〖13日目:6月21日(水)〗
この日の走行ルートです。
根室市から本別町までの走行距離は286 kmでした。
霧が海から陸に押し寄せる、そんな私の知らない風景を見ることができた一日でした。
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根室市の宿で午前3時半に目が覚めました。
部屋の窓から、カメラの設定を変えて数枚撮った写真の中で一番肉眼に近いものがこれです。
夜が明けるの早すぎです。もう一度寝ました。
6時に起きて朝風呂の後、朝ごはんです。
昨日、焼き鳥を買った「タイエー」は調理パンも充実しています。
8時半に出発し、国道44号線を西へ20分程走って、昨夕ナビの設定間違いで来てしまった「道の駅 スワン44ねむろ」に到着です。
北側に「風連(ふうれん)湖」があります。
雲一つない青い空とその下のさらに青い湖面がとてもきれいでした。
国道44号線をさらに西へ進み、浜中町で道道599号線→808号線で「霧多布(きりたっぷ)湿原センター」に10時に到着しました。
センターから南の方角を見ると「霧多布半島」のあたりに海から大量の霧が上がって来ているようです。
見たことのない不思議な光景でした。
センターの1階ロビーの様子。
霧多布湿原にはたくさんの鳥が生息しているんですね。
トイレの洗面台。
初めて見るタイプでした。
「やちぼうず木道」を散策してみます。
木道を歩いて行くと「2代目やちぼうず大王」がありました。
ただ、左の丸い枯草の塊がそれなのか、右の緑に生い茂った草なのか、よくわかりませんでした( ̄▽ ̄)
日が差していますが気温はそれほど高くなく、木道の散策はとても気持ちいいものです。
ゆっくりと静かな湿原を楽しむことができました。
湿原センターを10時半に出て、15分程で「霧多布岬展望台」に到着。
展望台からはうっすらと霧のかかった「霧多布岬」が見えました。
岬の近くの駐車場へ移動します。
ここで湘南ナンバーのAudi TTで来られている人がいたので声をかけてみました。
お互いの旅のことなどをお話しさせてもらっている中で分かったのですが、その方は「タウシュベツ橋見学ツアー」に参加されたそうで、近くで撮った橋の写真などを見せていただきました。私もツアーについて調べていたのですが現在行われていないと思っていました。どうやらどこかの古いWebsiteを見ていたようです(T_T)
旅行者同士の情報交換は楽しくて役に立ちますね。
駐車場からはきれいな青緑色の海が見えました。
岬への道の途中に「湯沸(とうぶつ)岬灯台」があります。
ちょっと変わった形の灯台です。
そこから西の海岸線を見ると、海からすごい量の霧が流れて来ていました。
岬の突端に到着。
広々とした解放感のある風景なのですが、霧で水平線が見えなかったのが少し残念でした。
11時半に出発し、来た道を戻って道道123号線で海に近い道を西へ向かいます。
しばらくは霧の中でしたが走っているうちに霧も晴れ、「愛冠(あいかっぷ)岬」に着くころにはすっかり晴れていました。
道道123号線はたくさんのコーナーが連なり、走るのがとても楽しい道でした。
12時半ちょっと前に到着し、駐車場にGR86をとめて「愛冠岬」へ歩いて行きます。
岬のすぐ手前にシカがいました。
こちらを見ています。
怖いので静かに通り過ぎました。
モニュメント的なものがあります。
後で調べてみると「愛の鐘 ベルアーチ」というものらしいです。
突端に行ってみると、岬の先にある「大黒島」を飲み込むようにして沖から霧が迫ってきていました。
迫力のある、不思議な光景でした。
駐車場への帰り道、北海道大学の「アイカップ自然史博物館」に寄ってみます。
誰でも自由に見学できるようです。
建物の奥の大きな部屋にたくさんの動物や鳥のはく製が展示されています。
なかなかの見ごたえでした。
道道123号線に戻って北へ向かうとすぐに「厚岸(あっけし)大橋」があります。
渡り終えて橋のたもとで写真を撮りました。
午後1時、お腹が空いて近くの「道の駅 厚岸グルメパーク」へ来ました。
いくつかのレストランがありますが、どこも満席で結構な待ち時間なのでとりあえず展望台へ。
西の海にも分厚い霧の層が見えました。
見慣れない風景なのでついつい見入ってしまいます。
道の駅での昼食をあきらめて、国道44号線を西へ進みます。
午後2時過ぎ、釧路市の市街地で「回転寿司屋 まつりや」さんを見つけました。
食べたいものを紙に書いて注文するシステムでした。初めての経験です。
「まぐろ三点盛り」「つぶ貝」「えび」「イカ」を注文。
汁物は「かに汁」です。
もっとお寿司を食べたかったのですが、かに汁でなんとなく満腹になってしまいました。
どれもとてもおいしかったです。
釧路市街地から30分程走って、午後3時過ぎ「釧路市湿原展望台」に到着です。
展望台の東に広がる「釧路湿原」を屋上からみたところ。
ただただ広い、いい景色です。
西の方角には沢山の山々が重なって見えました。
東側とは対照的な眺めで面白いです。
建物の2階には釧路湿原の動植物に関する展示物があり、足早に見て回りました。
特にそれらしい展示物はなかったのですが、2階の中央スペースの青いライトがきれいでした。
展望台の周囲に1週約2.5 kmの遊歩道があるので行ってみます。
林の中のすずしげな道ですが、入口には太い赤字で「ヒグマ出没注意」の立て看板がありました。
途中から下りの木道となり歩きやすかったです。
2.5 kmは長すぎるので途中で引き返しましたが、帰りの上りはきつかったです。
それでも約30分の心地よい散策となりました。
駐車場に戻ると私のGR86の後ろに岐阜ナンバーの白い86がとまっていました。
やはり遠くから北海道に来る人はたくさんいるんですね。
午後4時出発。
元来た道道53号線を南下、海沿いの国道38号線を西へ進みます。
白糠(しらぬか)町で国道392号線に乗って内陸へ向かい、その後は国道274号線で本別(ほんべつ)町へ。
この山の中の国道392号線・274号線はほどよいアップダウンとコーナーが多く、ドライブがとても楽しい道でした。また走りたいです。
午後6時、本別町の宿に到着しました。
ここはお寿司屋さん直営の宿だそうです。
部屋はいたって普通でした。
宿の近くのスーパーで買ってきた夕飯とビールをいただきました。
今日もとても楽しくGR86を運転することができ、大満足の一日でした。
原 宗一郎