全日本ラリー選手権第3戦「ラリー飛鳥」は、約30年ぶりの奈良開催ということで全てが新しく、どんな展開になるのか全く予想がつきません。
●アイテナリー(日程表)
ラリーストリームに上がっていたアイテナリーやXに投稿された現地看板情報をもとに、競技ルートを予想してみました。間違ってたらすみません。
●ラリー飛鳥2025コース予想図

青太線がスペシャルステージと呼ばれる競技区間。天理を出発したラリーカーは矢印の方向に進み土曜日1〜6、日曜日7〜10のSSを走り合計タイムを競います。
●5月17日(土)レグ1
SS1+4:Imotouge(5.86km)
奈良県吉野町の
芋峠を南下するルートと予想される。確信度90%。県道15号桜井明日香吉野線を使用し、明日香村から吉野方面へと進む。幅が狭く、テクニカルな山岳舗装路が続くこの区間は、ドライバーの技量が試されるステージ。
SS2+5:Takai Memorial(7.18km)
「Takai Memorial」という名前の由来は謎に包まれているが、東吉野村の
足ノ郷峠周辺の林道を南下するルートが想定される。確信度60%。峠越えの中高速セクションで後半の下りはブレーキとタイヤに厳しそう。
SS3+6:Ohmine Pass(9.45km)
川上村高原から
大天井滝、五番関を経て、天川村洞川へと南下するルートが予想される。確信度70%。高低差のある絶景山岳路で直線区間とタイトコーナー区間が混ざっている。ガードレール代わりのコンクリートブロックはWRCドイツの
"ヒンケルシュタイン"のよう。当たれば一発で足回り終了となる。
●5月18日(日)レグ2
SS7+9:Mt.Chausu(8.30km)
茶臼山の中腹を走る上笠間岩屋林道、県道781号を経て青葉滝に至るルートを予想しているが住宅地も近くにあるのであまり自信がない。確信度50%。直線とゆるいコーナーの繰り返しで正確なトレースが要求される。
SS8+10:SSS Meihan(0.65km)
名阪スポーツランドのCコースを利用する。有料のギャラリーステージ。ドリフトやジムカーナ出身の選手は腕の見せどころ。確信度100%

SS2+5:Takai Memorial
この予想は、公式発表がない中での推測に過ぎませんが、距離や地形、道幅などを総合的に考慮した結果です。
全体に道は狭めだけどゆるいクネクネやストレートが適度に混ざっていて、レーシングスピードではストップ&ゴーが多くなりそう。高速からのブレーキングをドライバーが自信を持ってできるように、ペースノートの正確性やマシンの完成度が求められそうです。
SS2「Takai Memorial」の由来については、今後の情報発信によって明らかになることを期待。
※正確なルートは前日、初日、二日目のそれぞれ0時頃に
ラリーストリームに掲載されます。コース侵入や腕試しはお控えくださいね。

