〖17日目:6月25日(日)〗
この日の走行ルートです。
函館市から厚沢部(あっさぶ)町までの走行距離は181 kmでした。
函館市内の散策がとても楽しかったです。
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函館市の宿の部屋で午前7時朝食。
近くのローソンで買ってきたサンドイッチとコーヒーをおいしくいただきました。
この日は、まず徒歩で函館散策をしてからGR86で移動しようと考え、宿の女将さんにお願いしてお昼ごろまでGR86を車庫に入れたままにさせていただけることになりました。
部屋で何となくテレビを見たりしていて午前9時に出発し、歩いて「JR函館駅」へ。
以前、家族旅行で駅前のホテルに泊まったことがあり、懐かしい風景です。
函館駅から徒歩1分の「函館朝市どんぶり横丁市場」です。
朝早くから海鮮丼を求めてたくさんの観光客が行列を作ることで有名ですね。
「朝市仲通り」の様子。
日曜日なのでもっと人が多いかと思いましたがそうでもなかったです。
さらに3分歩いて、「函館市青函連絡船記念館 摩周丸」に到着です。
青函連絡船として1988年(昭和63年)まで運航していた摩周丸が、当時使われていた乗り場に係留されています。
展示室では実物の部品や模型、映像などで青函連絡船の構造や歴史などを学ぶことができます。
おもしろいものがたくさんありましたが、その中で連絡船のスクリューとして使われていた「可変ピッチプロペラ」を初めて知りました。
50年以上前に開発された技術ですが、プロペラの角度を変えることによってエンジン出力を変えずに全速・微速・停止・後進ができる優れモノです。めちゃめちゃおもしろいです。
「ブリッジ(操舵室)」です。
計器がたくさんあるということは、クルマの運転と違って操舵は大変なんでしょうね。
「無線通信室」です。
ここで乗員の方々が働いていた姿が目に浮かびます。
売店のあるスペースの一画に、1954年(昭和29年)に台風で沈没した「洞爺(とうや)丸」に関する詳細な説明がありました。千人を超える死者・行方不明者を出した海難事故です。
なんとなくこのような事故が遭ったことは知っていましたが、改めて丁寧に説明を読みました。
摩周丸の外に出て、船首からの姿も見ました。
とても大きな船でかっこいいです。
「摩周丸」は思っていた以上に見応えがあり、楽しかったです(^^)
この日は「函館マラソン」の開催日で、コース上では給水所などの準備が進んでいました。
そんな中、「金森(かなもり)赤レンガ倉庫」に到着です。
マラソンのために、もうしばらくすると駐車場が閉鎖されるというタイミングだったので人通りが少ないです。
倉庫の中のショッピングモールも閑散としていました。
倉庫前の道を進んで行くと「ラッキーピエロ」があります。
ご当地ハンバーガーで超有名ですね。
お店の前を右折して進んだ先にあるのが「八幡(はちまん)坂」です。
雑誌などでよく見る写真は坂の上から見下ろすアングルですが、下から見上げるとこんな感じ。
坂を上って見下ろしたところ。
やっぱり海が見えるこちらのアングルがいいですね(^_-)-☆
1910年(明治43年)に建てられた「旧函館区公会堂」です。
とても綺麗で立派な建物です。以前の旅行で中は見ているので今回は中には入らずでした。
日差しが強く暑い中、汗をかきながら歩いて元町教会群を見にいきます。
「函館ハリストス正教会」です。1916年(大正5年)建築。
白い壁と緑青(ろくしょう)色の銅板屋根の組み合わせがすばらしいです。
写真の左奥に夜景で有名な「函館山」の山頂が見えます。
この聖堂は拝観献金200円で内部を見学することができます。
写真撮影禁止でしたが、壁に飾られた絵や祭壇を間近で見られてとてもよかったです。
「函館聖ヨハネ教会」です。
上から見ると屋根が十字架の形になっているそうです。
「カトリック元町教会」です。
現在の建物は1923年(大正12年)に再建されたものだそうですが、大きくてかっこいいです。
「金森赤レンガ倉庫」に戻ると、暑い中たくさんのマラソンランナーの方が走っていました。
運河をまたいでショッピングモール間をつなぐ橋の上から見えた風景。
3時間ちょっとのとても楽しい散策を終え、12時過ぎに宿に戻りました。
宿の女将さんにお礼を言って、出発です。
マラソンのための交通規制で混んでいる市街地を抜けて、国道227号線→228号線で函館湾沿いを西へ進みます。
30分程走ったところでトンカツのお店を見つけてお昼ご飯としました。
「ロースカツ定食」です。
3時間ほぼ歩きっぱなしだったのでお腹もすいていて、本当においしかったです。
引き続き、海を見ながらのドライブを楽しみます。
午後2時、知内(しりうち)町の「重内(おもない)神社」に到着です。
お詣りを済ませて拝殿の裏の階段を上ります。
山頂の本殿の横にある展望台からの眺めが素晴らしいです。
海へ伸びるまっすぐな道、津軽海峡とその向こうに青森県の下北(しもきた)半島が見えます。
階段を下りていくとまた少し違う風景がありました。
足元から伸びていく道路がきれいに見えます。
国道228号線に戻ってどんどん進んで行きます。
北海道最南端の「白神(しらかみ)岬」です。
ここからは津軽半島がよく見えました。
岬の海は穏やかでした。
この海の青色が好きです。
ここからは左手に日本海を見ながら松前半島の西岸を北上します。
午後4時半、江差(えさし)町の「海の駅 開陽丸」に到着しました。「道の駅」ではなく「海の駅」です。
「開陽丸」は幕末にオランダで建造された軍艦で、1868年(明治元年)にここ江差沖で座礁・沈没しています。
「開陽丸記念館」の最終入館時刻にはぎりぎり間に合いませんでしたが、外観をじっくりみることができました。
スマートでかっこいいです。
この記念館は船ではなく、船の形をした建物が海の中に建っています。
船首部分です。
いい写真が撮れました。
海沿いの国道はこのあたりから227号線となり、しばらく北上するとそのまま内陸の厚沢部(あっさぶ)町へ続いています。
厚沢部町の宿に到着したのは午後5時半でした。
部屋は広めのツインルームです。
すぐに天然温泉の大浴場へ。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
かなり熱めのお湯がとても気持ち良かったです。
宿に来る途中にセブンイレブンで買っておいた夕食です。
お昼ご飯にしっかりトンカツ定食を食べたので軽めの夕食にしました。
午前中に函館市内を3時間歩き、疲れていたようで気持ち良く眠れました。
原 宗一郎