〖14日目:6月22日(木)〗
この日の走行ルートです。
本別町から厚真町までの走行距離は340 kmでした。
新冠町の道の駅で40年ぶりに聴いたレコードの音の繊細さに感動した日でした。
--------------------------------------------------------------------------------
本別(ほんべつ)町の宿で午前5時半起床。
大浴場はないので部屋のシャワーを浴びて、午前7時に朝食。
お寿司屋さんがやっている宿だけあって、料理がとてもおいしく、ご飯もお替りしてお腹いっぱい食べました。
この旅でこれまで食べた朝食でベストでした。
午前8時出発。
道道56号線を南下し、国道336号線へ。
広尾町のまっすぐな道です。
長い直線はクルーズコントロールで走ると楽です。
太平洋に出ると信号もなくなりペースが上がります。
海岸線ぎりぎりの道路はところどころ覆道(ふくどう)になっています。
暗いトンネルの中を走るのは好きではありませんが、覆道はスピード感があって楽しいです。
昨日の霧多布(きりたっぷ)で見たのと同じように、海からの霧が山の斜面を這い上がっていきます。
この光景がおもしろくて、路肩にGR86をとめてしばらく眺めていました。
海には強烈な潮の香りが漂っていました。
「えりも黄金トンネル」です。
全長4,941 mで、北海道内の道路トンネルで最も長いそうです。
「望洋台」です。
国道336号線から道道34号線へそれて、午前11時すぎに「襟裳岬」到着です。
楽しいドライブでした。
平日のためか、駐車場は思ったほど混んでいません。
「風の館」です。
風速25メートルの風を体感できるらしいですが、パスです。
「襟裳岬灯台」です。
「襟裳岬」です。
うっすらとですが水平線も見えていい眺めでした。
この道を下りてさらに先に進みます。
ここから先には行けないようです。
空が青いと良かったのですが…。
ここで40歳前後と思われる、いかつい感じの男性とちょっと派手めの女性のカップルがお互いの写真を撮り合っていたので、「ご一緒に撮りましょうか?」と声をかけたところ、女性から満面の笑みで「大丈夫です~」と断られてしまいました。初めての経験です。
が、その2~3分後、男性が申し訳なさそうに「やっぱりお願いします」と。
言われるがままに写真を撮りましたが、私にとっては「???」の出来事でした。微妙な関係なのでしょうか(@_@)
駐車場に戻って「えりも観光センター」を覗いてみます。
水槽においしそうな毛ガニがいました。
トイレを借りて、12時すぎに出発。
国道336号線に戻って左に海を見ながらどんどん西へ進みます。
午後1時すぎ、浦河町で国道235号線に移ってすぐのところにあったおそば屋さんに入ってみました。
「若鶏ざる」を注文したところ、お店の方が「あと一人前だけ十割そばがありますがいかがですか、プラス100円ですが…」とのことでお願いしました。
少し太めの手打ちそばと鶏肉とネギのあたたかいつけ汁です。
十割そばは、いい香りでほんのり甘く、つゆとの相性もとてもよかったです。
そば湯で飲んだつゆも美味しかったです。
国道235号線をさらに進んで行くと大きな道の駅があったので寄ってみることに。
「道の駅 サラブレッドロード新冠(にいかっぷ)」です。
「ハイセイコー」の像がありました。
競馬には興味のない私でも知っている名前です。
そういえば、新冠町がある日高地方は有名な競走馬の産地でした。
「レ・コード館」を覗いてみます。
受付で「今すぐホールでレコードを聞くことができますがいかがですか」と言われ、何のことかよくわからないまま「じゃあお願いします」と答えてしまいました。
なぜか速足で連れて行かれたホールです。
見たことのない大きなスピーカーにちょっと期待が膨らみます。
私のほかにお客さんはいません。
お姉さん「ジャズ、クラシック、ポップスなど、お好きなジャンルはありますか」
私「クラシックを…、チャイコフスキーだとうれしいです」
で、お姉さんがかけてくれた曲は私が大好きな「1812年」でした。
約40年ぶりにレコードで音楽を聴きました。
レコードに刻まれた溝からレコード針で情報を拾って音を再現するわけですが、あの細い溝にどうやったらこんなにたくさんの情報を入れられるのか不思議に思うほど迫力があり、かつ繊細な音で驚きました。
もちろんスピーカーやその他の音響機器の性能のおかげもあるとは思いますが、レコードを見直しました。
時間が限られているようで、曲の最後まで聞くことはできませんでしたが素直に感動しました。
続いて施設内を見学です。
日本中から寄贈されたレコードは100万枚だそうです。
昔見たことがあるジャケットもありました。
古い蓄音機なども展示されています。
たまたま入った「レ・コード館」は、とてもいいところでした(^^)/
午後3時半すぎに出発です。
いつもGR86の中ではクラシックではなく、ONE OK ROCK、UVERworld、MAN WITH A MISSION、米津玄師などにメインに聞いています。
日高町で国道235号線→237号線に移り、平取(びらとり)町で道道59号線へ。
平取町から宿のある厚真(あつま)町へ続く山の中の道道59号線はGR86で走るのがめちゃくちゃ楽しい道でした。
宿には午後5時過ぎに到着。
この日私が泊まる部屋は「移動式ハウス型宿泊ムービングハウス」というものでした。
上の写真のように2棟が一つの建物になっています。
入口を入って左側がベッドルーム。
右側がキッチンとリビングルーム。
ベッドルームとキッチンの間にバス・トイレがあります。
コンテナハウスのようなものですが、細長い間取りなので使い勝手はイマイチです('Д')
ムービングハウスから大浴場のある建物へは外を200 mほど歩いて行く必要があります。
大浴場の泡風呂。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
天然温泉ではないですが、いろいろなお湯を楽しむことができました。
ハマナスクラブというコンビニで買った夕食です。
PALMビールは初めて飲みましたが、フルーティーで大変おいしかったです。
この3日間で約1,000 km走ったせいか疲れていたようで、夕食後はぐっすり眠れました。
原 宗一郎