GR86で大阪→滋賀→岐阜→長野→山梨→静岡→愛知→三重を走る旅。
6日目の走行ルートです。
静岡県伊東市~富士市までの走行距離は 202 kmでした。
この日の私の歩数は12,601歩でした。
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6日目:11月16日(日)
伊東市の宿で朝6時半に起きて部屋のシャワー。
朝食はシンプルでした。
驚いたことに感染対策のため各部屋での食事です。今は、インフルエンザなのかな?
8時に出発し、左手に太平洋を見ながら国道135号線を南へ。
1時間ほど走ったところで景色のよさそうな駐車スペースがあったので休憩です。
広々とした空と海の眺めが素晴らしい。
トイレから駐車場に戻ると私のGR86のフロントタイヤをガン見している若いお兄ちゃんがいました。
この写真はブログ用ではなく、「尾ヶ崎ウィング」の場所記録のために位置情報の残るスマホで撮ったものですが、たまたまそのお兄ちゃんが映り込んでました。
近づいて「赤いブレーキキャリパー、いい感じでしょ」と声をかけると「カッコイイッスねー」と笑顔が返ってきました。
実はこれはノーマルのキャリパーにポン付けできるキャリパーカバーだと説明すると、そういうものを知らなったようで大変驚いていました。
連れの女の子2人と計3人でドライブ中のようで、しばらく86の話をして「安全運転で!」と別れました。
下田市の「ペリーロード」到着は9時半でした。
”ペリー”とは、1853年に黒船で日本にやってきたあの有名なペリー提督です。
翌年の日米和親条約締結後、ペリーはここ下田に滞在し、条約の運用詳細を定める「下田追加条約」の交渉の場である「了仙寺」まで何度も行き来した道がペリーロードです。
石畳のペリーロードを歩いてみました。
小さな川沿いに古い建物が並んでいます。
白黒の特徴的な壁の建物がありました。
「なまこ壁」と呼ばれる、土壁などの壁塗りの様式の一つだそうです。
石造りの建物には「伊豆石」と呼ばれる伊豆半島産の石材が使われています。
レトロな、とてもいい雰囲気です。
なまこ壁のカラオケボックス。
おしゃれです。
海に出たところに「ペリー艦隊来航記念碑」があります。
見たことのあるお顔です。
ペリーロードを戻って、「MoBS黒船ミュージアム」を覗いてみました。
ロビーでは大きな顔のペリー提督が出迎えてくれます。
チケット購入時に「まずは黒船シアターで動画をご覧ください」とのこと。

(画像は施設の公式Websiteよりお借りしました)
黒船来航の背景や了仙寺での下田追加条約の交渉の様子、下田の庶民の人々とアメリカ人との交流など、幅広い情報がわかりやすく解説されています。
20分程の動画ですが、とても面白く、あっという間に見終わりました。
ロビー以外は撮影禁止だったので写真はありませんが、二階にはペリーの肖像画や当時の地図・海図などが展示され、興味深く見て回りました。
ミュージアムのすぐ近くに了仙寺の本堂があります。
江戸時代の日米交渉の場であったお寺と思うと感慨深いものがありました。
いつも通り家族の健康と旅の安全を祈願。
ベリーロードは、レトロな建物と幕末の空気に触れられる、期待以上に楽しい場所でした。
国道136号線を20分ほど走って「弓ヶ浜」には11時に到着。
名前の通り、弓状に湾曲した約1.2 kmの白い砂浜です。
海の青緑色がとてもきれいです。
数人のサーファーが波を楽しんでいました。
波打ち際から沖合にかけて変化する海面の色も面白いです。
遠くに、海に入って遊んでいる若者3人を見つけました。
ここに来る途中、尾ヶ崎ウィングで会った3人でした。若いっていいなと思いました。
海沿いの県道を走って伊豆半島最南端の岬「石廊崎(いろうざき)」へ向かいます。
11時半に「石廊崎オーシャンパーク」に到着です。
案内図によると岬の突端はすぐそこのようです。
建物の中には売店があり、食事もできます。
お昼ご飯の「アジフライ定食」。
レモンを絞って、タルタルソースととんかつソースで、それぞれ1枚ずついただきました。
揚げたてフワフワで今年食べたアジフライの中で一番美味しかったです。
お腹もいっぱいになって「石廊埼灯台」へ。
1871年(明治4年)に設置点灯された、こじんまりしたかわいい灯台です。
灯台から東の風景。
沖合を眺めていて、灯台のある島に気づきました。
自分で調べてもわからず、Geminiにだいたいの場所の情報と写真から「神子元島(みこもとじま)」と教えてもらいました。
AIのおかげで調べものも楽になりました。
灯台から更に進むと、海に突き出た巨大な岩場があります。
岩場に向かう途中にある「石室(いろう)神社」にお詣りです。
岩場から後ろを振り返ると石室神社の全体が見えました。
岩のくぼみに建てられていて、上からの岩に屋根が飲み込まれそうです。
岩場の突端にある小さな祠(ほこら)は「熊野神社」です。
縁結びのパワースポットで人気だそうです。
ただ水平線だけの太平洋です。
あいにく「伊豆七島」は見えませんでしたが、広々としたいい眺めでした。
景色・灯台・神社、石廊崎は見どころの多い岬でした。
石廊崎から伊豆半島の西海岸にある松崎町までは約1時間の道のりでしたが、国道136号線は適度なコーナーが延々と続き、GR86で走るのがめっちゃ楽しかったです。
午後1時半すぎに松崎町に到着。
大きな観光案内図のあった駐車場には大宮ナンバーの86がとまってました。
案内図をもとに周辺をGR86でうろうろして「なまこ壁通り」を探したのですが結局見つからず、またこの駐車場に戻り歩いて散策することに。
10分ほど歩き回って見つけた、なまこ壁通りの立派な建物です。
説明書きがありました。
この白黒のパターン自体は子供のころから見慣れたものですが、“なまこ壁”という呼び方は知りませんでした。
勉強になりました(^.^)
松崎町を午後2時に出発、海岸線近くを北へ走る国道136号線は相変わらず楽しい道でした。
どんどん北上して三島市内で国道1号線に乗り換えて西へ。
富士市内の宿到着はすっかり暗くなった午後6時でした。
大浴場のお湯はお肌つるつるの天然温泉で、湯加減も完璧でした。

(画像は宿の公式Websiteよりお借りしました)
夕食です。
昨日に続いて大好きな静岡麦酒が飲めて幸せでした。さすが静岡県(*^^)v
「3日後の11月19日に家に帰ります」と嫁さんにLINEして9時頃に就寝。
原 宗一郎