〖11日目:6月19日(月)〗
この日の走行ルートです。
弟子屈(てしかが)町から釧路市までの走行距離は179 kmでした。
道東の湖をハシゴしました。
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弟子屈町川湯温泉の宿で午前7時に大浴場へ。
7時半、朝食です。
素朴な感じでホッとする朝ごはんでした。
朝からずっと降っていた雨が8時半ごろやみましたが、体の疲れがまだぬけないのでいつもよりかなり遅めの9時半過ぎの出発としました。
宿から10分で「硫黄山(いおうざん)」に到着です。
アイヌ語で「アトサヌプリ」、意味は「裸の山」だそうです。
駐車場で、硫黄山のチケットは摩周湖第一展望台の駐車場と共通だと教えられました。
駐車場から見えた白い噴煙に近づいて行くとたくさんの黄色い噴気孔があり、硫黄の独特のにおいが立ち込めています。
非日常を感じます。
次に、昨日は霧で見えなかった「摩周湖」に行きます。
昨日とは逆のルートで「摩周湖第三展望台」側から道道52号線を上ります。
相変わらず走るのがとても楽しい道なのですが、上るにつれて霧が出てきました。
第三展望台のあたりは霧がひどく、スルーして「第一展望台」へ。
駐車場入口で硫黄山の駐車場チケットを見せた際、係りの方に「第三はだめだったでしょ?第一は見えるよ~!」と嬉しそうに言われました。
ベストではないですが、穏やかな湖面と「カムイシュ島」がよく見えました。
来たかいがありました。
「摩周湖カムイテラス」で嫁さんへのお土産に「流氷ドラフト網走ビール」を購入。
どんな色のビールなのか、下の写真は後日自宅で飲んだ時のものです。
色は「う~ん、確かに青だけど…」という感じですが、味はちょっと甘みがあっておいしかったです。
第一展望台から道道52号線を南に下り、国道391号線→243号線で「屈斜路湖」へ向かいます。
まず、湖のほとりにある露天風呂「コタンの湯」へ。
11時過ぎ、ちょっと迷って見つけました。
本当に湖のほとりのぎりぎりのところです。
写真右側の小屋が男性用脱衣所、左側が女性用のようです。
お風呂の水面と湖面がほぼ同じ高さなのが分かります。
冬になると目の前に白鳥が浮いていたりするそうです。
手を浸してみると、とてもよさそうなお湯加減でした。
私がここに来た時、私より少し若い年代の二人連れがいて珍しそうに写真を撮っていました。話しかけてみたところ、香港から来られたご夫婦で2週間のレンタカーでの北海道旅行を楽しんでいるところでした。お互いの旅の幸運を祈って別れました。
「コタンの湯」は結構穴場的なところと思いましたが、海外の方も知っていることにちょっとびっくりです。
次は、すぐ近くの「弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民族資料館」です。
6月とはいえ外はちょっと寒く、建物の中ではストーブが焚かれていて暖かかったです。
館内にはアイヌの人々の生活の様子が衣・食・住などのテーマ別に展示されていてとても分かりやすかったです。
「衣装試着体験」です。
私は体験しませんでしたが、家族連れが楽しそうに衣装を選んで着ていました。
こぢんまりした資料館ですが、とても興味深いものでした。
地図を見ながらどのあたりでお昼ご飯を食べようかと考え、ちょっと足を延ばして「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」に行くことにします。そこからの景色も良さそうなので…。
湖に近い直線の国道243号線を走っている時、距離はありましたが私のGR86の前を山側から湖側にクマが道を横切って行きました。
写真を撮ることはできませんでしたが、人生初の野生のクマとの遭遇となりました。
いくつかのコーナーを楽しくクリアしながら斜面を上って行き、道の駅に着いたのは12時半ちょっと前でした。
「美幌峠展望台」への道を上っていきます。
なぜか展望台の地面は石でデコボコです。
展望台から見える景色は最高でした。
すばらしい。
さっき駆けあがってきた道もよく見えます。
道の駅に戻ってお昼ご飯です。
初めてのお店では、基本的にメニューの一番左上の物をいただくことが多いです。
「山わさび醤油ラーメン」を注文。
個人的にはもう少し塩分控えめがいいですが、山わさびのさわやかさがとてもいいです。
次の目的地「阿寒湖アイヌコタン」に向けて午後1時出発です。
上ってきた国道243号線を下りて、そのまま道なりに進み国道241号線→240号線へ。
山の中の国道241号線はとても楽しく走ることができました。
午後2時過ぎ、「阿寒湖アイヌコタン」に到着。
ここは民芸品店と飲食店が並んでいるエリアです。
坂の上に歩いて行くと、トーテムポールがあります。
よく見るとヒグマが彫られているのが分かりました。
お店はたくさん並んでいるのですが、人通りが少なくてちょっと入りづらかったです。
阿寒湖の湖畔にも行ってみましたが、観光客は少なかったです。
ローソンでトイレを借りたので何か買おうと思い探しましたが、特に買いたいものがなかったので、自分へのお土産に北海道の地酒「海霧(うみぎり)」を買いました。
更に歩いて行くと観光船乗り場がありました。
ここも人通りは少ないです。
しばらく湖を眺めていました。
午後3時、阿寒湖を出発。
国道240号線をどんどん南に進んで、30分ちょっとでこの日の宿がある釧路市阿寒町の「道の駅 阿寒丹頂の里」に到着しました。
今日はずっと曇りだったのに、皮肉にも宿に着くころに晴天に。
宿は道の駅に併設された宿泊施設です。
部屋は広い和室でした。
道の駅の温泉施設へ行ってみると、ちょっと変わった赤い色のお湯でした。

(写真は施設の公式Websiteよりお借りしました)
温度は私好みの熱めで、とても気持ち良かったです。
夕食です。
「やきそば弁当」は食べずに寝てしまいました。
この頃は疲れのためか、夕食用にカップ麺を買っても食べずに寝てしまい、そのままお土産になっていました。
原 宗一郎