グロムを125ccのままハイパワー化する方法
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
グロムのパワーを上げる方向性はいくつかあります。
ざっくり3つに区分すると
1.とにかくトルクを上げてハイギヤード化する(トルク型)
2.バランス良く、特に6000回転超えた位のパワーを増やす(中回転バランス型)
3.下は捨ててピークパワーでぶん回せ!1万回転overまで使い切る高回転全振り型(高回転型)
1〜3全て得意なステージが違います。
イメージしやすいように分けて例えているだけなので、1と2、2と3の中間タイプというのもアリだと思います。
過去にカムは全タイプ試したし大体こんな感じですよってことで記事化してみました。
今回は文章だけなのでご注意ください😌
2
全てに共通するデメリットはパワーを求めた分だけ寿命を犠牲になる点と、メンテナンスの頻度増加を求められる点。
整備?知らんよ乗りっぱなしがいい!って人は泣く羽目になるからそもそもやらない方が良いです。
例えばピストンは純正なら4〜5万kmごとのエンジンOHの時に交換しとけば安心だなって感じですが、ハイコンプは基本1〜2万kmで交換推奨ですしオイル交換も3000kmに一回とかの悠長な事やってたらいけない(すっごい汚れるんで普通にピストン寿命が大きく低下する)
共通した強化推奨パーツ
・ピストンはハイコンプ仕様が圧倒的に有利
トルク型のキモ。
高回転型ですら低回転のトルク不足をカバーできます。
オイルクーラー導入アリなら武川、キタコハイコンプピストン(導入実績はキタコが1番)にシフトアップシリンダー、導入ナシなら圧縮控えめのシフトアップ推奨です。
オイルの負荷が激増するのでグレード高いのを1000km以内に交換必須。
油温計も入れておいた方が良いです(最悪油温上がりすぎてトラブルの前にエンジン切って休憩という手が使える)
・オイルポンプ強化
オイルクーラーでも必須なのといくらか油温抑えて腰上の保護のために。
・クラッチスプリング強化
パワー上げると基本滑るのでこちらも必須。キタコクラッチリフターセット入れておけば間違いなし。
・ファインチューン(エンジンOH含む)
ヘッドのポート研磨とインマニとの段差処理、バルブ擦り合わせ。できればエンジン全バラしてベアリングC3国産品化はじめとした消耗品組み直し
要はパワーロスを起こしている要因を潰してしまいましょう、てことです。
こういうのをちゃんと処理してるエンジンとそうでないエンジンで冗談抜きで1馬力くらい変わります。エンジンの個体差が出る原因でもあります。
お店でエンジンOHしてもらったらめっちゃ速くなった気がするの、気がするじゃなくて実際に速くなってますw
振動も明らかに減りますしね。
・5速化
ノーリスクハイリターン。
なんとファインチューンと一緒に行える。ネックは費用。トルク型はなくてもイケる。
・オイルフィルターローターやフライホイール軽量化
トルク型には不用。レスポンス上げるためですが、軽すぎると逆に遅くなるのでバランスに注意。やるにしても1割軽量化とかで十分じゃないですかね。
・キタコ強化セルモーター
なんと純正と同じミツバ製。安心。実は純正の半値以下なので劣化したから交換用で使うのもアリ。
ハイコンプ仕様には導入必須。純正セルモーターが過負荷で短期でぶっ壊れた報告も見たことあります。
他に海外製の社外品もあるけどセルモーターでクランクケースをブチ割った報告あったのでご注意。
・ハッピーセット
スロットルボディのテーパー加工に加えてモンキー125用キタコUNIフィルターキット等の、スロボと同口径のインテーク+パワーフィルターの装着(
https://minkara.carview.co.jp/userid/2236539/car/1737129/5209413/note.aspx)
・社外マフラー
ざっくり書くと静かなマフラーほど低回転トルクで有利で高回転に振るほど基本爆音ガン抜けマフラー向きの特性になります。
下記を参考にどうぞ。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2236539/car/1737129/5912646/note.aspx
https://minkara.carview.co.jp/userid/2236539/car/1737129/6113760/note.aspx 3
1.トルク強化型エンジンの特性
ハイコンプピストンが軸です
元々の特性伸ばしてるだけなんでデメリット少ないのが特徴。
一言で済ますとなんか妙に速い。
メリット
