10月26日と27日の走行ルートです。
2日間の走行距離は435kmでした。
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【 10月26日(水) 】(9日目)
熊本県上天草市の宿で午前7時半、朝食。
この日の目的地は、2018年に世界文化遺産に登録された「天草の﨑津(さきつ)集落」です。
その前に、宿のある大矢野島(おおやのじま)から天草上島(かみしま)に渡ってほど近いところにある「高舞登山(たかぶとやま)展望所」へ。
駐車場到着は8時半過ぎ。
徒歩2分で山頂の展望台へ。
そこからは「天草松島」の絶景が見えました。
すばらしい。
少し引き返して、国道324号線で天草上島の北側の海岸線を西に進みます。
天草下島(しもしま)に渡って国道266号線に乗り、亀川ダムを超えて県道24号線でさらに西へ進み、天草灘(東シナ海)に出て国道389号線で南下します。
途中、「大江天主堂」に寄っていくことにしました。時刻は午前10時半。
青い空をバックに白い建物がよく映えます。
何となく南国っぽい雰囲気。
教会内部の写真撮影はできませんでしたが、黄色を基調とした明るい教会でした。
さらに10分ほど走って﨑津集落へ到着。
埼津集落ガイダンスセンターにGR86をとめて徒歩で散策しました。
目の前の海は入り江になっていてとても静かです。
猫たちのお出迎え。
「埼津教会」です。
ここも内部は撮影できませんが、珍しい畳敷きでした。
すぐ近くの「埼津資料館みなと屋」を見学。
資料館の方が、潜伏キリシタンの人々がどのように信仰を続けていたのかなどをわかりやすく説明してくれました。
時津集落を正午前に出発。
国道389号線で海岸線を東に進み、国道266号線に乗って山の中を北へ、後は今朝走ってきた道を戻る形で熊本市方面へ。
午後1時過ぎ、「味千拉麺」さんでお昼ご飯。
大変おいしかったです。
海岸線をさらに東へ進み、天草五橋・新1号橋「天城橋(てんじょうきょう)」を通過。
次の目的地は、先程ラーメンを食べながら探したコイン洗車場です。
旅の初日の雨とその後の夜露などでGR86がとても汚いのです。
おまけに前日の三角西港の駐車場で、強風で飛ばされてきた海水を浴びてしまい、とりあえず一度洗車することにしました。
午後3時半、熊本市東区の「月出洗車場」に到着。
洗車前。
洗車後。
キレイになってうれしいです。
洗車が終わって目指すのは「道の駅 美里(みさと)」です。
到着は午後6時半。
今日はここで初めての車中泊の予定です。
駐車場はこんな感じ(写真は翌日の朝、撮ったものです)。
とりあえず、併設されている温泉施設「佐俣(さまた)の湯」で、天然温泉のお湯につかりました。とてもいいお湯でした。
この日は偶然にも開業何年目かの記念日で、1回分無料チケットをいただきました。私は旅の途中なので、脱衣所でたまたま隣にいた地元の人に差し上げたところ、「あ、ありがとうございます、先輩!」と予想以上に感謝されてしまいました(^^)
車中泊の様子(これらの写真も翌日の朝撮ったもの)。
フロントガラスはサンバイザーで目隠し。
ドアガラス用目隠しは、旅の出発前にホームセンターで買った黒いデコパネ(60cm x 90cm x 5mm)を使って自作しました。
窓の形に合わせてハサミでカットし、はめ込むだけです(作成時の写真)。
外から見たところ。
リアガラスは、ガラスの一番下の部分に60cm x 90cmのデコパネをそのまま差し込むだけ。
左右と上部に5㎝ほどの隙間ができますが気にしません。
次に寝る場所です。
GR86はリアシートを前に倒すとトランクスルーとなり、車内の後ろ全体がフルフラットになります。
この状態で、トランクに入れてあった荷物をすべて運転席の後ろに並べます。
助手席を前に倒した状態で一番前に移動します。
助手席のすぐ後ろのスペースに、2Lペットボトル6本入り段ボール箱を置き、その上にロードマップを積んで、後ろのフラットな部分とほぼ同じ高さにします。
そこに今回の旅で車中泊をするために購入したVENTRAXのインフレーターマットを敷きました。
マットの長さは約180cmで、助手席の後ろからトランクの端までぴったりの長さでした。
あとは寝袋に入って寝るだけです。
寝るためのスペースはできましたが、天井が低く普通に座ることはできないので、運転席でビールとコンビニ弁当を食べました。
そして後ろに移動し、寝袋の中でいつものようにYouTubeを見ながら眠りにつきました。
この日は海岸線と山道をたくさん走ることができ、またGR86も久しぶりにきれいになって良い日でした。
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【 10月27日(木) 】(10日目)
午前5時半、GR86の中で起床。
初めての車中泊の感想は「思っていた以上によく眠れた」でした。
寝袋・マットをたたんで後部座席をもとにもどし、荷物をトランクに収納して7時半出発。
本日最初の目的地、鹿児島県出水市(いずみし)を目指して南下です。
出水市はたくさんのツルが飛来・越冬することで超有名です。
山の中を走る国道443はたくさんのコーナーがあって、とても楽しい道でした。
続いて国道3号線をひたすら南下します。
「ツル観察センター」到着は午前10時半でした。
このセンターに来る直前にたくさんのツルらしき鳥を目撃していたので楽しみに建物に近づいてみると、玄関ドアが閉まっていました。
中をのぞいていると職員の方が出て来られて「営業開始は11月1日」とのこと。
こういうことがちょくちょくあります。やはり前もって確認しないとだめですね。残念。
センターまで来た道を戻ってツルの写真を撮りました。
マナヅルのようで、とてもきれいな鳥です。
気を取り直して「ツル博物館クレインパークいずみ」へ。
ツルの生態や出水市にたくさんのツルが飛来するようになった背景などの情報が展示されています。
ツルのはく製で実際の大きさが分かり、面白かったです。
正午過ぎ、お昼ご飯は丸亀製麺で、かけうどん並+とり天・いか天・温泉卵。
朝ごはんを食べていなかったので、いつもよりおいしく感じました('◇')
次はすぐ近くにある「出水麓(いずみふもと)武家屋敷群」です。
このエリアは隣国である熊本藩(肥後藩)との国境近くのため、武家屋敷群としてはとても規模が大きかったそうです。
「税所(さいしょ)邸」を見学しました。
屋敷はこんな感じ。
建物の中です。
地元の方がいて、どの部屋をどのように使っていたかなど、丁寧にご説明いただきました。
すぐ近くにあった小学校の門も武家屋敷のようでした。
ここから国道443号線で「曽木(そぎ)の滝」に向かいます。
この国道443号線は適度なコーナーが多い山道で、車も少ないのでとても楽しく走ることができます。
午後2時半に到着。
人気の観光地らしく、大きな駐車場があります。
滝の周辺はきちんと整備された公園になっていて、いろいろな角度から滝を見て楽しむことができます。
とても大きな滝で、視界いっぱいに広がっています。
写真では一部しか入りませんが…。
明治時代には水力発電が行われていて、当時の取水口が残っていました。
古びた機械が想像力をかきたててくれて、面白かったです。
午後3時過ぎに出発し、薩摩川内市(さつませんだいし)へ向かう国道267号線もとても楽しく走ることができる道でした。
薩摩川内市内の宿に着いたのは午後5時半。
地元のスーパーで買った総菜とビールをおいしくいただきました(ここ数日写真を撮り忘れていますね)。
この旅もそろそろ折り返しになります。
原 宗一郎