(追記)正確なルート出ました!赤が競技区間、青が移動ルートです。
●出場選手・マシン・見どころ
JN-1
勝田範彦/保井隆宏(トヨタGRヤリスRally2),コバライネン/北川紗衣(トヨタGRヤリスRally3),鎌田卓麻/松本優一(シュコダファビアR5),奴田原文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリスRally2),福永 修/齊田美早子(シュコダファビアRS),石黒一暢/穴井謙志郎(トヨタGRヤリス),新井敏弘/小坂典嵩(スバルWRXVBH),金岡義樹/マクリン大地(シュコダファビアEVO),新井大輝/立久井大輝(シュコダファビアR5)
★コバライネン北川組は勝田保井組の3連勝だけは阻止したいところだが、そこにセカンドグループの鎌田、奴田原、福永、新井大選手の誰かが抜け出て絡むと面白くなる。新井敏選手はマシンセッティングがなかなか決まらなくて苦戦中。
JN-2
山田啓介/藤井俊樹(トヨタGRヤリス),大倉 聡/豊田耕司(トヨタGRヤリス),貝原聖也/西﨑佳代子(トヨタGRヤリス),小泉敏志/村山朋香(トヨタGRヤリス),三枝聖弥/木村裕介(トヨタGRヤリス),内藤学武/大高徹也(トヨタGRヤリス),塙 将司/西村正義(トヨタGRヤリス),石川昌平/大倉 瞳(トヨタGRヤリス),徳尾慶太郎/枝光展義(トヨタGRヤリス),吉原將大/安東貞敏(スバルWRXVAB),松岡孝典/坂口慎一(スバルWRXGRB)
★過去2戦のレースペースでは山田藤井組、小泉村山組がトップだが、クラス全体がマシンの信頼性や精神戦の様相を呈して混沌としている。マシン、選手、チームのどこが欠けても勝利をつかめない緊張感がある。スバルも2台出場、吉原選手は念願のAWD車両。
JN-2(MCC・GRヤリス)
大竹直生/橋本美咲,稲葉摩人/竹下紀子,ジョーンズ/トムソン,最上佳樹/小藤桂一,長尾綱也/安藤裕一,松原周勢/槻島もも,兼松由奈/山下 秀,平川真子/竹原静香,奥井優介/藤田めぐみ,田部井翔大/梅本まどか,関あゆみ/市橋真由子,米林慶晃/菅野総一郎
★チャレンジカップだけに選手の実力に開きがある。稲葉 vs ジョーンズ選手の2位争いは初戦から続いている唯一の接戦対決。他の選手も早くのし上がってきてほしい。
JN-3
山本悠太/立久井和子(トヨタ GR86),上原 淳/漆戸あゆみ(スバル BRZ),山口清司/丸山晃助(トヨタ GR86),曽根崇仁/小川由起(トヨタ GR86),下口紘輝/小林一貴(トヨタ GR86),内田園美/砂川里美(トヨタ 86),渡部弘樹/横山慎太郎(トヨタ 86),加納武彦/島津雅彦(スバル BRZ),中野敬太/和氣嵩暁(トヨタ GR86),窪 啓嗣/城野真輝(トヨタ GR86),清 竜也/大和洋輝(トヨタ 86)
★11台参加と賑わいを取り戻したJN-3クラス。パワーに勝る8型が上位を競うところに6型で参加する選手がどれくらい食い込んでくるか楽しみにしたい。前戦唐津では王者山本立久井組に上原漆戸組が肉薄した。
JN-4
高橋 悟志/箕作 裕子(スズキスイフトスポーツ),筒井 克彦/本橋 貴司(スズキスイフトスポーツ),藤原 友貴/宮本 大輝(スズキスイフトスポーツ),鶴岡 雄次/山岸 典将(スズキスイフトスポーツ),松本 登/福井 宏次(スズキスイフトスポーツ)
★参加台数5台と少ないので誰が速いか分かりやすい分、選手は気が抜けない。高橋、筒井、藤原選手のトップ争いになると予想。
JN-5
河本拓哉/有川大輔(マツダ デミオ),小川 剛/山本祐也(トヨタ ヤリス),阪口知洋/野口智恵美(ニッサン マーチ),中溝悠太/佐々木裕一(トヨタ ヤリス),島根 剛/粕川凌(トヨタ ヤリス),Ito Rina/松浦俊朗(マツダ デミオ),山中健志郎/鷹巣恵鈴(マツダ デミオ),松倉拓郎/山田真記子(トヨタ ヤリス),本名修也/湊比呂美(トヨタ ヤリス),新井理之/露木明浩(ニッサン マーチ),吉田知史/石垣晴恵(トヨタ ヤリス),HARU/浦野純之介(トヨタ ヤリス)
★上記のリストがそのまま優勝候補順となるが、前チャンピオンの松倉山田組が満を持して参戦。トップ争いがリセットされると予測されるが、ここ2戦は激戦だったため、欠場した穴が意外に大きい可能性もある。
JN-X
天野智之/井上裕紀子(トヨタ RAV4 PHEV),清水和夫/山本磨美(トヨタ ヤリス),中西昌人/山村浩三(ホンダ CR-Z),海老原孝敬/蔭山 恵(ホンダ CR-Z),木村謙治/多比羅二三男(スバルインプレッサHV)
★ラリー飛鳥のステージ特性上、パワーのあるRAV4 PHEVに乗る天野井上組が有利。ヤリスやCR-Z勢は苦戦を強いられそう。インプレッサHVを駆る木村多々羅組の活躍に期待。
OPEN/CLASSIC
松波 登/草加浩平(トヨタGRヤリス),ビダル/桝井和寛(ルノークリオ),井野義一/増田 好洋(トヨタ ヤリス),国沢光宏/鎌野賢志(ダイハツミライース),相原泰祐/上原あずみ(ダイハツコペン),林野友彦/大野千明(マツダ デミオ),入川秀人/宇野哲也(ポルシェ356),石田貴之/田中佑樹(ポルシェ911),清野羊貰/石田一輝(ポルシェ911),千北幾麿/中島秀一朗(ポルシェ911),河合寿也/明治慎太郎(トヨタセリカ),仲 良二/藤佳あやら(ブルーバードSSS-R)
★ポルシェ4台の他セリカやブルーバードまでクラシッククラスが充実。ハイエースは今回不参加。
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Posted at
2025/05/11 07:12:47