〖6日目:6月14日(水)〗
この日の走行ルートです。
雨竜郡沼田町から稚内市までの走行距離は242 kmでした。
日本海オロロンラインと沿線の見どころを堪能した一日でした。
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午前4時起床、6時にお風呂へ。
朝の涼しい空気の中、露天風呂はとても気持ちいいです。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
前日に買っておいて朝食を宿の部屋でいただきます。
梅おにぎりが売り切れで函館産真昆布のおにぎりです。おいしかったです。
7時半に出発し、留萌(るもい)市へ。
道道549号線へ出て国道233号線を西へ進みます
途中、GR86のナビが無料の自動車専用道路に乗せようとしますが、そのまま山の中の国道を走ります。道は空いていて、とても楽しいドライブでした。
8時半ちょっと前に「黄金岬」に到着です。
ここには有名なキャンプサイトがありますが、この日はガラガラでした。
海岸の近くにきれいな赤い花がたくさん咲いています。
スマホのGoogleレンズで調べてみると「はまなす」とのことでした。
先日舞鶴港から小樽港まで乗ったフェリーの名前はこの花だったようです。なるほどです。
ここからは「日本海オロロンライン」(国道239号線)を北に走ります。
9時過ぎ、「道の駅 おびら鰊(にしん)番屋」に到着。
国指定重要文化財の「旧 花田家番屋」を見学します。
小平町役場の公式Websiteによると「明治38年頃に建築され、道内で現存する番屋では最大の規模を有し、当時雇い人が200人を超えた大鰊漁家」とのことです。
建物の中はとても広く、ここで多くの「ヤン衆」と呼ばれる季節労働者が生活していました。
当時使われていた日用品や、ニシン漁の道具などが展示されています。
ヤン衆たちがここで食事をする姿を想像しながら見ました。
親方家族の生活スペースは立派です。
「金庫の間」です。
当然お金持ちだったんでしょう。
各部屋や展示物の説明書きを読みながらゆっくり見て回りました。
受付にいた地元の男性が、復元前の建物は屋根も落ちてひどい状態だったことや復元の費用がどのように捻出されたかなど、とても熱心に話してくれたのが印象的でした。
来て本当によかったです。
引き続き海沿いの「日本海オロロンライン」(国道239号線→国道232号線)で北上を続けます。
朝食が早かったのでお腹がすき、早めの昼食を食べようと思った「道の駅 ロマン街道しょさんべつ」の入口を間違えて、いつのまにか「金比羅岬灯台」へ。
横にあった案内板に、海の中にある鳥居のことが書かれていたので行ってみることにしました。
階段を降りていくと確かに海の中に鳥居がありましたが、残念ながら工事中でした。
後で気づいたのですが、これは「豊岬金毘羅神社」の鳥居で現在工事中であることを示す張り紙がありました。
改めて「道の駅 ロマン街道しょさんべつ」へ移動し、11時半に昼食としました。
「天ぷらそば」です。
見た目は「えび天」ではなく「エビフライ」のようですが、おいしかったです。
さらに北上して次の目的地「オトンルイ風力発電所」へ。
12時半、到着です。
日本海オロロンライン(ここでは道道106号線)沿いの3.1 kmの区間に28基の風車が立っています。
今使っているカメラ(SONY Cyber-shot RX100Ⅲ)では望遠が足りず、思い通りの写真が撮れなかったのがちょっと残念でした。
おまけに路肩にとめたGR86を車線に戻すときに縁石の段差に気づかず、左フロントタイヤのすぐ後ろをぶつけてしまいました。幸い大事には至りませんでしたが、二重のショックでした(T_T)
道道106号線は、北海道らしいどこまでもまっすぐな道でした。
午後1時半すぎに稚内市の「ノシャップ岬」に到着。
あいにくの雲で礼文島・利尻島は見えずでした。
「ノシャップ寒流水族館」に入ってみることにします。
入ってすぐのところに「アザラシ池」があり、数頭のアザラシが陸で寝転がっていました。
眠そうな顔がとてもかわいいです。
館内の奥には「回遊水槽」があり、たくさんの魚が元気に泳いでいました。
写真の右端の大きな魚は「まぼろしの魚 イトウ」です。その大きさにびっくりです。
カレイです。
海底の砂地にいる印象が強いので、普通に結構なスピードで泳いでいる姿に再度びっくりです。
館内アナウンスで「アザラシとペンギンのショーが始まります」とのことで行ってみました。
派手なショーではないですが、お兄さんの指示でペンギンとアザラシが一生懸命芸をするけなげな姿が良かったです。お客さんも多くはないですが皆さんの暖かい拍手で盛り上がりました。
午後3時前に出発して、「稚内港北防波堤ドーム」へ向かいます。
この辺りの道路や鉄道が海水を浴びないために作られ、1936年(昭和11年)に完成した防波堤だそうです。
全長427mの内部の様子です。
昭和50年代に全面改修されたそうで、今でもとてもきれいです。
外から見るとその大きさがよく分かります。
日本っぽくない造りと雰囲気がとても印象に残りました。
続いてすぐ近くの「稚内公園」にも行ってみます。
「開基百年記念塔」と宗谷海峡です。
とてもいい景色でした。
稚内の市街地もよく見えます。
さっき見てきた「稚内港北防波堤ドーム」。
その大きさがよく分かります。
この日の目的地は稚内公園が最後だったのですが、この時点で時刻はまだ午後4時前だったのでGR86を洗ってやることにしました。
何度か中途半端な雨の中を走ってとても汚れているのです。
ノシャップ岬からの移動中に見つけたコイン洗車場に行きます。
一番汚れている車体横はこんな状態。
2週間を超える旅は洗車道具を持参しています。
なんとかきれいになりました。
ずっと気になっていた私の気持ちも軽くなりました。
この日の宿は日本海側の海岸線にあるため、ノシャップ岬を超えて逆戻りします。
午後5時を少し回って到着です。
2階の私の部屋はこんな感じ。
とりあえずお風呂へ。
民宿なので大きなお風呂ではないですが、天然温泉で気持ち良かったです。
洗車後にセコマで買ってきた夕食です。
この時期は結構混んでいて宿を予約するのが難しかったですが、なんとか稚内まで来られてホッとしました。
原 宗一郎