〖16日目:6月24日(土)〗
この日の走行ルートです。
室蘭市から函館市までの走行距離は298 kmでした。
思った以上に長距離を走った一日でした。
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室蘭市の宿の部屋でシャワーを浴びて、午前6時半に1階ロビーで朝食です。
これを見て、予約時に「軽朝食無料サービス」となっていたことを思い出しました。
「まあ、こんなもんかな」と思いながら食べました。
この日は室蘭市から内浦湾(噴火湾)と亀田半島の海岸線をぐるりと回って函館市まで行く予定です。
荷物を持ってGR86をとめている近くのホテルの駐車場へ行き、午前8時過ぎに出発です。
近くにある「白鳥(はくちょう)大橋展望台」に寄って行きます。
駐車場から階段を上って行くととてもいい景色が広がっていました。
「白鳥大橋」は全長が1,380mあり、東日本最大の吊り橋だそうです。
ただ、この橋、橋げたが非常に薄いことに気づきました。
私にとってこの規模の吊り橋で一番なじみ深いのは「明石海峡大橋」なのですが、それの橋げたはとても分厚くて頑丈に見えます。
橋によって随分違うものなんだと驚きました。
国道37号線を海沿いに北上し、高砂町から道道578号線で内陸へ向かい国道230号線に乗り換えて「洞爺(とうや)湖」の「サイロ展望台」到着は午前10時でした。
道道578号線・国道230号線はとても楽しく走れる山道でした。
あいにくの天気ですが、雲がとても低く、これはこれでなかなか面白い景色でした。
展望台からひっきりなしに遊覧ヘリコプターが離着陸していてうるさいので、早々に移動です。
国道230号線を戻ってそのまま湖畔に下りてみます。
湖岸ぎりぎりにある駐車場に入ってみました。
湖の水は澄んでいて、サイロ展望台からとは違った表情の洞爺湖をみることができます。
ここにアート作品がありました。
調べてみると、洞爺湖の周囲約43kmの湖畔沿いにあるアートギャラリー「とうや湖ぐるっと彫刻公園」の作品の一つ「復活52」でした。
天気がもう一つなのであまりいい景色も望めず、先を急ぐことにして10時半出発です。
内浦湾沿いの国道37号線に戻って海岸線沿いに西へ進みます。
午前11時半、長万部(おしゃまんべ)町で国道5号線に乗り換えてすぐに「浜チャンポン」と書かれた派手な看板を見つけました。
たくさんの車がとまっています。「長万部三八飯店」という人気のお店のようです。
メニューです。
初めてのお店では基本的にメニューの一番左上のものを食べるようにしています。
「塩味浜チャンポン」です。
ビジュアルのインパクトは非常に大きいです。
丸ごと一杯のイカに帆立、エビ、ホッキ貝、大量のワカメが入っています。
ちょっとしょっぱかったですが、魚介のだしが利いていて普通においしかったです。ごちそうさまでした。
国道5号線を南下し、「噴火湾パノラマパーク」に寄って行きます。
緑の向こうに噴火湾(内浦湾)が見えました。
さらに進んで、森町で国道5号線から亀田半島の海岸線を走る国道278号線へ。
午後2時に「道の駅 しかべ間欠泉(かんけつせん)公園」に到着です。
「しかべ間欠泉」は1924年(大正13年)に発見されたそうです。
それ以来100年近くの間、約10〜15分ごとに100℃の温泉が高さ15m以上吹き上げています。
受付で料金を払って中に入った時、ちょうど間欠泉が吹き出しました。
吹き出す温泉の勢いがすごかったです。
間欠泉の近くに「足湯」があり、浸かりながら間欠泉を見ることができます。
せっかくなので私も利用しましたが、一人で入っているのは私だけでした(~_~)
とてもいいお湯でした。
ここはペーパータオル備え付けなのでタオルがなくても大丈夫です。
私は利用しませんでしたが、温泉の蒸気で「蒸し釜料理」も楽しめるようです。
食材を道の駅で買って、下の写真のような釜に入れてただ待つだけです。
午後2時半に出発し、しばらく走っていると昨日と同様に海からの霧が見えました。
この時期、太平洋側は霧が多いみたいです。
1時間ほど走ったところにある「道の駅 なとわ・えさん」の南側にとても広い砂浜がありました。
道の駅の隣がキャンプ場になっており、週末を楽しむたくさんの親子連れの姿がありました。
海からの風があって割と大きな波が打ち寄せています。
久しぶりに砂浜を見たような気がします。
ここから先は、左に津軽海峡を見ながら国道278号線を西に走ります。
函館空港の手前で道道879号線に乗って内陸に入り、「天使の聖母トラピスチヌ修道院」に到着したのは午後4時過ぎ。
誰でも自由に見学することができます。
この時は外国からの観光客の方が多かったです。
「天使の聖母トラピスチヌ修道院」は1898年(明治31年)、キリスト教伝道のためにフランスの修道院から派遣された8名の修道女によって創立されたそうです。
現在の建物は大部分が1927年(昭和2年)に再建されたものとのことです。
門を入ったところにある「大天使聖ミカエル」の像です。
フランスから送られた像だそうです。
まっすぐ斜面を登っていくと「聖母マリア」が両手を広げて迎えてくれます。
美しいです。
よく手入れされた庭園の中を上って行きます。
とても立派で大きな建物がありました。
写真中央の丸みを帯びた部分が「聖堂」、その左側が「司祭館」だそうです。
「聖堂」の正面に飾られた女性の像は「聖女ジャンヌ・ダルク」です。
凛々しくてかっこいいです。
敷地全体がとても丁寧に手入れされており、立派な像や建物が印象的でした。
帰り際に売店によって何か買おうかと思いましたが、私の欲しいものがなかったので少しだけ「献金」をさせていただきました。
午後4時半に出発し、30分で函館市の宿に到着です。
部屋は清潔感があってよい感じです。
近くのローソンで買ってきた夕食です。
サッポロの「サマーピルス」はめちゃくちゃおいしいです。
でも置いている店が少ないのか、この後も道内で探したのですがなかなか巡り合うことができませんでした(‘Д’)
原 宗一郎