・回さなくても速い
・必要なパーツが少ない
・他の手法よりはエンジン寿命への影響がマシ
・燃費もあまり落ちない
・登り坂や立ち上がりが露骨に速い
・高回転を使わないため燃調の設定がやりやすい
・5速に変える必要性が他より少なく、スプロケ変更でロング化してバランスを取るだけで十分
・爆音マフラーにしなくても速い(抜けが良い必要がなく、認証マフラーの方が相性がいい)
デメリット
・純正以上に重ったるい回り方するエンジンになる
・ハイコンプピストン説明書に明記してあるのですが、純正カムとの組み合わせはそもそもメーカー非推奨(純正カムだと圧縮比が上がりすぎる)
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トルク型エンジン組み上げに必要なパーツ
お手軽
・imap
・純正カム
・シフトアップハイコンプピストン
・社外エアクリーナー(武川、KN企画等)
・F16丁スプロケ
ガチンコ
・マップ製作できるサブコンかフルコン等
・純正カム
・シフトアップシリンダー(オイルクーラー導入用)
・オイルクーラー
・ハイコンプピストン
・ハッピーセット
・前後スプロケ
実際純正カムで数万km走ってる人も居ます。クソ速かった(13馬力仕様125ccが登り坂の立ち上がり加速の差で置いてかれた)事だけ報告させていただきます。
先にも書きましたがメーカー非推奨で明記されてます。自己責任で…
…ハイコンプピストンとハイコンプ化に伴うパーツ入れなかったらほぼ純正なんですよね😌
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2.中回転型エンジンの特性
多分大体の人が考える速いグロムがコレ。
全体的に上位互換って感じ。
メリット
・下から上まで満遍なく、それでいて純正より高回転でパワーが出せる。
・レスポンスもそこそこ良い。
・トルクの犠牲もほとんどない。
デメリット
・この中ではある意味1番ローリスクかな?
特に思いつかないけど強いて言えば中途半端?
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中回転型エンジン組み上げに必要なパーツ
お手軽
・imap
・中回転型ハイカム
・シフトアップハイコンプピストン
・ハッピーセット
・政府認証マフラー
ガチンコ
・マップ製作できるサブコンかフルコン等
・中回転型ハイカム
・キタコ、武川ハイコンプピストン
・シフトアップシリンダー(オイルクーラー導入用)
※シフトアップのハイコンプフルキットという手もアリ
・5速
・ハッピーセット+スロボ口径Φ26〜28化
・1.1倍インジェクター
・そこそこ抜ける特性のマフラー
・空燃比計
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3.高回転型エンジン
メリット
・グロムなのに高回転までぶん回せる
・グロムなのに明確なパワーバンドを味わえる
・他のグロムと併走したらめっちゃ速く感じる
デメリット
・めっちゃ金掛かる
・費用対効果最悪
・出足遅い
・爆音マフラー必須
・5速で巡航すら困難な回転数が所々にあってクセが強い
・7000回転以上しか使い物にならない。5000回転未満はアイドリング扱いだけど、ハイコンプ化してたら4000回転未満アイドリング扱いかな?
過去にやったから言うけどぶっちゃけオススメしません。
最高出力の数字で凄えってなるだけで2段ほどトルクの谷があって普通に乗りにくいし直線番長専用って感じ。
グロムと真逆の特性に無理矢理持ってく仕様です。
よってお手軽な要素ナシ。
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高回転型エンジン組み上げに必要なパーツ
・ポート加工ヘッド
・Φ30〜34スロボ
・シリコンインテークパイプ(レスポンス重視ならエアクリボックスレス仕様必須)
・aRacer等のフルコンかECU書き換え、パワービジョン3
・高回転型ハイカム
・カムチェーン周りは全て強化品で統一
・クランク周りの軽量化
・5速
・爆音レーシングマフラー
・強化バルブスプリング(海外製を個人輸入)
・空燃比計
・ハイコンプピストン
・シストアップシリンダーか社外クラッチカバー(オイルクーラー導入用)
・オイルクーラー
・1.1〜1.5倍前後インジェクター
・強化クラッチスプリング(キタコ強化リフター推奨)
・クラッチ板は純正かキタコ6枚
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