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2025年10月25日 イイね!

追いつけない焦りがミスを呼ぶ。全日本ラリー最終戦「ラリーハイランドマスターズ」のレースペース

追いつけない焦りがミスを呼ぶ。全日本ラリー最終戦「ラリーハイランドマスターズ」のレースペース岐阜県高山市で行われた「ラリーハイランドマスターズ」はレース専用車両で競われるJN-1と市販車最高クラスのJN-2のチャンピオンを決める天王山となりました。

今期開幕から続けてきたレースペース算出とともに結果を振り返ります。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・59位以下の成績カット(lo・選手権対象が58台のため)
・リタイヤカット(re)
・最低順位1〜3点カット(bo)
・残った順位の平均を計算



【JN-1】レースペース

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JN-1の1位は名実ともにコバライネン/北川紗衣組。スタートから5連続1位(青字)とハイペースな走りを見せ2位に大差をつけて優勝。年間チャンピオンも獲得しました。おめでとうございます。

いつもは序盤は抑える王道な走り方だけど、今回だけはスタートダッシュを狙っていたように見えます。勝負師ですね。

レースペース2位は新井大輝/立久井大輝組。SS3までピッタリ2位につける好ペースでしたが、コバライネン選手に追いつけない焦りもあったのでしょうか。SS4でマシンをぶつけてしまいデイリタイヤ。

3本のSSを失い30分のタイム加算を受けてしまってはなす術がありません。2日目はラリージャパンに向けたテストとスタッフへの恩返し走行とし、コバライネン選手とほぼ同じスピードで走破完走。泣ける。

ペース同率2位に勝田範彦/保井隆宏組が入りました。初日24.9秒あった差を一時18.6秒まで縮めましたが追いきれず2位。

勝田選手は開幕2戦で優勝しましたが、ペースで見ると1位を一度も取れていません。惜しく悔しい1年だったと思うので来年に期待です。

4位以下は奴田原文雄/東駿吾組、福永修/齊田美早子組、鎌田卓麻/松本優一組といつものメンバーが並びます。

最新型ラリー2マシンや、前年チャンピオンカーと同型のファビアを駆りながら上位に食い込めなかった悔しさが残る面々。来年の奮起に期待したいですね。

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【JN-2】レースペース

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JN-2の1位は貝原聖也/西崎佳代子組。初日はトップから3.1秒差の2位につける好走。雨が降って悪路となった2日目SS8でやらかしてしまいましたが見事復帰。ペースはかなり良かっただけに惜しい結果となりました。

2位には同率8.9で内藤学武/大高徹也組と山田啓介/藤井俊樹組。内藤選手はSS7の全体4位など2日目の走りが光りました。山田選手はSS7の全体2位の走りが驚きで、ここだけで貝原選手を11.7秒引きはなしました。この好走がミスを誘ったのではないでしょうか。チャンピオンおめでとうございます。

4位小泉敏志/村山朋香組はまたしてもリタイヤ。5位三枝聖弥/木村裕介組、6位大倉聡/豊田耕司組、7位吉原將大/石田裕-組もところどころ速く、今年はいいバトルがたくさんありました。

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JN-2は若い選手が多く、これからが楽しみ。来季はJN-3として1つ格下のクラスとして開催されますが、このまま残って熟成を重ね更なる接戦を見たいとも思います。


【JN-2・MCC】レースペース

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MCC1位は最上佳樹/小藤桂一組は久万高原に続きハイペースを発揮。正式順位でも2位に1分4秒4の差をつけてモリゾウチャレンジカップ1位を獲得しました。マイペースながら着実に速くなってきているので、来年MCCに残ってWRC挑戦権を狙うのか他のクラスにステップアップするのか気になります。

2位に大竹直生/橋本美咲組。JN-2チャンピオンの可能性もまだ残っていたはずですが、現行のレギュレーションではタイヤ差がありすぎてとても追えません。SS2で1分以上の差がついてしまったこともあり、その後は無難な成績でフィニッシュしています。

3位に兼松由奈/山下秀組。初日こそパッとしませんでしたが2日目の下りセクションで別人のような速さを発揮し、正式順位でも2位に入りました。最終戦の最終日だけ速いとかすごくもったいない。最初からそうやって走れたらよかったのにとつい考えてしまいました。

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【JN-3】レースペース

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上位勢の接戦が見ものだったJN-3。1位は山本悠太/立久井和子組というといつものパターンに見えますが、今回はクラストップを3本しか取れませんでした。大きなミスがなかったのが勝因となりました。

2位に窪啓嗣/藤口裕介組。ラリー飛鳥では驚異的なペースで走りながら3本目のSSでリタイヤしましたが、今回は2日目に猛追しつつ完走。全体6位と7位を1本ずつなどクラストップを3本獲っています。

3位は曽根崇仁/小川由起組。クラストップ2本を取るなどがんばりましたが上りセクションでのタイムロスが響きました。

その他クラストップタイムを上原淳/漆戸あゆみ組が2本、山口清司/竹原静香組が1本、鈴木 尚/島津雅彦組が1本とっています。

全日本ラリー初参戦の荒聖治選手は無事完走を果たしました。安定して最下位を走っていましたがSS9と11ではちゃっかり一人抜いてブービーを獲得しています。

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【JN-4】レースペース

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JN-4では1位に選手権2位を狙う鮫島大湖/船木佐知子組。SS5「あたがす」でリタイヤするまでなかなかのペースでした。

2位に高橋悟志/箕作裕子組。ジリジリと鮫島選手にプレッシャーをかけSS3アルコピア‐無数河でトップを奪取。2日目も快走し優勝しました。

3位の須藤浩志/新井正和組は粘り強く走り続けましたが高橋選手を抜くことは叶わず41.7秒差で正式2位でした。

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【JN-5】レースペース

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スポット参戦が7組も参戦したJN-5。レースペース1位は初の阪口知洋/野口智恵美組。SS8駄吉下りでは、全体20位をマークするなど健闘しましたが、SS5と6の30.5秒の遅れが響き優勝はなりませんでした。

2位には小川剛/山本祐也組。阪口選手との接戦を制し優勝しました。今年レースペースでは1位を取れなかったので松倉選手や河本選手を追うには何らか対策が必要となるでしょう。

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【JN-X】レースペース

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1位に天野智之/井上裕紀子組。雨でマディなコンディションとなった2日目午前は大きくペースを落とすなど着実なレース運び。

2位清水和夫/山本磨美組は初日ペースが上がらずSS6終了時点で1分26秒差。2日目は比較的回復しましたが追うには至りませんでした。

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2026年シーズンは2月27日三河湾から開幕。福島が追加されて全9戦のシリーズとなります。また、来年からはクラス分けが変わり、二躯のレース専用車両クラスが追加されたり、86とスイフトが同クラスに混合されたりします。

どうなるのか楽しみです!



Posted at 2025/10/25 21:55:40 | コメント(1) | ラリー | クルマ

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