性が低くなります。

◎具体例A
ひび割れが始まった時、溝が3〜4mm残った
→転がり抵抗性能を1ランク落とす
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あと少しで溝が使い切れたのに...という人は、転がり抵抗性能を1ランク下げます。もしAAのタイヤを履いていたら、次はAのタイヤという感じです。

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・転がり抵抗性能 AA→A
・燃料効率(EU)B→C
・トレッドウェア(US)400→300
・製品例 ファルケンアゼニスFK510、ブリヂストンアレンザ LX100、ヨコハマアドバンフレバ V701

◎具体例B
ひび割れが始まった時、溝が5mm以上残った
→転がり抵抗性能を2〜3ランク落とす
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溝が半分以上残ったという人は2〜3ランク下げて、さらに摩耗を早めてみます。AAからBまたはCという感じ。BCはもう低燃費タイヤではなくなります。

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・転がり抵抗性能 AA→B or C
・燃料効率(EU)B→F
・トレッドウェア(US)400→240
・製品例 トーヨープロクセススポーツ2、ブリヂストンポテンザS007A、ヨコハマアドバンスポーツV107


方法2「走行距離目標を持ってドライブに出る」

「転がり抵抗性能下げるなんてデメリットしかない!」
「わざわざ燃費悪くするなんて何考えてるんだ!」
「エコタイヤに交換したばっかりなんだよ」

という方は、年間10,000kmを目標にロングドライブに出掛けます。月間830km走る必要があってちょっと大変ですが、何か楽しみを作って遠出すれば走行距離を稼げます。

ガソリン代はかかりますが、エコタイヤの本領を発揮できます。

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けけろんさんの359km慣らしルート 


方法3「格安タイヤにシフトする

最後に、ちょっとそれどうなのという手段ですが「転がり抵抗性能表示があるような高級タイヤをやめて格安タイヤにシフトする」という手もあります。

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格安タイヤは、一般的に耐久性が劣っていて、燃料効率やトレッドウェアの値が同じでも高級タイヤより早く摩耗する傾向があるのでこれを利用します。

どれくらい早く減るかは製品によってバラつきがあるし、使い方によっても大きく変わる点に注意が必要ですが、高価なタイヤに比べ摩耗を早められるのは確か。

低速、短距離・街乗りユーズが中心でタイヤに期待するものが少ないという方は、格安タイヤの方がメリットがあるかもしれません。万が一溝が余っても価格が価格なので損失も少なく済みます。


ひび割れの許容範囲はどこまで?

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ちなみにひび割れたタイヤはどこまで使えるかですが、表面的なものであれば問題ないので走っても大丈夫(上図2〜4)。側面がパックリ奥まで裂けたりメリメリと断裂していたら末期で要注意〜要交換です(上図5)。


溝は残り何ミリまで使えるの?

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また、残り溝の限界ですが、スリップサインまたは残り2mmくらいでしょうか。ドライでは大丈夫ですが、ウェットでは上図のように制動距離が伸び始めるポイントなので無茶は禁物です。メーカーは4mmとか50%での交換を推奨しています。


ひび割れでタイヤ交換を回避する方法まとめ

1、転がり抵抗性能を落として摩耗を早める
2、年間走行距離目標をクリアするため旅に出る
3、格安タイヤに換えて摩耗を早める


Posted at 2025/08/10 16:18:46 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ

プロフィール

「追いつけない焦りがミスを呼ぶ。全日本ラリー最終戦「ラリーハイランドマスターズ」のレースペース http://cvw.jp/b/2229197/48730315/
何シテル?   10/25 21:55
やずーです! V36スカイライン買って初めてクルマって面白いと思いました。今はルーテシア4RSで林道をグルグル徘徊中! F1、WRC、全日本ラリー追っかけ
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