
スバルがようやくワークスマシンを投入と思ったらテストでのトラブルにより欠場。
それでも全日本ラリー選手権第5戦ラリー丹後は行われます!!
京丹後市役所のスタートや有料ギャラリーステージのスイス村、リエゾンとなる市街地など市内各地でラリーカーが楽しめる2日間。
地区戦も併せて行われるので86台ものマシンが集まります!
今回は残念ながら欠場ですがスバルのワークスマシンにちょっと触れます。
●JN-1(競技専用車両クラス)
外観はWRXS4だけどほとんどFRPらしいです。中身も軽量化や専用設計ゴリゴリの競技車両。

バッテリーの小型化、ブレーキやサスまわりの変更が見えます。奥にぶっとい補強バーもチラッと。

こちらは市販のS4。エンジン周りはパッと見同じですね。
内装スカスカにしてロールバー、シーケンシャルシフト、バケットシート。ダッシュボードが残ってるくらい?
市販のS4運転席
新井選手バージョンのカヤバとエンドレス。鎌田選手はテインとADVICS
◎JN-1の主役はこの4人
シュコダファビアのコバライネン選手や福永選手、GRヤリスラリー2勝田範彦選手、プジョー208ラリー4の新井大輝選手ら世界選手権基準のマシンがメイン。
コバライネン選手の一強が続いてます。車載動画見るとすごく落ち着いてるのに外から見るとめちゃくちゃ攻めてる。狭い林道でも他の選手よりコースを広く使ってアウトインアウトしてる。なぜか車高が低く感じられる。ペースノートが独特など色々特徴があります。
●JN-2(市販車ベースのAWD)
市販車クラス最高峰JN-2では急展開が起きてて今回一番楽しみ。
まず奴田原選手という圧倒的に速い存在がいて、その奴田原選手に前戦久万高原ラリーで山田啓介選手が勝ってしまうというドラマが起きました。
それに触発されてなのか他の選手もどんどんタイムアップしていったのです。

奴田原選手はラリー界では伝説の人であると同時に闘争心の塊のような選手。
ここ数年はマシン的に不利な状況が続いていましたが常に上を目指す姿勢を崩さず走っていました。
今年に入って大半のライバルがJN-1に上がってもそのライバルたちを上回る速さを発揮してクラス首位を独走していました。
そんな上しか見ていなかった奴田原選手に、初めて後ろを振り向かせたのが山田啓介選手です。
どこをどうしたらそんなに急に速くなれるのか不思議なくらいのタイムアップを果たし、奴田原選手を追い抜いてクラス優勝してしまいました。
同クラスの横尾、三枝、徳尾各選手も何かきっかけを掴んだのかどんどんタイムを削ってフィニッシュ。
今回の丹後でも同じような首位争いが見れたら最高です。カヤバの選手交代で横尾選手が抜けるのがちょっと残念。
●JN-3(86,BRZなど市販車のFR)
竹内源樹選手や山田啓介選手がいなくなりJN-3孤高のトップドライバーとなった山本悠太選手。
3戦3勝と盤石のレース運びで安定して速いです。丹後を乗り切ればカムイ、北海道と得意のグラベルラリーが続くので王座は間違いなさそう。
一矢報いてほしいのが貝原聖也選手(地区戦)、鈴木尚選手、長﨑雅志選手、山口清司選手、曽根崇仁選手らですが、スタートダッシュが決まらないと山本選手にジリジリ引き離されていきそうなのでがんばって欲しいところ。竹内源樹選手も参戦します。
JN-3は86とBRZというクルマ好きの注目も集まるカテゴリー。軽くて速い車の限界をもっと高めてくる選手が現れないとも限らない。そんな期待をしてしまいます。
●JN-4(ほぼスイフトの市販車FF)
4戦を終えてまだ混沌としているJN-4クラス。
昨年チャンピオンの西川真太郎選手が2勝してますが、第2戦新城では内藤学武選手が2分近くぶっちぎって優勝し、雨の久万高原では東隆弥選手が優勝、内藤選手はリタイヤと波乱が起きています。
まだまだ伏兵が隠れているような気もします。
●JN-5(ヤリスやデミオクラスの市販車FF)
このクラスも順位の入れ替わりが激しくなってます。
大倉選手、吉原選手、河本選手、小川選手らが優勝候補。個人的に吉原將太小藤桂一組のヤリスに早く1勝目を挙げてほしい。速さはあるのになかなか結果が出ないのでヤキモキしてます。
●JN-6(EVやハイブリッドのFF)
スーッと、あくまでスーッと何事もなかったように優勝をさらっていく天野智之井上裕紀子組。しかもアクア。どうしてフィットより速いの??海老原選手がんばって!
●有料ギャラリーステージ(スイス村)※8000円
budouyaさんがアップされている昨年の様子です。ドリフトパフォーマンスを楽しんだり、区間タイムを測ったり、進入コースを比べたりできそうですね。
JN-1
https://m.youtube.com/watch?v=PupyW3-TuKI
JN-3、JN-2
https://www.youtube.com/watch?v=W2m5PZWfiKs
ラリー丹後公式
ラリーストリーム(GPS追跡や速報)
※前日まで地図が表示されているだけです。上図は一瞬出てたのをスクショしたものなので変更されるかもです。
●全日本エントリーリスト
●地区戦エントリーリスト
元スピードスケートの清水宏保選手やラリー女子も結構出場。0カーで梅本まどか選手も走るようです。
Posted at 2023/05/30 23:54:49 | |
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