20日目と21日目の走行ルートです。
20日目:千歳市から士幌町までの走行距離は235 km、21日目:士幌町から芦別市までは311 kmで、計546kmのドライブでした。
予定通り、GR86で北海道の山道を楽しく走った2日間でした。
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〖20日目:6月28日(水)〗
千歳市の宿で午前5時に起き、この日走るルートを決めて楽天トラベルで士幌(しほろ)町の宿を予約し、またちょっと二度寝。
午前8時に部屋でパンとコーヒーの朝食です。
9時半に出発し、5分程で「道の駅 サーモンパーク千歳」に到着です。
道の駅の駐車場にGR86をとめて、そのまま「サケのふるさと千歳水族館」へ。
淡水では日本最大級の水槽を有する水族館だそうです。
確かに淡水って珍しいですね。
「サーモンゾーン」の大水槽です。
大きなチョウザメやサケの仲間がたくさん泳いでいます。
この日は地元の小学生と思われる子供たちがたくさんいて、グループになって魚の絵を描いたり感想を言い合ったりしていました。
水槽の魚を見るのはもちろん面白いですが、子供たちのそんな姿を見るのも楽しかったです。
「支笏湖ゾーン」にある大きな円形の水槽です。
透明な水がとても綺麗で、見せ方が非常にうまいと感じました。
サケの実物大模型で実際の重さが体験できます。
持ってみたところ、想像していたよりずっと重くてびっくりです。
「世界の淡水魚ゾーン」です。
ここも水槽の形が独特で、とても面白いです。
アロワナです。
その他にもピラニアなどの海外の変わった淡水魚が多く展示されています。
魚ではありませんが、エボシカメレオンをめちゃめちゃ近距離で見ることができました。
近くにいた水族館のかたに「自然の中にこんな鮮やかな色の生き物がいるって不思議ですね」と話しかけると、「今展示している場所は植物の色がとても綺麗で、ここに移してからカメレオンの体の色がとても鮮やかになりました」と教えてくれました。
とても興味深い話でした。
「水中観察ゾーン」にある四角い窓の向こうは本物の千歳川で、自然のままの様子をリアルタイムで見ることができます。
事前に何も調べて来なかったので、こんな面白いものがあるとは思ってもみませんでした。
たくさんのウグイが目の前を泳いでいました。
6月・7月はウグイの産卵期で、運がよければ産卵の様子も見ることができるそうです。
大きなコイが近づいて来ました。
街の中を流れる千歳川の中にこんなにたくさんの魚がいることが驚きでした。
水族館を出て、すぐ裏の橋の上から「水中観察ゾーン」をみたところです。
この展示方法を考えた人はすばらしいです。
もし私が千歳市近辺に住んでいたら、迷わず水族館の年パスを買って季節ごとに見に来るだろうと思います。
1時間半、しっかり楽しめました。
11時に出発し、国道337号線を北東へ進み、国道274号線で東へ。
今日は「千歳水族館」以外に予定している観光スポットはなく、あらかじめ決めた山の中の道を走りながら面白そうなものがあれば寄っていくつもりです。
12時半、「道の駅 樹海ロード日高」で昼食としました。
ここまで走って来た国道274号線は、期待通りGR86の運転がとても楽しい道でした。
「天ぷらそば」です。
午後1時過ぎに出発し、引き続き国道274号線を東へ。
相変わらずアップダウンやコーナーがたくさんあって楽しい運転ができました。
「十勝峠 十勝平野展望台」で休憩。
土産屋さんでクマのはく製を売っていました。
自分の値段を書いた値札を首から下げている熊というのは、私にとってはちょっとシュールな光景でしたが、買う人がいるのだろうか。
引き続き国道274号線を東へ進み、国道241号線→273号線で北へ。
場所がはっきりしませんが、きれいな並木がありました。
私がちょくちょく行く滋賀県高島市の「メタセコイア並木」を思い出しました。
士幌町の「ぬかびら源泉郷」の宿には午後5時半到着でした。
温泉街にある昔ながらの観光ホテルという感じのロビーです。
部屋もそれらしい感じ。
大浴場の温泉で長距離運転の疲れを癒しました。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
夕飯は久しぶりにセコマで調達です。
翌日(29日)の「タウシュベツ橋見学ツアー」キャンセル待ちに関して、ツアー会社からこの日の午後7時までに連絡がなかったので、残念ながら今回はあきらめるしかありません。
北海道のクルマひとり旅も残すところ一日となりました。
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〖21日目:6月29日(木)〗
