
全日本ラリー選手権で大苦戦中のSUBARU。
シュコダファビア、GRヤリスの新勢力に、有効な対抗策がないまま戦わざるを得ない状況です。
F1で言うとメルセデス、WRCで言うとフォードのように第三勢力になってしまったまま地元群馬のラリーを迎えます。
レギュレーションのせいでもあります。シュコダファビアR5はレース専用車両。軽さも剛性もクラス違いの車と戦わなければなりません。しかもドライバーは元F1のコバライネン選手。
TOYOTAが本気出してきたのもタイミング悪すぎ。GRヤリスは市販車ですが軽さが違う上、さらなる軽量化を計って本気でファビアを追いかけています。マイケルヤングという刺客(C-HR)も送り込んできました。
ひとついいニュースがあってコンディションが雨か曇りになるということ。性能の差よりタイヤの使い方などテクニックのうまさが活かせる状況になれば、タイム上の背後にピタリとつけて相手のミスを誘うレースができるかもしれません。
実際、今日レッキ(コース下見)を終えた選手からは、雨、泥、霧がヤバイとツイートが上がってます。
明日の8時58分、いよいよスタートです。
●ラリーストリーム
コース図、リアル位置情報、結果速報、スタートリストが一覧可能
https://www.rallystream.net/jrc/2022/rd5/
●モントレー2022公式サイト
https://rally-montre.com/
●ラリープラス
全日本モントレラリー特設ページを開設。更新は1日1回程度
https://www.rallyplus.net/jrc-montre
現地レポがうれしいツイッタ
https://twitter.com/rallyplus
●ラリーチームアイセロ
ヘイキコバライネン選手が参戦するアイセロのYouTube。車載動画のアップが迅速
https://www.youtube.com/channel/UCW6BRLgIQ57W7DPLSUusyhA/videos
●クスコ
打倒コバライネンの刺客マイケルヤング選手がC-HRでスポット参戦
https://www.rallyplus.net/87482
●見どころ● ※敬称略
◎まずはJN-1クラスの上位7人の争い!
1ヘイキ・コバライネン
2マイケルヤング
6勝田範彦
7福永修
8奴田原文雄
9新井敏弘/SUBARU
12鎌田卓麻/SUBARU
◎初登場の新型クリオ(ルーテシア)R4はどこまでいけるの!?
23横嶋良
◎今一番熱いJN-3クラスの秒差争い!
24竹内源樹/BRZ
25山田啓介/86
26山本悠太/86
27久保凛太郎/BRZ
●土曜日のコース 3ステージを各2回走行
●日曜日のコース 2ステージを各2回走行
●リザルト ベスト20と無念の主力選手6名
期待通りの雨模様。SS1でSUBARU WRXSTIの新井選手がいきなり1位をとって期待が高まったものの次のSS2で派手にコースアウト。即リタイヤとなりました。鎌田選手も健闘しましたが度々のパンクに見舞われて7位がやっと。
GRヤリスの勝田選手、奴田原選手も早々のリタイヤとなり、コバライネン選手が優勝。そのコバライネン選手も動画を見るとパンクやペースノートロスト、軽いコースアウトなどノントラブルだったわけでなく、まさにサバイバルレースだったようです。
86BRZクラスのJN-3でも三強のうち山田選手、山本選手がトップ争いから脱落。安定感を誇る竹内選手がクラス3勝目をあげ、表彰台をBRZが独占するというSUBARUファンには嬉しい結果に。
我らがルノーのクリオラリー4は最後のSSでコースオフしてリタイヤ。その前SS9までは全体の25位でしたが、同じJN-2クラストップの中平選手と3分近い差がついていたので、まだまだこれからのようです。
●まとめ
いろんなドラマが詰まった劇的なラリーでしたが、期待していた展開と真逆になってしまったので残念です。
モントレー2022を観てて、去年の世界ラリー選手権サファリで3位のタナック選手が「このイベントに向けたアプローチとしては、全力の50~60%でドライブすること、ミスをしないこと、そして可能な限りスムーズに走ることだった」と言ってた
記事を思い出した。
その時はそんなに抑えて走るんだと思ったけど、50~60%で走って残りの40〜50%をリスク回避ミス回避にあてるのがサバイバル型ラリー走法なのかなと今は思える。
優勝したオジェ選手も「通常よりはるかに保守的な戦略が必要になる可能性が高い」って
言ってたし。
とはいえファンとしてはレーシングドライバーに向かって「まずは完走目指して」とか「どうか安全に」とか言いたくありませんけどね!
Posted at 2022/06/10 22:14:05 | |
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