モーターサイクルでおなじみのヤマハが2019年から欧州で四輪車の
販売を行う予定との報道が流れた。
そして今回の東京モーターショーでは軽量スポーツカー
「SPORTS RIDE CONCEPT」を発表、
ヤマハから市販乗用車がデビューすることがいよいよ、現実味を帯びてきた
■MotoGP世界チャンピオンのヤマハが四輪車に挑む
ホルヘ・ロレンソ選手のライディングにより、二輪車レースの最高峰
2015年MotoGP世界選手権で世界チャンピオンを
獲得したヤマハが、勢いそのままに、ついに市販乗用車の世界へ
挑もうとしている。
その先行試作モデルとして
「第44回 東京モーターショー2015」に出展したのがこの
「SPORTS RIDE CONCEPT(スポーツライド コンセプト)」だ。
モーターサイクルファンにとって、
国内4大二輪車メーカーには
それぞれのイメージがある。エンジンと
革新のホンダ、
ハンドリングと
精緻なヤマハ、
唯我独尊のスズキ、
男のカワサキというイメージだ。
もちろんモデルにより異なるし
時代で受け取め方は変わる。だが、そのイメージは企業の血脈として
流れ続けているのだ。
このスポーツライド コンセプトもまた、ヤマハのDNAを感じさせる
スポーツカーだ。
伝統と革新を宿らせた
繊細かつ高品位なデザインは軽量かつコンパクト。
デザインスタディモデルながら、優れたハンドリングを予感させるのだ。
では、ディテールを覗いていこう。まずクルマの顔ともいえるフロント
周りから。
こちらは同社のモーターサイクルのYZF-R1を彷彿とさせる
スポーティでシャープなデザインに仕上がっている。
MotoGP世界チャンピオンのヤマハが四輪車に挑む
インテリアデザインは独立した丸型メーターが配された
比較的オーソドックスなものだが、メタル、レザー、 そしてカーボンを
適所に配した上質な仕立て。
精緻なヤマハのイメージの源泉でもある、楽器製作の現場から着想を
得た木目技術や、ギターに用いられるサンバースト塗装も同社ならでは
のDNAを強く意識させる。
MotoGP世界チャンピオンのヤマハが四輪車に挑む
アウターデザインはモーターサイクルのタンクとカウルのように
独立したキャビンと前後カウルが描くふくよかなシルエット。
これもまた、ヤマハのアイデンティティを主張する。
■V12 3.5LのF1エンジンを搭載するモンスタースポーツカー
現在は二輪車メーカーとしてのイメージが強いヤマハだが、かつては
市販前提のスポーツカーを発表したことがある。
それも超弩級のスポーツカーだ。
何せF1と同じV型12気筒3.5Lエンジンをミッドシップに搭載したのである。
それが1991年に発表された「OX99-11」なのだ。
その昔、某コーヒーメーカーのCM「違いがわかる男」シリーズに
登場したことでも有名なカーデザイナー、 由良拓也氏がデザインを
担当し、極限まで空力を追究したスタイルは、カーボンモノコックフレームと
ハンドメイドのアルミ製ボディにより形作られている。
サイズは全長4000×全幅2000×全高1220mmとロー&ワイド。
詳細は発表されていないが、車重は推定850kgほどと超軽量なもの。
サスペンションはインボード式のダブルウィッシュボーン。
そこにAP製の4ポットキャリパーのディスクブレーキを組み合せ
前後に奢られる。
シートは一見センターレイアウトの単座に見えるが、実は
モーターサイクルのようにタンデム配置で助手席を持つ。
センターレイアウトというアイデアは、後に「マクラーレンF1」でも
見られるユニークなものだ。
予定された価格は1億3000万円ともいわれていた。
☟クリックお願いしますデス
Posted at 2015/12/18 05:13:27 |
トラックバック(0) | 日記