GR86旅3日目の走行ルートです。
福井市~富山県黒部市までの走行距離は 180 kmでした。
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3日目:9月29日(日)
福井市の宿で午前6時起床、6時半にお風呂へ。
他にお客さんはおらず、大浴場は貸切でした。
この日は素泊まりだったので前日にスーパーで買っておいた朝ごはんを和室でいただきました。
おにぎりは、明太子と梅の定番の組み合わせで安定のおいしさです。
8時過ぎに出発し、日曜日の空いている道を走って9時半に「石川県立航空プラザ」に到着です。
駐車場から建物に歩いて行く途中に屋外展示もあります。
県立の施設だからか入場無料でした。
予想していなかったのですが、大きな建物の1階の半分は子供たちが遊ぶスペースでした。
駐車場に着いたときに小さな子供連れの家族が多いなと思ったのですが、理由が分かりました。
残りの半分のスペースにたくさんの航空機が並べられています。
F-104J迎撃戦闘機です。
この機体は私が生まれる前の1964年に日本国内で製造されたもので、さすがに古さは否めませんがそれでもカッコイイです。
ブルーインパルス仕様のT-2高等練習機です。
今年の春に行った「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」にも同じものがあったのを思い出しました。
何度見ても鮮やかな色使いがとてもいいです。
T-2練習機のコンダイノズルです。
絞ったり広げたりしてエンジンからの空気流の速度を変えて推力を調整する装置です。
こういう仕組みを間近でみられるのは本当に興味深いです。
2階に上がってみました。
楽しそうに遊ぶ子供たちの元気な声が聞こえました。
2階には航空機の歴史や飛行の原理の説明に関する展示があります。
この風洞実験装置では、翼の断面形状によって揚力がどう変わるのかを見ることができます。
「ふんふん、なるほど」という内容ですが、目で見て理解できるのは純粋に面白いです。
石川県立航空プラザは、想像していたところとは少し違いましたが楽しいところでした。
10時過ぎに出発して国道8号線・156号線で「兼六園」へ。
金沢市内をGR86で走っていて、道路や街の雰囲気が京都市の白川通りにとても似ていると思いました。
兼六園近くの駐車場にGR86をとめて金沢城のお堀の横を歩いて行きます。
入場券はPayPayで購入。
最近の観光地は電子マネーを使えるところが増えて便利になりました。
さっそく園内を散策です。
兼六園は、江戸時代に加賀藩の歴代藩主によって造られた庭園で、日本三名園の一つです。
いかにも日本庭園と言う雰囲気で、そのせいか日本人より外国人の観光客の方が多かったです。
「根上松(ねあがりのまつ)」です。
十三代藩主 前田斉泰が盛り土に若松を植え、成長後に土を除いて根をあらわにしたものだと伝えられているそうです。
それにしても大きくて立派です。
「雁行橋(がんこうばし)」は、夕空を飛ぶ雁の隊列をかたどっています。
「徽軫灯籠(ことじとうろう)」です。
兼六園のシンボルとしてよくWebsiteやガイドブックなどに掲載されている2本脚の灯籠です。
やはり人気の写真スポットのようで、写真撮影のための列ができていました。
園内の入り組んだ小路を歩いていろいろな景色を楽しむことができました。
兼六園の隣にある金沢城は以前一度来ているので今回はパスです。
兼六園から駐車場までの帰り道で何かのイベントが行われていました。
沢山の人が芝生に座ってビールを飲んでいて羨ましかったです( ̄▽ ̄)
12時半出発、お腹が空いて国道8号線を北上しながら2軒の飲食店に寄るも日曜日のためか大混雑で諦めて先に進みます。
午後1時半過ぎに、富山県高岡市内の「麵屋やす」さんでやっとお昼となりました。
富山といえばブラックラーメンということで「やすブラック」を注文。
私には初めてのブラックラーメンでしたが、しっかりした味のスープにちぢれ太麺がよく合って大変おいしかったです。
ラーメン屋さんから10分程で「瑞龍寺(ずいりゅうじ)」に到着。
駐車場にGR86をとめて拝観料を支払い、「総門」へ。
これは総門に掲げられていた「瑞龍寺伽藍(がらん)配置図」です。
なかなか不思議な人体図です…。
瑞龍寺は、加賀藩3代藩主前田利常によって建立された曹洞宗のお寺で、造営は江戸時代初期(1600年代中頃)です。
「山門・仏殿・法堂」が国宝に指定されています。
ものすごく立派な山門。
山門の仁王像は鮮やかな極彩色です。
山門をくぐると仏殿があります。
芝生が広がる左右対称の中庭は広く美しく隙がない、という印象です。
それを取り囲む回廊も重々しい雰囲気でとてもいいです。
仏殿には本尊の釈迦如来像が安置されています。
引き締まる気持ちでいつもどおり家族の健康・旅の安全をお祈りしました。
仏殿は総欅(けやき)造りだそうです。
素晴らしい造りの天井を見上げて思わず写真を撮りました。
そして、法堂です。
建物の中はとても広く、靴を脱いで自由に上がってお参りすることができます。
豪華な造りの法堂には前田利長公の位牌が安置されています。
法堂からは回廊の中を通って戻ります。
その突き当りに「トイレの神様」として有名な「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」がいらっしゃいました。
なお、こちらはレプリカです。
禅宗のお寺では、烏枢沙摩明王はトイレの守護神として祀られることが多いらしいです。
瑞龍寺は、シンプルにして荘厳でした。今回来ることができて本当に良かったです。
この日は黒部市内に住む長男のアパートに泊めてもらうことになっていて、そっちに向かう前にちょっとだけ「高岡大仏」を見ていくことに。
GR86でそれらしきところをグルグル回ったのですがなかなか駐車場を見つけらず、車の中から写真だけ撮りました。
穏やかなお顔の大仏様が見られて良かったです(^-^)
国道8号線をひたすら走り、息子のアパートには午後4時半の到着でした。
息子の彼女も一緒に待っていてくれて、「初めまして。」とご挨拶。
3人で小一時間、自己紹介も兼ねてなんだかんだと話をして富山市内の「氷見きときと寿司」さんへ。
喋るのと食べるのと飲むのに忙しくて写真を撮っていませんでしたが、期待通りのおいしいお寿司でした(^_-)-☆。
「きときと」は富山弁で「新鮮な・活きのいい」という意味だと彼女が教えてくれました。
旅行中はいつも一人の夕食ですが、この日はわいわいとにぎやかな楽しい夜でした。
原 宗一郎