〖9日目:6月17日(土)〗
この日の走行ルートです。
網走市から斜里町ウトロまでの走行距離は92 kmでした。
走行距離は短くなりましたが、「網走監獄」をじっくり見ることができました。
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午前5時に宿の最上階の大浴場へ。
その後、部屋に戻ってこの日の予定を考えます。
おにぎりと味噌汁の朝食。
今朝のお風呂の出入り口には、昨夜あったアイスクリームではなく乳酸菌飲料がおいてあったので貰ってきました。
今日の最初の目的地は「博物館 網走監獄」です。
6年前に86(ZN6)で来た時はちょっと駆け足での見学になってしまったので、今回は時間をかけてじっくり見るつもりで来ました。
開館時間の9時に到着。
土曜日だからもっと混んでいるかと思いましたがそうでもなかったです。
「正門」です。
国指定重要文化財の「庁舎」。
入口のポーチや屋根の上にある屋根窓など、細かい作りがすばらしいです。
この建物の展示物には網走刑務所が作られた経緯や、ここでの囚人たちの働きが北海道の開拓にどれほど貢献したかなど、とても分かりやすくまとめられており、非常に興味深いです。
「二見ヶ丘刑務支所」では当時の囚人たちの生活の様子が再現されています。
作業中です。
入浴の様子です。
マネキンを使った展示はリアリティがあってとてもいいです。
続いて「舎房」です。こちらも重要文化財だそうです。
これは中央見張所を中心に放射状に並んでいる5棟の舎房の一つ、「第四舎」で80房の独居房があります。
独居房です。
独居房での拘禁は刑務所内のルール違反などの懲罰だったそうで、囚人がとても嫌がっていたとことですが、この房を見るとなんとなくわかる気がします。
2時間半かけて、じっくりくまなく見て回ることができ大満足です。
11時半、「監獄食堂」で昼食。
この店の人気No. 1メニューの「監獄食」です。
実際にこのいずれかの監獄食を食べている人が多かったですが、私は「月天そば」をいただきました。
おつゆが熱くておいしかったです。
網走監獄からほど近い「天都山展望台・オホーツク流氷館」へ移動。
前日に紋別市の「流氷科学センター」に行っているので、「オホーツク流氷館」に入るかどうするかちょっと迷います。
せっかくここまで来たので入ることに決めました。
入口の階段を降りていくと大きなスクリーンの中に水槽が並んでいます。
ここにも「クリオネ」がいました。
前日同様苦労しつつ、しつこく粘って写真を撮りました。
施設の方が「今年はクリオネが少なくてなかなか捕れない」と教えてくれました。
「流氷幻想シアター」でオホーツクの流氷や生き物たちを紹介するドキュメンタリー動画をみました。
正面と左右上下に配置された5面のスクリーンに映し出される映像は迫力があって本当に素晴らしいです。

(写真は施設の公式Websiteよりお借りしました)
思わず見入ってしまって8分間がとても短く感じました。
やっぱり入って良かったです、オホーツク流氷館。
次はマイナス15℃の「流氷体感テラス」です。
前日、紋別市で防寒服を着ないでマイナス20℃を体験してその寒さに懲りていたので、しっかり防寒服を着て入りました。
濡れたタオルを渡されたので、ぐるぐる回して凍らせる「しばれ実験」も一応やりました。
が、一人なので当然盛り上がりません。
「南極の氷」がありました
流氷館を出て、建物の屋上に上がってみます。
遠くまで見渡せてよい景色です。
次の目的地「天に続く道展望台」に向けて走り出してすぐに「道の駅 流氷街道網走」を見つけて寄ってみることに。
6年前の北海道旅行のある日の昼食がここだったことを思い出しました。
2階にあるフードコート「キネマ館」です。
懐かしいです。
店の前では沢山の人が順番を待っていたので、人気のスポットみたいです。
更に国道391号線を東に走っていてもっと懐かしいものを発見しました。
JR北海道の釧網本線の「北浜駅」です。
今から三十数年前、大学生だった私が当時乗っていたCBR400Fというオートバイでここに来ました。
その時に駅舎の中にある軽食喫茶「停車場」さんで食事をしました。
食事の後、お店の前で店員さんと一緒に写真を撮った記憶があります。
この駅と喫茶店のことはすっかり忘れてしまっていたのでとてもうれしい驚きでした。
ここは、オホーツク海に一番近い駅だそうで、確かに駅の裏にはオホーツク海がありました。
国道391号線→244号線→334号線と乗り継いで、午後2時半に「天に続く道展望台」に到着です。
展望台には登らずに撮った写真です。
なかなかいい感じです。
この日の宿がある斜里町ウトロへ向かう途中、「オシンコシンの滝」の標識が見えたので寄り道です。
駐車場で私のGR86を見た男性が「大阪からですか?」と声をかけてくれました。
その方は滋賀県大津市の方で、ご夫婦でレンタカーの旅をされているとのことでした。
「オシンコシンの滝」は駐車場からすぐのところにあります。
滝との距離が近く、カメラに水滴がかかるので慎重に撮りました。
この日の宿のすぐ近くの「道の駅 うとろ・シリエトク」到着は午後3時半。
知床半島を海から見る観光船に乗りたいと思っていて、そのための情報収集です。
チャンスは翌日の6月18日しかないのですが、既に翌日の小型船は強風のため欠航が決まっていました。
観光案内の方に聞いたところ、「大型船の運航は当日の朝決まるので、明日の朝出講予定時刻の1時間前にネットで確認し、出航なら直接現地へ行ってチケットを買ってください」とのことでした。
大型船は400人ほど乗れるので予約は不要ともいわれました。
まだ時間も早いので「ゴジラ岩」でも見に行こうかと考えましたが、翌日の朝でいいかと思い、すぐ近くの宿へ移動です。
旅に出て1週間を超え、そろそろ疲れがたまってきていたのもあります。
3分ほどで到着。
私の部屋から、ついさっきまでいた道の駅が見えました。
宿のご主人に教えてもらって、「セコマ」へ夕食の買い出しに。
帰ってきた私にご主人が「つぶ貝食べますか?」と。
急いで熱いお風呂に入って…。
買ってきたビールと一緒にありがたくごちそうになりました。
つぶ貝は大好物です。めちゃくちゃおいしかったです。
部屋の窓からちょうどきれいな夕陽が見えました。
夕陽を見ながら食べたセコマの「ハムカツの海苔弁」もイケました。
空の色の変化がとても面白くて外ばかり見ていました。
今日は懐かしいものを2つも見つけられてラッキーな日でした。
原 宗一郎