士幌町の宿で午前4時半起床、この日走るルートを考えたり宿を予約したり。
GR86で山の中の道を走りたいので、まず遠軽(えんがる)町まで北上してそこから西へ進み、旭川市を超えて芦別(あしべつ)市まで行きます。
翌日(30日)に大阪から来る嫁さんを新千歳空港でピックアップ予定なので、空港からそれほど遠くない芦別市に泊まることにしました。
6時にお風呂へ。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
早朝の露天風呂は最高です。
一旦部屋に戻ってから朝食会場へ。
ここで働いている方々はアジア系の若い女性が多かったです。
私の朝食です。
「明太子・山くらげ・イカの塩辛」が非常においしくてご飯を食べすぎてしまいました。
8時半出発。天候は曇り・気温は21℃でした。
この日も走るルートは決めていますが、目的の観光地は決めず、何か面白そうなものがあれば寄っていくことにしました。
まずは、昨日走って来た国道273号線を南に少し戻って、道道468号線→88号線へ。
道道468号線は、「どうしてこんなことになってるの」と思うほど道がボコボコでスピードも出せずストレスが溜まる道でした。
道道88号線はとても楽しく、気持ち良く走ることができました。
続いて国道242号線→333号線に乗って北へ進み、「道の駅 遠軽 森のオホーツク」到着は午前11時前でした。
立派なスキー場が併設されています。
「森のオホーツク足湯」と書かれたきれいな建物があります。
無料で開放されているようなので入ってみました。
人工の炭酸泉で、みるみるうちに皮膚に小さな泡がたくさんついて面白かったです。とても気持ちいい足湯でした。
道の駅のEV充電スタンドで「Honda e」を充電中の方がいたのでちょっとお話しさせていただきました。福井県敦賀市からフェリーで苫小牧市に上陸し、10日間かけて道内を回られているそうです。
私はEVについてほとんど知らず、興味もあっていろいろ聞いたのですが、フル充電で航続距離は200kmちょっと、30分では全容量の30%程度しか充電できず道内の長距離移動は大変とのことでした。
「今はEV自体が少ないから充電スタンドもすいてるけどEVが増えたらどうなることやら…」、とも言われておりました。
なるほど、と思いました。新しいものを普及させるって本当に大変ですね。
11時半すぎに出発し、国道333号線を西に40分程走ったところに「遠軽町白滝(しらたき)ジオパーク交流センター」を見つけて寄ってみることに。
遠軽町の白滝地域は、日本最大の「黒曜石(こくようせき)」の産地だそうです。
黒曜石は、石器時代に「やじり・刃物」などの材料として使われたものです。確か小学校で習ったような気がします。
1階の交流センター展示室では、火山活動によって黒曜石ができるメカニズムが紹介されています。
2階には「遠軽町埋蔵文化財センター」があります。こちらは有料です。
受付の若いお兄さんに「何が展示されているんですか」と聞くと「国宝の『白滝遺跡群出土品』です」との返事だったので入ってみました。
黒曜石をどのように加工して石器を作っていたかなどの展示があり、面白かったです。
まるで宝石店か何かのような「黒曜石ギャラリー」。
たくさんの石器が整然と展示されており、見応えがありました。
ただ、ここに提示してあったのは「国宝」ではなく、「重要文化財」の指定書でした。
展示物を見終わって受付のお兄さんにそのことを尋ねると「そうなんです。国宝に指定されたのが2日前の6月27日なので、まだ指定書が届いていないんです」とちょっと申し訳なさそうに説明してくれました。
「なるほど、おめでとうございます」と伝えました。
午後1時過ぎに出発し、国道333号線を西へ進みます。
旭川市を過ぎるあたりまで、国道333号線と並行して「旭川紋別自動車道」が走っているので一般道である国道はとてもすいていて、GR86を走らせるのがめちゃくちゃ楽しかったです。
午後3時頃、旭川市内で車線が見えなくなるほどのゲリラ豪雨に遭い、ビビりながらの運転となりました。
芦別市の宿には午後4時半に到着です。
日帰り温泉施設とホテルが併設されていて、平日でもたくさんの人が温泉に入りに来ていました。
部屋はツインルームでした。
すぐに大浴場へ。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
屋外にあった一人用の壺風呂は、硫黄のにおいがする熱めのお湯で最高でした。
部屋で夕食です、
朝食を食べすぎて昼食を摂ってなかったので、お腹もすいていておいしく食べられました。
二日間よく走りました。本当に楽しかったです(^^)/
原 宗一郎