キャリパーカバーはドリルドローターの夢を見るか

色々と話題のキャリパーカバー。個人的には別に外れて事故にならなきゃ個人の好き勝手だと思う。自己責任というが、高速で外れて他人を巻き込む可能性もあるわけで…
まあ、ガッチリ固定されてりゃ、好きな人は楽しめば良いアイテムなんじゃなかろうか。

しかし、ロゴの無断仕様はダメでしょう。大概、海外で作られてるんでしょうけど。
メーカーは、今のブランドを作るために必死の努力を重ねてきたわけだし。そのブランドのアイデンティファイア(識別子)を勝手に使うのは許されません。実際、ディズニーなんかは死ぬほどうるさいしね。それでもパクる国があるのも凄いけど(笑)

では、ここでタイトル回収。
ブレンボのキャリパーカバーは、本物ブレンボに悪影響をもたらすか？

これは顧客のタイプ別に考える必要がある。
まず、ブレーキ機能を向上したい人は、キャリパーカバーは買わないから影響は無いだろう。次にドレスアップ目的の人ですが、これが難しい。ガチで足元ドレスアップするなら、個人的にはキャリパーだけ、というのは寂しい。ローターも大きくしたいし、ドリルドやスリットも欲しいだろう。そうすると、キャリパーカバーでは物足りない。
そうすると、キャリパーカバーのメイン顧客は、気軽に足元ドレスアップ＆ビックキャリパーカッコよくね？、という人々だと考えられる。たしかにビックキャリパーはカッコいい。

では、こうした顧客はキャリパーカバーがなかったら、本物ブレンボを買うだろうか？ なんとなく、買わない気がする。

ということは、キャリパーカバーの存在はブレンボにとってあまり大きな脅威ではないのかもしらん。厳しくブレンボが対応しないのも、このへんの理由かもしれない。

などと考えたが、ブランドの面から考えるとマイナスが大きい。キャリパーカバーを着けたクルマの制動力は、ノーマルと変わらないため、下手をするとブレンボはその程度かと思われるかもしれないし、某国クオリティの見た目によって、質感が悪いと勘違いされる可能性もある。

まとめると、キャリパーカバーとキャリパーには機能的にもドレスアップ的にもカニバリズムは発生しないが、メーカーロゴの無断仕様はブランドを毀損する可能性がある、ということ。

なお、恐ろしいことに、バイク用にはブレンボのニセキャリパーがあり、ブレーキオイルが駄々漏れる精度とのこと。死ぬぞ、そんなキャリパー。

クルマ用のニセキャリパーが出ないことを祈るばかり。

しかし、欲しいな～ビッグブレーキキット。何気にBMWパフォーマンスのキットがお買い得なんだよなぁ…