10月24日と25日の走行ルートです。
2日間の走行距離は271kmでした。
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【 10月24日(月) 】(7日目)
朝、熊本県阿蘇市の宿の部屋からの眺めがすばらしいです。
この景色を眺めながらの朝食です。
昨日は大分県から阿蘇市まで「やまなみハイウェイ」を突っ切ってきただけなので、今日は阿蘇の道をGR86でいろいろ走ろうという計画です。
月曜日なので観光目的の車も少ないでしょうし…。
午前8時半に出発し、「城山展望所」を目指します。
朝の県道11号線・45号線は本当に気持ち良く走ることができます。
城山展望所到着は9時ちょっと過ぎ。
さっき宿から見えた起伏の多い山々が遠くに見えました。
県道45号線をさらに10分ほど走って、「大観峰(だいかんぼう)」に着きました。
駐車場はまだ空いています。
解放感があって、本当にいい景色です。
大観峰からもう少し進んで国道212号線を南下し、「阿蘇山上」を目指します。
途中で見つけた「牛馬注意」の標識。
午前10時過ぎに草千里駐車場(有料)に到着。
5年前に86で九州旅行に来た時には、前年の地震の影響でここに来ることはできませんでした。
北側の斜面を登ったところにある「草千里展望デッキ」からの眺めです。
「烏帽子岳(えぼしだけ)」と「草千里ヶ浜」。
これ全体がとても大きなカルデラです。
「杵島岳(きじまだけ)」です。
そして「中岳(なかだけ)」。
白い噴煙がよく見えます。
駐車場に戻って「阿蘇火山博物館」を見学することにしました。
阿蘇の歴史や全体像がよくわかり、面白かったです。
中岳に近い「阿蘇山上広場」へ移動。
しかし、この日は有毒な火山ガス発生のため、あいにく火口見学はできませんでした。
楽しみにしていたので大変残念ですが、自然相手なのでどうしようもないですね。
諦めて、一旦県道298号線で西に向かい、「ミルクロード」(県道339号線)を北上、再度大観峰方面に向かうルートを走ることにしました。このルートは軽い登りが続き、とても楽しかったです。
大観峰からは、今朝北向きに走った県道45号線・11号線を今度は南向きに進み、途中でこの日のお昼ご飯、「肉うどん定食」。
うどんやラーメンはいつも単品で注文しますが、お腹が空いていて定食にしてしまいました。
食べながら眺めていた目の前の風景。
定食は、やはり私にはちょっと量が多かったですが、とてもおいしくいただきました。
お昼ご飯の後は国道265号線で阿蘇を後にしました。
国道265号線から県道151号線経由で国道218号線へ進み、次の目的地は「五老ヶ滝」と「通潤橋(つうじゅんきょう)」です。
どちらも国道218号線からちょっと脇へそれたところにあり、アクセスは良いです。
通潤橋を通り越してまずは五老ヶ滝を見に行きます。
駐車場から少し坂をおりたところあった吊り橋。
吊り橋から見た五老ヶ滝です。
落差は50m。水が落ちる音がとても大きく聞こえました。
引き返して「道の駅 通潤橋」へ。
通潤橋は1854年に造られた農業用水を送るための石造アーチ水路橋です。
よく放水の様子が紹介されますが、残念ながらこの日は放水日ではなかったです。といっても、放水日でも放水は午後1時と決まっているようなのでいずれにしても見られませんでしたが…。
橋の上には登れませんが、下から見ることができます。
150年以上前に造られたと思うとちょっと感動です。
午後4時過ぎに出発し、国道445号線で熊本市へ。
熊本市内の宿に着いたのは午後5時過ぎでした。
夕食を買いに出かけた時に撮った写真です。
都会の雰囲気を味わいました。
今日も楽しいドライブができた良かったです。
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【 10月25日(火) 】(8日目)
朝8時に宿の朝ごはん。
お腹いっぱい食べました。
この日は楽しみにしていた「熊本城」へ行きます。
1607年築城、西南戦争時の1877年天守焼失、1960年に外観復元されています。
2016年の熊本地震で被害を受けましたが、天守は2021年3月に復旧。
到着は午前9時過ぎ。
城内には下の写真のような歩道が作られていて、石垣や建造物を間近に見ながら天守に近づいていく形になっています。
「本丸御殿(ほんまるごてん)」を南側から見たところ。
地震で石垣が崩れています。建物の中には入れませんでした。
「闇り通路(くらがりつうろ)」。
本丸御殿の床下にある石垣でできた地下通路です。
天守です。
どっしりとしていてめちゃくちゃカッコイイです。
内部の展示を丁寧に見ながら最上階へ。
最上階からの眺め。
写真中央が本丸御殿です。
展示物はどれもとても良くできていて、ついつい見入ってしまいます。気が付けば1時間半がたっていました。
天守の周りを歩いているとこんなところも。
復旧作業は本当に大変だと思いました。
お城のすぐそばにある「加藤神社」へお詣りに行く途中に見えたお城の姿。
右から「大天守」、「小天守」、そして一番左が「宇土櫓(うとやぐら)」です。
宇土櫓は築城当時から残っている唯一の多重櫓だそうです。とても立派な造りです。
角度を変えてみると、まるで天守が三つあるようです。
加藤神社に到着。
いつものように家族の健康・交通安全をお祈りしました。
くまモンの達磨がありました。
巫女さんに「がまだせ」の意味を聞いたところ「がんばろう」という意味だそうです。
熊本城には3時間ちょっと滞在していました。いいところでした。
12時半過ぎに熊本城を出発し、国道3号線を南下、国道57号線(天草街道)に乗り換えて西へ。
セブンイレブンで昼食。
そこから見える山と海の景色がすばらしかったです。
正面に見えるのは長崎県島原半島の「雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)」です。
さらに西へ進んで熊本県宇城市(うきし)の「三角西港(みすみにしこう)」には午後2時半の到着。
このエリアは、2015年に登録された世界文化遺産『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産の1つです。
明治時代に造られた建物や港の様子がそのまま残っています。
復元された洋館「浦島屋」です。休憩所になっていて誰でも自由に入ることができます。
二階の内部。
二階のテラス。
どこを見ても、いかにもレトロな雰囲気がとても良いです。
「石積埠頭(いしづみふとう)」は、国の重要文化財です。
とても丁寧に造られているという印象です。
埠頭からは2018年に開通した天草五橋・新1号橋「天城橋(てんじょうきょう)」と以前からある「天門橋(てんもんきょう)」が見えました。
写真では橋が二つあるのがちょっと分かりにくいですね…。
GR86に戻ると、すぐ横に今来たばかりのオートバイの若い男性がいたので声をかけてみました。
北九州の方で、九州の海外線を一周しているとのことでした。旅も後半とのことでしたが、まだ帰りたくないと言われていました。分かります、その気持ち。
お互いの旅の情報を交換して別れました。
次はすぐ近くの「三角東港」です。
おもしろい形の施設「海のピラミッド」があります。
外側と内側に螺旋状のスロープがあります。
外側のスロープを登ってみました。
夕陽に海面が光ってとてもいい景色でした。
さらに西に走って、上天草市の宿に着いたのは午後5時半でした。
この日の部屋はなぜか二段ベッドでした。
今日はたくさんのものを時間をかけてゆっくり見ることができました。
原 宗一郎