EEP_POWER製ナローバンド空燃比計グロム仕様の作り方
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
材料
・EEP_POWER空燃比計(空燃比モニター)1個(ヤフオクで"空燃比AFモニター"で検索どうぞ)
・整流ダイオード(逆接防止回路無いので繋ぎ間違えると空燃比計の回路が焼ける為)
・シリコンコーキング剤(空燃比モニターは本来車用なのでバイクに使うには防水処理が必要)
・+、-線各1.5m(仕様、取り回しが各車で違うため意図的に余長マシマシで書いてます)
・O2センサー分岐用線(太いとO2センサーコネクターからの分岐が難しいので0.5sq推奨)0.8m
※この写真のみ後から撮ったため、白配線の代わりに水色配線を置いてます。空燃比計から伸びる短い線の色も白です。
・フリータイプ ミニヒューズ電源
・配線同士の接続用端子
※配線カバーはお好みで。
13〜16のJC61用です。
JC75の場合はヒューズが常時電源な構造のため、電源取り出しは
・ACC電源ハーネスキットなどでサービス電源カプラーから取り出す
・+はウィンカーリレーの黒線側から分岐し-はホーンのアース側(緑)に分岐させて繋ぐかシート横辺りの集合アースへ
の2択です。
2
+経路:フリータイプヒューズ電源→整流ダイオード→+配線→空燃比計
-経路:空燃比計→-配線→アース端子
O2センサー経路:純正O2センサー配線→カプラーで分岐→空燃比計配線→空燃比計
製作した物は配線の保護のためコルゲートチューブを巻いています。
3
4
JC61のキーON連動電源のヒューズは此方なので此処にフリータイプミニヒューズ電源を差し込みます。
5
グロムはバッテリーの前に集合アースのボルトがあるので取り回し的に都合のいい方にアース端子を取り付けます。
6
順番が前後していますが、空燃比計の蓋は細いマイナスドライバーで爪のところに引っ掛ければ簡単に開きます。
浸水しないようにたっぷりコーキングしておきましょう。
配線色は赤:+、黒:-、白:O2センサー信号となっています。
7
空燃比計を縦型で使用する場合、右側に蓋が来るように固定すると写真のように上側ほど濃くなります。
この空燃比計に限らずKOSOやキタコRISMも含め、純正O2センサーからの信号を拾う空燃比計には注意点があり、まずエンジン始動から数分間はまともに精度でません。
純正O2センサーが精度を出すには一定以上のセンサー温度が必要なので、実質暖機終わるまで空燃比計の作動状態は無視しましょう。
8
メーカーさんの公開データが此方です。
ワイドバンド空燃比計と併用しているので
・赤2個(つまり全部)点灯→12.5:1より濃い。つまり濃すぎ
・赤1個点灯+2個目が薄く点灯もしくは素早く点滅→13前後で安定か素早く変動中
・赤1個点灯→13.7前後。エニグマの場合ココを基準にセッティングを煮詰めていくのが1番良い。最終的にデジタル加速ポンプでチョイ数値足せば加速時だけパワー空燃比という理想形を狙いやすいので。
・黄色点灯域→14前半:1で薄目。
・緑点灯域→14.7:1の理想空燃比付近。つまりパワー出したいなら薄すぎ。
・無点灯→エラー。極端に濃いか薄いか。基本的に薄い側の危険域という認識の方が無難。
グロムではこんな感じの傾向が出てました。
他のナローバンド空燃比計とは反応速度が段違い、ワイドバンド空燃比計並みの速さなので非常にセッティングがやりやすいです。
センサー側の精度そのものが大したことないので本当か若干怪しい数字に惑わされるより視界の端に映るランプの色だけでチェックする方が手っ取り早いです。
キタコi-map、エニグマ(O2リプレイサー無し)等多くのサブコンは純正ECUクローズドループ領域という強烈な燃費補正が掛かるのでスロットル70%以下の領域は勝手に緑点灯の空燃比に持ってかれます。この場合は無理に合わせなくてOKです。
ちなみにエニグマの場合はこの領域内は通常の燃調補正マップでなく、デジタル加速ポンプによる増量を使えばクローズドループの補正をある程度無視できます。
そして色々やった上で台無しにしかねない結論ですが、純正O2センサーで出せるナローバンド空燃比計を用いたセッティングの精度はどう頑張っても8割以下です。
10ファクトリーにお願いしてダイノジェットによるパワーチェックとプロの燃調の腕は次元違いました。
今でも時々ダイノジェット回してもらって数十回分の記録残してますが覆せそうにありませんw
空燃比計ナシでのECUのセッティングは何割どうこうでなく無理です。かなり長いこと頑張ったけど無理でした…
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( 空燃比計 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク