TRDの86コンプリートカ―の違和感

本日２回目のブログ。
みん友さんもブログアップしていた86のTRDコンプリートカ―の話。

630万円、確かに高い。
そう思って、TRDのホームページで内容を確認してみました。

ボディ剛性の大幅向上と、エキゾースト、空力パーツ、バケットシートなんかは想定の範囲内だとして、機械式LSD、ファイナル変更、クロスミッション、マグ鍛ホイール、対向４ポッド／２ポッドブレーキあたりはガチなサーキット装備。

確かに高い、とは思いますがワークスチューンのコンプリートということであれば、納得できなくもない。マグ鍛ホイールとか１本10万くらいは軽くしそうだし。

しかし、一番違和感を感じるのは…注意書き（以下、抜粋）

注意書き①：サーキットでの使用を前提とした架装を行っているため、乗り心地、操縦性、居住性、乗降性、静粛性、など標準車と比べると不都合が生じる場合があります。

注意書き②：当車両の保証は、レース等モータースポーツ参加時点で、ベース車部分および架装部分ともに一切の保証は無効となります。

注意書き①は分かる。サーキット走行前提だから、快適性は保証しませんよ、ってことですね。

しかし、その次の注意書き②は…適用範囲が気になる。
モータースポーツへの参加は、どこまで指すのか。
気軽な走行会への参加や、サーキットライセンスとって、一般走行日に走りに行くのはモータースポーツ参加になるのか？

もし、走行会に参加した時点で、全ての保証が無効になるのなら、なかなかサーキットに遊びに行けない気がする。でも、注意書き①には、サーキットでの使用を前提としている、と書いてある。
630万円で買って、１回でもサーキットを走ったら、全ての保証が無くなるというのも…。

サーキット走行を前提に発売しつつ、モータースポーツに参加した時点で保証は無効…
レーシングカーってことだと理解すれば良いのかなぁ…
それとも、モータースポーツの定義は、「レース」に限られるのか…

否定しているわけではありません。むしろ、潔くて素晴らしいとすら思います。
こうして明示しておけば、販売後のトラブル防止にもなりますし。

ただ、メーカーとしては、このクルマでサーキットに行ってほしいのか、行かないでほしいのか、どっちなんでしょうね？？

ちなみに、GT-R　NISMO　のNアタックパッケージも見てみると…

※Nismo N Attack Package専用部品は、サーキットにおける性能を重視しているため、
一部の部品では通常の量産車両と異なる音・振動などが発生します。　（抜粋）

やはり、快適性は保証していません。でも…

※Nismo N Attack Packageは、日産自動車の車両保証が継続適用される認定マーク対象品となります（抜粋）

車両保証は継続されるらしい。ただ、サーキット走ったらどうなるかについては書かれておりません。


スポーツ性を追い求めればサーキット使用を考えなければならない一方で、通常の使用の範囲から外れるため保証は難しくなる…
自動車メーカーもこのトレードオフに頭を悩ませているのかもしれません。