GR86で大阪から明石海峡大橋経由で四国へ渡り、徳島県→高知県→香川県を回って瀬戸大橋から戻って来る旅。
2日目の走行ルートです。
兵庫県南淡路市~徳島県美波町までの走行距離は 157 kmでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2日目:5月14日(水)
午前5時起床。
この日の宿は淡路島の東の海に面した高台にあるので日の出を見ようと思って外に出てみました。
あいにくの曇り空でしたが、南東に広がる海と淡路島の山々の連なりがとても綺麗です。
6時前に大浴場に行ったときに再チャレンジし、朝陽を見ることができました。
7時朝食。
どの料理もご飯もとてもおいしく、特にお味噌汁の中の玉ねぎが甘くて絶品でした。
さすが淡路島の特産品です。
8時半に宿を出て、できるだけ一般道を走ってから「大鳴門橋」へ。
大鳴門橋を渡って、「鳴門公園」の駐車場到着は午前10時。
駐車場から歩いてトンネルを抜けて、つい先ほど渡って来た大鳴門橋を見に行きます。
「千畳敷展望台」からは、本当に間近に橋を見ることができます。
1985年開通で、私が初めてこの橋を渡ったのは確かその3年後だと思います。
学部もバラバラの大学の男友達計7人、レンタカー2台で四国一周した楽しい思い出です。
千畳敷展望台のすぐ横の「鳴門山展望台」に上ってみます。
結構きつい勾配で汗だくになりましたが、眺めは最高でした。
駐車場に戻る途中に高速道路の上の歩道橋から見た風景です。
明石海峡大橋の大きさだと無理ですが、大鳴門橋はすっきり写真に納まってくれました。
続いて鳴門市内の「妙見山(みょうけんさん)公園」へ移動。
桜の名所らしいのですが、GW明けの平日とあってか駐車場はガラガラです。
駐車場から歩いて3分のところに立派なお城があります。
近くにあった掲示板によると「トリーデなると」というお城のような形の建物で、開館は土日と災害時、内部は多目的ホールと災害用備蓄室、展望台ということでした。
桜の名所ということでお城の形の防災関連施設を作ったのだろうか?
気を取り直して、すぐ横にあった「妙見神社」にお詣り。
家族の健康と旅の安全をお祈りし、顔を上げてその立派な屋根に気づきました。
何と言う造りなのか分かりませんが、屋根の中央にお城の破風のような盛り上がりがありとても豪華です。
11時半に出発し、30分ほどで「四国八十八箇所第一番札所 霊山(りょうぜん)寺」に到着。
歴史を感じる大きな「仁王門」です。
ここ霊山寺は約1,300年前に開かれたお寺だそうです。
境内の色鮮やかな鯉が泳ぐ「放生池」とその向こうに「本堂」があります。
左には「多宝塔」が見えます。
本堂に入ってみます。
祀られているのは釈迦如来だそうです。
ここでも家族の健康と交通安全を祈願。
左右にはたくさんの吊灯篭が吊るされ、独特の雰囲気をつくっていました。
上を見上げると迫力のある龍の天井画があります。
霊山寺は見どころの多い、とても立派な第一番札所でした。
次に向かうのは徳島市内の「眉山ロープウェイ」です。
移動中にお昼ご飯をと思っていましたが、お店を見つけられずロープウェイ乗り場近くのラーメン屋「麵屋 やま樹」さんへ。
「濃厚豚骨醤油ラーメン」を注文。
文字通り濃厚なスープに豚バラ肉と硬めの麺が絡んでとてもおいしかったです
(^o^)
眉山ロープウェイ乗り場が入っている「阿波おどり会館」。
1階でチケットを買って5階の待合室へ。
私のほかにお客さんは1人。
話しかけてみると、米国シカゴから来た同年代の白人のおじさんで、2人でロープウェイに乗ることになりました。
最初はちょっと警戒している感じでしたが、すぐに予想外の勢いでしゃべり始めました。
静岡県に住む米国人の友達と数日過ごした後1人で四国に入り、高松市→松山市→徳島市と旅をしているそうで、恐らく何日か英語で話す機会が少なくてストレスが溜まっていたのだと思います。
ロープウェイを降りて、お互いの旅の幸運を願って握手をして別れました。
山頂は広々としています。
展望台からは、吉野川と徳島市の市街地がよく見渡せました。
山頂の「剣山神社」にもお詣り。
徳島市は会社員時代に出張で来ていましたが、眉山には登ったことがなかったので今回はとてもいい機会でした。
次に向かったのは阿南市の「お松大権現(だいごんげん)」で、到着は午後3時半ちょっと前。
高さ2mの巨大招き猫がお出迎えです。
手水鉢(ちょうずばち)の猫のかわいい笑顔が「猫の恩返し」に出てくるキャラクター “ナトル”にそっくりで思わず笑ってしまいました。
拝殿です。
拝殿の中にもたくさんの招き猫が並んでいます。
お松大権現は勝負の神様・入試の神様・猫神さんとして有名で、日本三大怪猫伝の一つだそうです。
かわいい猫だけではなく、ちょっと見た目の怖い猫もいます。
ネコの大仏。
木々の生い茂った涼しい境内を歩くのは気持ち良かったです。
数えきれないほどの招き猫なのですが、なぜか心落ち着くところです。
お松大権現は、猫と招き猫好きの人にはたまらないところでした。
午後3時半過ぎに出発、山の中を南へ下る県道28号線はかなり細い道で大変でしたが、その後の国道55号線は楽しい山道です。
更に進んで、GR86のナビに無料の自動車専用道路に乗せられ、一般道を走るためにすぐに降りたのですがこれが失敗でした。
海沿いの山の中を走る県道25号線は車一台がやっと通れるほどの道幅です。
約7kmの間に対向車は軽トラ2台で、いずれもたまたまちょっとだけ道幅の広いところでラッキーでした。
二度と走りたくない道です(-_-メ)
美波町の海に突き出した崖の上に建つ宿に着いたのは午後5時でした。
フロントに猫が…。
この宿では保護猫がたくさん飼われていて、そこらじゅうを猫が走り回っています。
お松大権現の招き猫の後は、元気な保護猫たちでした(^o^)。
なぜか妙に細長い部屋。
窓の外には太平洋が広がっています。
転落防止のためか窓は開きませんでしたが、下を覗くと岩にくだける白い大きな波が見えました。
猫が走り回る廊下を通って、天然温泉の大浴場へ。

(画像は宿の公式Websiteよりお借りしました)
露天風呂は、眺めもお湯加減も最高でした。
こういうのが本当の露天だなと思います。
宿の人に聞いたファミマで買ってきた夕食です。
まだ旅行2日目なのに、久しぶりの長時間運転で疲れていたのか午後8時には寝落ちしてしまっていました。
原 宗一郎