〖8日目:6月16日(金)〗
この日の走行ルートです。
士別市から網走市までの走行距離は237 kmでした。
紋別市のラーメン屋さんに荷物を置き忘れ危ないところでしたが、親切な店員さんに助けられました。
--------------------------------------------------------------------------------
午前6時に起きてすぐに宿の大浴場へ。
朝の露天風呂は特に気持ちがいいです。

(写真は宿の公式Websiteよりお借りしました)
朝食会場です。
私の朝食です。
おかずは普通でしたが、ご飯(米)がとてもおいしかったです。
ご飯がおいしいので、追加でちょっとだけカレーもいただきました。
ちょっと食べすぎました。
出発した午前8時の士別市の気温は24℃。
道道61号線を東へ向かって走っていると、山の中の大きなダム湖がありました。
「岩尾内湖」です。
ダムの上は風があって見晴らしも良く、とても気持ち良かったです。
湖面はとても静かな感じです。
ダムの下にはさっきGR86で走ってきたまっすぐな道が見えました。
道道61号線をさらに進んだ「上紋(じょうもん)峠」にはスノーシェッド(雪対策の覆道)がたくさんあります。
この景色を見慣れない私にとっては何か近未来的な雰囲気でおもしろかったです。
ただ、先が見にくいスノーシェード内に結構Rのきついコーナーがあったりするのでスピード注意です。
午前10時前に、道道61号線から国道273号線に移ってすぐのところにある「道の駅 香りの里・たきのうえ」で休憩です。
近くに「滝上渓谷 錦仙峡(きんせんきょう)」という案内板があり、見ていくことに。
案内板から一番近い「洛陽の滝」だと思います。
たくさんの木が生い茂っていてちょっと見えにくかったです。
案内板までもどり、橋から見えた渓谷の下流側です。
流れていくきれいな水がすずしげでした。
道の駅の売店に「ハッカ生産日本一!」のポップがあったので、小さな袋のハッカ飴をお土産に買いました。
国道273号線から道道713号線経由で国道239号線へ、そして「道の駅 オホーツク紋別」に着いたのは午前11時でした。
ここには「北海道立オホーツク流氷科学センター」があります。
来るのを楽しみにしていました。
中に入ってチケットを買おうとしていると、受付の方が「ドームシアターの上映がすぐに始まりますが見られますか?」と声をかけてくれました。
大急ぎで行ったところ、観客は私一人でした(~_~)
四季それぞれのオホーツク海の自然の様子を大きな円形スクリーンで見ることができました。
映像とは言え、現地に来ないとこのスケールでは見られないので、15分間のとても楽しい時間となりました。
館内には流氷ができるメカニズムや、極地に関する様々な情報などが写真やプロジェクションマッピングなどを使って展示されています。
「クリオネ」がいました。
別名「流氷の天使」や「氷の妖精」などと呼ばれていますね。
懸命に翼足を動かして水中を泳ぎ回る姿がとてもかわいいです
1 cmくらいの大きさなのでなかなかピントが合わず、写真を撮るのに苦労しました。
気温マイナス20℃の「厳寒体験室」に入ってみます。
来館者用の防寒服が準備されているのですが、マイナス20℃がどれくらい寒いのかしっかり感じるためにそれを着ないで入ってみました。
展示されている大きな氷の塊は本物の流氷です。
結構寒いです。
奥の部屋には、透明な氷に閉じ込められたオホーツクの魚たちが展示されています。
初めて見る珍しい展示方法で、とても面白いです。
じっくり見たかったのですが、やはり防寒着なしは無謀でした。
あまりの寒さに我慢できず、早々に退室してしまいました。残念です(T_T)
その後は竜巻に触れられる機械やトリックアートが展示されたサイエンスギャラリーなどを楽しく見学しました。
流氷科学センター、やはり来てよかったです。
暖かい屋外に出て、近くにある「カニの爪(オブジェ)」へ。
高さ12 mだそうです。
次は「氷海展望塔 オホーツクタワー」です。
歩ける距離ですが、また道の駅まで戻ってくるのも面倒なのでGR86で近くまで移動。
駐車場からタワーまで無料バスもありますが、のんびり歩いて行きます。
海中に立つ「オホーツクタワー」です。
歩いてきた通路を挟んでタワーの反対側に、流氷砕氷観光船「ガリコン号2」が係留されていました。
船首の銀色のスクリューは「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれるもので、ついさっき流氷科学センターでその砕氷原理を勉強してきたところです。
本物を見られてうれしいです。
オホーツクタワーの「海底階 海底洞窟」(有料)に下りてみました。
洞窟のような雰囲気で、並んだ水槽にはオホーツク海の魚たちが展示されています。
壁にある縦長の大きな窓から海中をのぞいてみましたが、透明度が低いためかあまりよく見えませんでした。
クリオネの恐ろしい姿の模型がありました。
クリオネは、餌を見つけると頭部から伸ばした6本の触手で餌を抱え込んで養分を吸い取るらしいです。
天使が悪魔に変身するようです。
知りませんでした。とてもおもしろいです。
3階の展望室から見たオホーツク海です。
解放感があって、いい景色です。
駐車場からタワーへ歩いてきた通路が見えました。
通路は「クリオネプロムナード」という名前だそうです。
午後1時半、駐車場まで歩いて戻り、「海洋交流館(ガリンコステーション)」の中のラーメン屋さんでお昼ご飯です。
「味噌ラーメン」です。
北海道に来て初めての味噌ラーメンは、普通においしかったです。
食後にトイレに行って出てきたとき、ラーメン屋さんの店員さんがすごい勢いで私の方へ走ってきました。
GR86のキーやクレジットカードが入ったボディーバッグをラーメン屋さんに忘れていたようで、私を探してくれていたようです。
入店時に食券を買うシステムなので、私はバッグを席に置き忘れたことにその時まで気づきませんでした。
店員さんに丁寧にお礼を言いました。感謝です。
ホッとした気持ちで午後2時に出発、国道239号線を西へ進みます。
「サロマ湖」で記念撮影。
更にどんどん進み、途中道道76号線に乗り換えて「能取(のとろ)湖」の湖畔をぐるっと一周するように回ると、遠くに「能取岬」が見えました。
午後4時に到着です。
ここ「能取岬」は、数年前に嵐が出演したJALのCMのロケ地だそうです。
広い草原に立つ白と黒に塗られた「能取岬灯台」がかっこいいです。
崖の上からオホーツク海が見渡せます
透明な海の底に広がる岩盤が見えました。
4時半に出発し、途中で見つけたスーパーで夕食とビールを買って網走市内の宿には午後5時半に着きました。
部屋はきれいな洋室で、前日とは異なり大きくてふかふかのベッドでした(^^)
最上階の大浴場は天然温泉です。
お風呂の出入り口の近くにアイスクリームがありました。
無料ですが、普段からアイスクリームを食べないのでパスしました。
ちょっともったいない気もしました。
夕食です。
サッポロの「サマーピルス」が非常においしかったです。
流氷のことをいろいろと知って、いつか冬のオホーツク海を見に来たいと強く思った一日でした。
原 宗一郎