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ちょっと最近あったことを話そうと思うんですよ、ええ。

いやー、まったくもって平々凡々なカーライフなんですがね。まあ、お目汚しってことで。



この前ね、あたくしＭ３に乗って一人で出かけてたんですよ。
まあ、嫁さんと子供をね、迎えに行ってたわけなんですけれどもね。

時間は昼下がりってことにしておきましょうかね。

そしたら、茨城の田舎道をね、女子高生が自転車でツツ―と走ってるわけですよ。
女子高生、おっさんには眩しいですね。もう、望遠鏡で見る太陽だ、コレ。

でもってね、あたしの走る車道は道路工事の影響で渋滞してるわけですよ。

女子高生の走る歩道はガラガラ、そうするとね、しばらく並走することになるんだ、これが。

で、眩しんだけれども、見るともなしに、おっさんは女子高生を見てるわけです。


するとね、女子高生のチャリからわずかに「キーキー」という音がするんですよ。


こういう音はね、一回気になるとダメだね。常に気になっちゃう。


ツーっと走って、キー、キー、ツーっと走ってキーキー


あたくしね、こう見えても潤滑剤が好きでしてね。クレ５５６は当然として、ラスペネとかね、最高ですよ。


で、女子高生の話だ。彼女のチャリがね、あまりにもキーキーなってるんで、思わず




「お嬢さん、そいつはいけねぇ、油が足りてませんぜ」






なんてね、声をかけそうになっちゃったわけですよ。


もちろん、声なんてかけませんけどね。

かけたら最後、茨城県警に「女子高生に声をかける事案が発生。ナンバーはXXXX」なんて入電されちゃいますからね。



で、悶々としながら渋滞を抜けたわけですがね。


不思議なことに、女子高生のチャリが居なくなってもキーキー聞こえるんですよ。


ああ、ついにあたしも幻聴を聞くようになったか…と思ったんですがね、これがおかしなことに、Ｍ３から聞こえてくるんですわ。



ひらたく言えば、まあ、あたしのブレーキパッドが鳴いてただけなんですがね。


ブレーキパッド鳴かせても、女は泣かすなとね、そういう話ですよ。


え？違う？


…おあとがよろしいようで。