
国産車ではかなり以前から導入されている機能ですが、あくまでもオプション設定であったり高級車のオプションとしてあるぐらいの物としか認識していませんでした。
また最近では、「ぶつからない車」としてPRしているスバルのiSightなどが有名ですね。
YouTubeなどでも実際にiSightで高速道路においてACCを試している方があるので便利だろうなと思っていました。
とは言え外車好きの自分としては、今更国産車ねぇ〜と冷ややかに見つつ良いなぁ〜とも考えていましたが、我がVOLVO君にはACCの設定があるではないですか!しかも完全に0~200km追従って素敵すぎます。
以前の愛車であるAlfaromeo156GTAにもオートクルーズ機能はあったのですが、追従する機能がなく、正直ヨーロッパとかアメリカとか延々と続く道なら使える程度でした。
【高速道路走行】
で、ボルボのACCを使っての感想ですが、非常に目が疲れない。足が疲れないなと感じました。
これは、非常に有効で通常高速道路のような比較的流れに乗って運転している場合も、前車にぶつからないように、ある一定の車間距離を目で見て、頭で考えて、足でアクセル操作してというサイクルを、ず〜う〜と何時間もしているので、徐々に疲労がたまってくる。と考えます。
これが、ACCを使うことによって今まで人が行っていたサイクルを車自身が請け負ってくれる。人間はハンドル操作のみをすればいいわけで、疲労の蓄積がほとんど無くなる訳です。あえていえば一歩引いた視点から客観的に運転している感じでしょうか。
このACCの副作用として良い意味で、よほど遅い車が居ない限りはセカセカ追い越し車線を爆走するのがアホらしくなります。逆に今までにない感覚なのですが、カルガモ走行をしたいので縦列している車が居ないか探すほどです。急に前が開けて自分一人になると不安になる感覚があります。
【一般道走行】
また、一般道においても意外に使えることが分かりました。先日高知から徳島の薬王寺まで約300kmを運転したのですが、9割はACCを使っており今までで一番疲れずに目的地まで行って帰ってきました。薬王寺に着いた時は「ありゃもう着いたよ」って感じです。特に田舎道は信号も無いので延々と走るところだと効果大です。
唯一、一般道で気をつける点として、
・ACCは信号機を見るわけではないので誰か止まっていないと突っ切ろうとするので、事前に人間がブレーキをする必要がある。
・前車がいなくなるとカーブをACCで設定した速度で意地でも曲がろうとするので、曲がりきれないことがあり得る。
・Rがきついコーナーだとすぐに前車をロストしカーブ中であろうと設定速度に急加速する
・前車の車間が開きロストした状態で前車が信号待ちで止まっている時は、人間が手前からブレーキをしてあげないと突っ込もうとする。
まあ、もともとは一般道で使うこと自体が無理があるのでしょう。
【ボルボへの改善点】
カーブでロストするのはカメラの視野角をしぼって前方の車のみをターゲットにしていると思われるのですが、これを比較的視野角の広いカメラでハンドル操作に連動させて広域視野角の中を可変式にすれば真っ直ぐの時は前方のみ見て、ハンドルを切ればデジタル的に視野角の中を移動すればカーブでもロストしなくなると思うのですが。言葉で伝えるのが難しい・・・。
【感想】
こんな便利な機能を書くと、中には居眠りしても運転してくれると思う人が居るでしょうが、ハンドル操作をしなくてはいけない!と言うところが味噌で、ハンドル操作=よそ見運転は出来ない、という構図が出来るわけで決して完全自動運転ではないと云うところが絶妙な落としどころと感じます。
ただ、疲労感やぶっ飛ばそうという事が減るので、結果事故も減り、それ自体がエコにもなり、地球にも優しい、人にも優しいと全てが良い方に動いているように感じます。
もうACC無い車には戻れそうにもありません。
よくアルファロメオは蛇の毒に犯され抜けなくなるといいますが、まさかボルボのアイアンマークの矢印にも毒があるとは思いませんでした(^_^;)
Posted at 2012/01/06 09:32:38 | |
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